まとめ

過去ログ313 2015/4/8 11:46

★土曜日 研究
阪神11レース

阪神牝馬ステークス

メイショウマンボ

まあここ4走は見せ場が無く、全て2桁着順。
中でも2走前のエリザベス女王杯はスローで12.8 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 11.3 - 11.3と仕掛けが遅くL1出も落としていないラップとなり、実質的にはかなりスローだった1戦です。
このレースを大目標に仕上げられ、状態面の不安は皆無でしたが・・・この流れで積極的に2列目の競馬でメイショウマンボとしては最高の展開。
4コーナー手前からゆっくりと動いて行きましたが、1ハロン標手前で脚が上がってしまい12着に惨敗。
有馬記念でもトップスピードが要求される競馬で一脚も使えずに15着。
この馬は一昨年のエリザベス女王杯が印象的で高い質のトップスピードを見せました。
一昨年は重馬場でもペースバランスから62.7-60.4とかなりのスローで13.2 - 12.7 - 11.7 - 11.6 - 11.2とトップスピードの質が要求される特殊な競馬となりましたが、中団馬群で進めつつ向正面で外に出して直線序盤からスルスルと伸びてくると、L1でグンと突き抜けてラキシスを問題とせずの完勝。
ここではかなりキレる脚を使ったと言え、トップスピードの質の高さを持つアロマティコも突っ込んできましたが最速地点で詰めさせませんでした。
この馬はトップスピードの質で勝負するタイプだったはずですが、近走はその点で不満が大きすぎるように思えます。

★日曜日 共通
阪神11レース

ルージュバック

この馬は不安材料があり、焦点はスピード戦に対応できるかどうか。
特に桜花賞まではそこそこのペースにはなりやすいため、この馬にとって未知スピード戦への対応がカギとなります。

ブエナビスタやハープスターは阪神JFでそれなりのペースを無理せず追走していないにせよ対応しており、阪神JFを使っていないジェンティルドンナはシンザン記念の平均ペースで強い競馬をしていました。

過去の桜花賞馬を見ても、改修初年度でペースが上がらなかったダイワスカーレットの年を除けば、勝ち馬は全て厳しいペースのマイル戦で末脚を引き出してきた実績を持ってます。
その点で、この馬は1800でも緩い流れしか経験できていないというのは不安材料と言えます。
逆にパフォーマンスを上げてくる可能性もありますが、人気を背負う立場だけに信頼できるかどうかという点では未知数は難しい材料と言えます。
ゲートがそ速いタイプでもなく、トップスピードの質の高さを活かして来たことからも、ペースが上がってそれが削がれるというリスクは生じます。
その点でも、理想はできるだけペースが落ち着いてトップスピードを活かす競馬、そのためには高速馬場になることが望ましい1頭です。

★日曜日 共通
阪神11レース

桜花賞

レッツゴードンキ
ある程度流れるという前提で考えるので阪神JFの結果優先的に考えます。
阪神JFは平均ペースから脚を出し切る競馬で比較的紛れの小さい競馬で、この競馬でしっかりと差し込めているのであれば少なくともお互い正攻法での競馬であればトップスピードの持続力はこちらの方が上だと言えます。
ただ、正直明確に上ともいえない部分もあり、ココロノアイもアルテミスSでは厳しい競馬をして速い地点で盛り返す脚を使い、中弛みでコントロールという競馬で再加速する器用さを見せています。
馬場が軽くなってくるとココロノアイの方に優位性が傾きます。
いずれにせよレース全体の仕掛けができるだけ早い方が良いタイプで、正攻法で進めて簡単に差される馬ではありません。
阪神JFのように平均的に流れながらも仕掛けが早いという競馬が理想です。
前走は見た目以上に緩急の激しい競馬を主導してしまってL1甘くなっており、中団で折り合いを重視しながらの競馬ができるかがカギになります。

この馬はペースが上がってくれれば不安は減ります。
前走はペースが上がらずにコントロールが難しい競馬となってしまい、その辺は難しい馬ですが、それでもどんな展開、馬場でも一定以上のパフォーマンスで応えてくれています。
ルージュバックとの優位性ではやはりペースが上がってくれた方が良いし、ココロノアイとの比較で見れば仕掛けが早い方が良さそうです。
能力は高くて折り合いを除けば弱点はない馬だけに、トップスピードの持続力が凄まじいショウナンアデラ不在で阪神外1600なら簡単には崩れない1頭と言えます。


キャットコイン
クイーンCは東京コースに替わった事でトップスピードが要求される舞台でどういう競馬ができるかが焦点でした。
平均ペースの流れて11.8 - 12.0 - 11.4 - 11.5 - 12.2とL3最速戦でもそこまでのトップスピードも要求されず、仕掛けも早くL1落とすと展開となりました。
このラップは阪神マイル、桜花賞や阪神JFでよく見るような流れで、桜花賞に繋がりやすいような印象を受けました。

レース内容は、後方からというのは同じで、3〜4コーナーでは中目から外目に持ち出しながら中団に押し上げて直線。
直線序盤でそこからジリジリと伸びてきてL2で先頭列に並びかけるとラスト1ハロンで抜け出したところにミッキークイーン、アンドリエッテらの強襲を封じての勝利となりました。
そこそこ流れた中で、コーナーでもそんなに緩まない流れ。
3〜4コーナーで外目から動いて早めに動き出すのが楽なラップとは言えない中で押し切りました。
ペースは異なりますが、同日の1000万下テレビ山梨杯を上回っており、安定的に高いパフォーマンスを見せたと言えます。

この馬の場合はルージュバックとは違ってトップスピードの持続力の高さ、ポテンシャル面の高さ、更にハイペースへの適応力であるスピードの幅が比較的広いという印象があります。
こういったタイプは阪神外回り1600m戦への不安材料はなく、力を安定的に引き出してこれる可能性が高いように思えます。
ただ、トップスピードの質に関してはやはりルージュバックが抜けており、他にも強敵が多い1戦。
そんな中でそんなにスパッと切れる感じの競馬を見せていないこの馬としては、馬場の高速化は避けたいところです。
先週は雨の影響もあって読みにくいところもありますが、Bコース替わり初日の阪神は雨が残っており、そこそこ時計が出ていました。
パンパンの良馬場になった時にかなり時計が出る状況になるとその辺りで優位性が小さくなる可能性はあるように思えます。
ここ2走はいずれも少し時計がかかっていた馬場状態でのもの。
相手関係的に見てもアンドリエッテ比較で見ればチューリップ賞、阪神JF組とは互角以上にやれるだけの目途は立てており、ここでも最上位の存在である事は明白です。
適度に時計がかかってくれるのがベストで、ある程度のペースで流れる競馬になればルージュバックを凌駕するだけの可能性は十分ある1頭です。