まとめ

過去ログ314 2015/4/9 10:43

★土曜日 1鞍
阪神11レース

阪神牝馬S

スマートレイアー
今年初戦になりますが、近2走は10,6着と不振です。
この馬の武器はトップスピードの持続力で、エリザベス女王杯はスローから12.8 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 11.3 - 11.3とかなり仕掛けの遅い競馬となっており、かなりスローからのトップスピード戦となりました。
この流れでほぼ最後方からの競馬になり向正面では行きたがるのを抑えるのに苦労していました。
3〜4コーナーでも大外から押し上げるも、このラップで前の馬がある程度刻むような流れで外から伸び切るには無理がありました。
4コーナーで同じような位置から3着に食い込んだディアデラマドレにはサッと離されており、比較すると物足りない内容でした。
前走のチャレンジCは平均ペースでも11.7 - 11.6 - 11.0 - 11.6 - 12.9とラップ的に見るとほどんど淀まずL3最速戦でかなりタフな競馬となり、トップスピードの持続力を要求されました。
この流れで内枠からやや出負けして最後方から折り合い重視の競馬。
道中はラチ沿いを進み、3コーナーでもまだ最内で我慢しながらで、4コーナーでも進路を確保できないままで下げながら直線で進路が無く結局大外に出す展開。
このロスは大きく、大外からそれなりに伸びてきてL1まで食い込んできましたが、5着のダイワマッジョーレには脚色で見劣っての6着となりました。
昨年の阪神牝馬Sは34.0-34.8とややハイペースでしたが高速馬場ということもあり、ラップ的にも後半そこまでラップを落とさない流れの中で派手に出遅れながら最後方を進めつつ3〜4コーナーでは外に出さずにL1で猛烈に突っ込んでの差し切り勝ち。
緩まないペースで押し上げるポイントもなかった中で、直線で自身は加速ラップを踏んで突っ込んできたこの内容は、相当なパフォーマンスだっと言えます。

昨年の勢いが無い現状だけに、評価は下がりますが、復活するには十分の舞台と言えます。

★土曜日 共通
中山11レース

アルマワイオリ
今の中山1600はかなり時計が出る超高速馬場状態。
そうなると前がペースを上げ切るような激しいスピード勝負に持ち込まない限り、コーナーでも4コーナー出口から直線序盤辺りでスッと前が加速するようなレースになる可能性が高くなります。
デイリー杯は単純な能力という点ではさほど悲観する材料ではないと言えますが、逆に言えば脚を出し切れないレースに対する適性としては重要なレースになります。
そこで反応できなかったというのはリスクと言え、普通の中山マイル戦ならスピードも高く、脚を出し切って良さが出る馬なので合いそうな印象はありますが、超高速馬場で前がペースをコントロールしながら出し抜く競馬になりがちなケースだと不安が大きいように思えます。
先週のダービー卿のようにレースメイクができずにスローロングスパートとなれば面白かった1頭ですが、流石に騎手の意識もある程度合わせてくるだろう。恐らくまともに走れば32秒台の時計は余裕で出てくる馬場だと思うし、超高速馬場であれば前半47秒でもスローということになる。その流れで縦長になってしまったときに、そこから前が仕掛けを遅らせつつスッと加速して出し抜かれると手は打てないだろう。今回に限っては展開面、馬場面でかなり不安がある。ポジションを取ろうと思えば取れる馬だと思うし、アーリントンや朝日杯の比較で見ても前を向いて競馬ができればそれなりには反応できている。中目の枠ぐらいでしっかりとポジションを取ったうえで、早めの仕掛けを意識できるかどうか。もちろんペース次第ではあると思うが。高速馬場適性そのものはもみじ賞からもTS持続力面で良さを見せているし、対応できるはず。とにかく馬場に惑わされずにしっかりと脚を出し切る競馬ができるかがポイントになる。内で早仕掛けを待つ競馬だと、ペースコントロールされて仕掛け遅れた時に厳しい競馬になるかなと。

ヤングマンパワー
トップスピードの質という観点では評価しづらい。速いラップの地点では伸びあぐねている。アーリントンCの場合は前を向けなかったので反応しづらかったという見方もできるが、ジュニアCは外からしっかりと緩い地点でエンジンをかけながらという競馬ができていたがそれでも最速地点で伸びあぐねた。またジュニアCは差されての3着でもあるので、その点からも個人的には高速馬場適性はそんなに感じない。出が良いわけではないので、ジュニアCのように出負けしてしまうと外から内にすぐに切り込んでくる中山マイルではなかなか前走のようにリカバーするのは難しい。アルマワイオリと同じで、要所でコントロールされる形の中で中団〜後方でという競馬になるとやはり4角出口からのペースアップで置かれるリスクは大きい。ポジションを取れるかどうかはポイントになってくるだろう。ここ3走結果を出してきていて前走で積極競馬ができた松岡から丸山に替わるというのも不安。もちろんアルマワイオリとともにTS持続力に関してはここでも最上位だとは思うが、何せ最速地点で切れるタイプではないことを考えると、ペースが上がり切らない可能性が非常に高い今の超高速馬場だとどうかなという気はする。ただ、先週の馬場は超高速馬場だったが結果的に外差しがかなり決まっていた。もちろん変なラップ推移のレースが多かったし、今週は騎手も補正してきてその結果内有利にという可能性も出てくる。これは直前のレースでしっかり見極めたいところ。出負けしがちで枠はカギになってくるかな。リカバーしたいので極端ではない程度には外枠の方が良いかなと思う。

★土曜日 共通
阪神11レース
阪神牝馬S

メイショウマンボ
近走の惨敗に希望を見出すのであれば年を重ねるにつれて適正距離が短距離にシフトしてきた、という可能性です。
その根拠は昨年のヴィクトリアマイルで、このレースは平均ペースから11.5 - 11.8 - 11.4 - 11.2 - 11.7とL2最速戦。
好位の内目で立ち回りながらしっかりと反応して直線半ばではスルスルと伸びてきて勝利を意識できるレベルにありましたが、L1で甘くなってヴィルシーナとの差は詰まりませんでした。
ヴィルシーナはトップスピードの持続力は高く、その点で要所の反応の良さ、トップスピードの質で詰めつつも最後は甘くなってしまいました。
ただ、このレースはスローではなく、その流れで脚を溜めながら直線でスッと反応してきました。
スランプでないと仮定するのであれば、ヴィクトリアマイル以外はすべて距離が長かった、と考えることもできます。
ただ3歳時は距離を問題としていなかっただけに、不安は拭いきれません。
それでも復活するならこの条件しか残っていません。
阪神1400でもタフな馬場での消耗戦となると追走に脚を使わされて良さが出ないケースもありますが、先週の土曜を見てもパンパンの良馬場ならBコース替わりで時計が出やすそうな印象。
昨年のような馬場のイメージなら追走で脚を使わされることなく溜めながら要所でトップスピードを引き出すことは十分できるはずです。
昨年のヴィクトリアマイルのイメージからは高速馬場ならある程度のペースまで対応可能で、そこで無理をしなければ・・・。
ここでダメならもう試すレースは無いだけに、最後のチャンスと言えます。