まとめ

過去ログ315 2015/4/9 17:25

★土曜日・日曜日
土曜日
中山2レース
シーサイドジャズ
サクラモチ
ラジャスタン
トーセンテレマーク

中山4レース
ジャイロスコープ
ドリームダン
ラインフェルス

阪神2レース
ペプチドアルマ
マルカメテオ
アリエスジューゴー
ライムチェイサー
スーサンジョイ
エッジクリフ

日曜日中山3レース
レッドカノーヴァ
トーセンモバイル
コマクサ

★土曜日 共通
中山11レース

マテンロウハピネス
前走のフローラルウォーク賞ではシンザン記念で善戦したダッシングブレイズと対戦してハナ差の勝利となりました。
スローで流れて、12.1 - 12.3 - 11.9 - 11.3 - 11.9のラップでL2最速トップスピード戦。
L1もそれなりには落としていますが、中京にしてはトップスピードの質がそれなりに問われる1戦となりました。
7頭立てと小頭数ということもあり、ある程度楽にハナを取り切ってペースをコントロールし、そのまま3〜4コーナーでも仕掛け切らずに後続の追い上げを待って出口でじわっと仕掛ける展開。
直線序盤で出し抜きを見せましたが、外からダッシングブレイズ、内ポケットからブラックムーンにも食い込まれながらもなんとか凌いでの勝利。
比較的内が良かった中京ということもありましたが、しっかりと出し抜く逃げ切りができており、この辺はこの馬の適性面と言えます。
今回の焦点はは高速馬場で、これまで過去3走を見てもいずれも時計がかかる馬場状態でペースを落ち着けてそこからのペースアップ戦という競馬だっただけに、今回は馬場がカギとなります。
今回はかなり時計が出る馬場になるため、良馬場でまともなペースになれば走破時計は32秒台も視野に入ってきます。
出が速くない馬だけに、求められるスピードがより高くなることを考えると、主導権を握れるかどうかという点ではマイナス材料となります。
前走やアーリントンCはかなり条件的に恵まれてのハナだったのは確かで、これまで2列目以下での競馬ができていない馬でもあるため、前を向けない形で器用さを要求されると不安の方が大ききなります。
前走でも最速地点で全体的には出し抜けていましたが上位2頭には差を詰められており、トップスピードの質も抜けているとは思えません。
もう少し距離があった方が良いイメージがあり、超高速馬場で高いレベルでのスピードが要求されてそこからスッと引き上げられる競馬だと不安の方が大きいように思えます。


ネオルミエール
ここでもある程度戦えるレベルは持っている馬で、トップスピードをそこまで要求されない競馬では結果を出している1頭。
その点でもアーリントンCはペースが流れてタフな馬場と言う点を考えるとラップは緩み過ぎで、そこからL2最速の11.1というのは厳しかったという感じはあります。
高速馬場適性そのものはいちょうSで見せており、恐らくポテンシャル勝負で良さを出してくる可能性はあります。
ただ、この馬は出が悪く、スピード的にはついていけても押し上げるポイントがないときにどこまでやれるかという不安もあります。
また、コントロールされてしまうと今の高速馬場だと11秒前後の速いラップを刻んでくる可能性が高いため、そうなってしまうと不安は大きくなります。
個人的には力そのものはそれなりに戦えるレベルはありますが、大きな武器もなく器用さに欠けます。


アクティブミノル
京王杯2歳Sは2列目ポケットから12.0 - 11.5 - 10.9 - 11.7と加速していくラップで反応できずL2で伸びあぐねていたところからも、トップスピードの質そのものの不安があります。
血統的にはストームキャット系なので軽い馬場は合いそうな感じはしますが、トップスピードの質が要求された時にどうかという点と、内で包まれたときにどうかという2つの不安点があります。
ただ、逃げてレースメイクで来た朝日杯を見ても決してワンペースの馬ではないことは確かです。
理想は平均〜ややハイを刻みつつ、息を入れて仕掛けを待ちつつ出し抜く競馬。阪神JFでもL1では甘くなっており、ペースそのものはハイペースでしたが、馬場がタフだった上に中盤をコントロールして後続にとっても楽になってしまった印象があります。
この馬の場合、1400mのハイペースでもスピードだけで押し切るぐらいレベルの高いスピードを持っており、そこを活かして縦長に持ち込む必要があります。
リードのない状況下で各馬がトップスピードを引き出せるような競馬になると、厳しくなります。
焦点は適正ペースを刻めるかどうか。
能力だけで見れば見劣らず、適性面でもアルマワイオリやヤングマンパワーに比べるとポジショニング、前を向ければ動けるという点は武器となります。
互角に戦えるだけの材料は持っているので、そういう競馬にレースを支配できるかがポイントとなります。

★土曜日 共通
阪神11レース

スマートレイアー
末脚を引き出せるかどうか。昨年と比べるとやはりここ2走の内容が物足りないという点は強く推せないポイントになるだろう。昨年は大阪城Sで強烈な勝ち方をした勢いもあった。愛知杯での負け方からもしっかりと前を向いてエンジンを徐々にかけてやらないと伸びない不器用なディープ産駒ではあると思うし、前走はその点でスムーズではなかったかもしれない。エリ女でもL1で落とさない流れそのものは合わなかったかもしれない。それでもキレ負けというレベルではなかったし府中牝馬Sでディアデラマドレとの差を考えると、エリザベス女王杯は不満が大きい。この馬自身適距離が読みにくいところはあるのだが、昨年の競馬を見ても多少のハイペースは問題ないことは確かだ。ある程度流れてくれた方がエンジンもかけやすいだろうし、昨年同様この舞台で末脚を引き出せると信じたいところ。それでもここ2走はネックだし、少し評価を落としておきたい。


ウリウリ
昨年の阪神牝馬Sでは面白い競馬をしていた1頭で、五分に出て後方の内に潜り込んで脚を溜める形。
3〜4コーナーでも最内を我慢しながら直線を向くと、直線序盤で直線最内のスペースを伸びてきて2列目に並びかけ、L1で外に出しつつ切れの良い伸びを見せてたところでスマートレイアーに差し切られてハナ差の2着。
このレースはロスなく上手く乗られており、直線入りの段階でスペースがスッと空いたというのもこの馬にとっては好都合でした。

どちらかというとこの馬は京都の高速馬場で内で脚を溜めながらトップスピードの質で勝つというイメージがありましたが、重馬場のローズSで一貫ペースでも対応できていたり、つかめないところも多い1頭です。
昨年の阪神牝馬Sもそうですが、2走前の阪神Cでも強敵相手に善戦しています。
阪神Cでは34.3-35.2と厳しい流れから11.2 - 11.2 - 11.6 - 12.4と完全な前掲ラップの消耗戦で中団馬群の中目から我慢しながら直線で外に持ち出しそこからは一瞬スッと伸びて4着。
L1では前の3頭との差を詰める事ができませんでしたが、厳しい流れに一定の対応力を示せています。
前走の京都牝馬Sでは超スローのL2最速戦でポジション差とギアチェンジが響く競馬になりましたが、直線序盤では上手く反応したもののL1で伸びを欠いて下がったという形となりました。

ただ、阪神牝馬Sでも阪神Cでもディープ産駒にしては珍しく阪神芝内1400適性が高い馬のように思えます。
特にこの条件だとタフな馬場でも高速馬場でも一定レベルのスピード戦に対応できており、内から要所でスッと動けている感じも昨年を見る限り十分見せています。
阪神Cも上位3頭が強敵だったのは間違いなく、その流れの中で消耗戦で中団馬群の中から一瞬見せ場を作ったというのは大きく評価できます。

ただ、スマートレイアーなどのL1で食い込んでくるタイプには阪神牝馬Sでも見劣っており、阪神CでもL1では詰めきれませんでした。
この辺りの最後のひと押しという点では不満は少しあります。
それでもやや下降気味のスマートレイアーはともかく、メイショウマンボやレッドリヴェールといったスランプに突入している馬に比べれば相対的に浮上してくる立場となります。
昨年同様のパフォーマンスが出来れば、今年も勝ち負け出来る1頭です。