まとめ

過去ログ319 2015/4/14 12:40

★日曜日 ウイナー
中山11レース
皐月賞

究極の伏兵馬
クラリティスカイ

前走の弥生賞6着で人気を落す1頭。
先週の桜花賞2着馬で7番人気だったクルミナルと同じように、前走は馬場適性が合わずに参考外の1戦と言えます。
「前走は返し馬の時点でいちょうSの時の感じには無かったですね。馬場も気にしている感じでしたし、この馬の競馬をしていません」と横山騎手の話。

いちょうSはかなり高いパフォーマンスで勝っており、高速馬場でのハイペース戦となり、トップスピードを要求されない厳しい競馬となりました。
スタートを決めてスッと好位のインを取る好センスを見せ、3〜4コーナーでも最内で我慢しながら3列目で直線を向くと直線序盤で上手く進路を作って最後は寄せ付けずの完勝となりました。
ここでは最後まで長く脚を使っており、トップスピードの持続力、更にこのペースを楽に追走するスピード面の2つの武器を見せました。

朝日杯FSでは3番人気に推されて3着。
阪神の稍重馬場で、いちょうSで高速馬場適性を見せていただけに、このタフな馬場でやれるかが焦点となりました。

L2最速戦で馬場やペースの割にはトップスピードの質が要求される競馬となり、やや出負けして道中は行きたがるのをなだめてじわっと外から押し上げつつ好位集団に取り付くと、3〜4コーナーでも外目で前を向きながら3列目で直線を向いて、1ハロン標手前で先頭に立ちかけましたがダノンプラチナに交わされてしまい、最後は溜めていたアルマワイオリに交わされての3着となりました。タフな馬場でもハイペースを追走して要所でしっかりと動けていたことを考えるとスピード面はやはり評価できます。
ただ、このレースは道中で緩みすぎた事もあり、その分の仕掛けも遅く、はっきりとしたトップスピードが馬場の割に要求された1戦です。
今回もカギは馬場となり、パンパンの良馬場が理想です。

★日曜日 G1C
中山11レース

ダノンプラチナ
は朝日杯FSの1番人気の連敗を止めた1頭で、内容的に見ても強い競馬をしていました。
少し渋ってタフな馬場だった中で、厳しく流れて12.4 - 12.5 - 12.2 - 11.3 - 12.6と中弛みからのL2最速11.3秒と、トップスピードが問われる流となりました。
出負けして後方からの競馬となり、3コーナー手前では頭を上げて行きたがる面を見せ、何とか我慢させて追走。
3〜4コーナーでは外に出し切ってじわっと押し上げながら直線を向くと、最速地点でジリジリと伸びてブライトエンブレムを交わし、ラスト200mでクラリティスカイを捕えての勝利。
厳しい流れの中で後方に下げて中弛みで外からじわっとという形で、マイラー以上の適性を見せた競馬となりました。
L2最速地点で伸びてきており、これは高く評価できる内容でした。
このレースは同日準OP、ヴァンセンヌが厳しい流れの中でL1が13.5まで落とし切っての1:35.8で、こちらは中弛みがあったうえでL1も12.6としっかりまとめている中で1:35.9とコンマ1秒差。
非常にレベルが高い内容で、タフな馬場でしかも中弛みで中距離色が問われた競馬を正攻法で差し切っており、距離の不安は全くありません。

この馬の武器はマイル戦で見せたスピードで、ベゴニア賞ではハイペースの流れで11.4 - 12.2 - 11.7 - 11.6 - 12.5のラップを好位の外から3〜4コーナーでも押し上げつつ直線を向くと、単騎逃げのミッキーユニバースを捕えに2列目からただ一頭優々と抜け出して、誰も寄せ付けない圧巻の競馬をしています。
朝日杯でも外から進めるために敢えて下げ切って、そこから中弛みで外から押し上げつつこの馬だけが最後まで伸びてきました。
この馬は、前でスピードを保ちつつも、そこから早めの仕掛けができ、長く脚が使える点が明確な武器と言えます。

前走は3着に敗れましたが、この馬はまだ気を張るレースをしていないため、本番でまだ変わる余地は残っています。

★日曜日 121
中山11レース

皐月賞

リアルスティール

共同通信杯でドゥラメンテを破り、一気にクラシック候補となりましたが、前走のスプリングSでではキタサンブラックにクビ差で敗れ一気に大混戦となった今年の皐月賞。

前走のスプリングSは高速化しつつあった馬場で、ペースとしては49.8-46.5の超がつくスローペースとなりました。
しかもこれは単騎逃げ馬が作ってペースで、2番手のキタサンブラックは実質的に50秒以上のペースを作っていたように思えます。
そこからのラップは12.8 - 12.0 - 11.8 - 11.2 - 11.5と緩い流れからのほぼ2F戦。
しかもL3でも11.8とコンマ2秒だけの加速で、これを番手馬が刻む流れ。

この流れを中団から進め、折り合いを意識して後方に下げる形。
3コーナーではダノンプラチナムの直後で追走しながらスペースを無くし、4コーナーで仕掛けが遅れて後手を踏み、4コーナー出口で置かれる展開。
そこからエンジンが徐々に掛かって直線だけの競馬で2着となりました。
これは明らかな騎乗ミスで、向正面の段階で仕掛けの意識ができず、3コーナーで蓋をされてしまいスペースを確保しきれずに置かれてしまいました。

仕掛けを間違えなければ差せたレースで、上り3F33.6よりも注目したいのは、この馬上り2Fで、恐らく22秒を切っている可能性があります。
しかも直線上り坂のL1最速でのものだけに、かなり評価できるタイムです。
しかも、陣営は本番を意識して追い切りは控えめで、もうひと絞りできる馬体でした。
本番ではかなり強い競馬ができそうな1頭です。
前走の敗戦でキタサンブラックが人気を吸ってくれればこの馬の妙味が生じます。
今年のクラシックの中心となり得る1頭です。