まとめ

過去ログ320 2015/4/14 13:45

★日曜日 共通
中山11レース

皐月賞

ミュゼエイリアン
共同通信杯のラップは12.6 - 12.6 - 11.8 - 11.0 - 11.7と、かなり緩んでからのトップスピード勝負。
この流れで中団から中弛みで上手く押し上げながら4コーナー出口では2列目の外で前を向く展開。
最後は甘くなってしまってアンビシャスとの差も詰めきれずに逆にアヴニールマルシェに詰めらて4着。
このレースはかなりうまく乗られており、トップスピード戦で中弛みに乗じて押し上げて2列目外から上手く前を向け、エンジンを掛けながらの競馬で完璧な騎乗でした。
完璧なタイミングで仕掛けて伸び切れなかったことからも、トップスピード戦では完全に底を見せてしまい、ヨーイドンの競馬では分が悪い1頭です。


前走の毎日杯では果敢に先行策を打ってスローペースから12.3 - 12.0 - 11.3 - 11.2 - 12.2というラップ。
2番手でレースをコントロールしてから4コーナーの下りで一気にペースを引き上げて出し抜きの勝利。
内が有利な馬場でしたが、直線序盤でしっかりと先頭に立ち、L1で伸びてきたダノンリバティの猛追を振り切っての勝利となりました。使える脚はトップスピード戦では限られていましたが、前で使ってコーナーで出し抜くところに脚を使ってきました。
これによって有力馬を速い段階で脚を使わせ、さらに最後にきつくなってもきっちりと粘り通せたと言えます。
これはスローペースだったからこそできた競馬で、ダノンリバティは強い競馬でしたが、アンビシャスは持ち味のスピードを殺しながらの競馬になった上で、ギアチェンジも武器になりませんでした。
ただ、現状で言えば明確な武器はなく、ポテンシャル戦ならブライトエンブレム、トップスピード特化戦では共同通信杯で見せた結果通り、ドゥラメンテやリアルスティールの足元にも及びません。
しかし、前走で先行策という道筋を立てたのは一つの可能性と言え、特に高速馬場化した時に各騎手のペース・仕掛けともに意識が上がり切らない可能性がある中で前走のような積極策を取ってこられると不気味ですが、さすがに2週連続でG1レースでそう言った展開にはさせないような気もします。
スクリーンヒーロー産駒といえばモーリスやゴールドアクターもそうですが、高速馬場適性が非常に高い馬が多い印象です。
この馬も高速馬場で結果を比較的出してきており、中弛みでトップスピードの質をかなり要求された共同通信杯ではキレ負けしましたが、60-59ぐらいのイメージで進められればそこまでトップスピードも問われる可能性も低く、その流れの中で2列目ポケットぐらいでの競馬ができれば残り目という点では大いにあり得ます。
その展開ならダノンプラチナやクラリティスカイと言ったところが今度は強敵になってきますが・・・。
毎日杯の走破時計、ラップは優秀で、マキシマムドパリやシングウィズジョイなど、結構強敵が多かった君子蘭賞を楽に上回ってくる内容です。
古馬準OPレベルを叩き出した朝日杯組はハイレベルですが、この馬も付け入るスキは十分にあると言えます。
理想は内枠です。


グァンチャーレ
東スポ杯では完敗を喫していますが、詰まって勝負になりませんでした。
スローからの2F勝負で、直線に入ってからの仕掛けで12.3-11.0と急激なギアチェンジ戦でしかも詰まっては勝負になりません。
同じギアチェンジ戦では萩Sでもそこで脚を使ってL1がイマイチ。
急激な緩急は好まない感じの馬で、前走の弥生賞は結果的には完敗でしたが5Fに及ぶロングスパート戦でトーセンバジルの外とかなり外から追走しながらでロスは多くなってしまいました。
その外のブライトエンブレムにやられており、ポテンシャル面でブライトには完敗ですが、それでも3着とは僅差の4着。
これは展開的に見てもロスが多い中でポテンシャル面で目途を立てたといえる内容でした。
トーセンバジルやホープフルS組に対してしっかりと先着しており、タガノエスプレッソはロスなく立ち回られたことはラップ的に考えても互角以上と評価できます。
この競馬で、それもタフな馬場で結果を出してきたというのは大きな材料と言えます。

弥生賞の渋った馬場でのポテンシャル勝負はこれまで経験していなかった中でしっかりと最低限の結果を残したという点でこの馬の素質の一端は見せてくれました。
後は皐月賞の馬場、展開が向くかどうか。
トップスピードの持続力に関してはいちょうSやシンザン記念からある程度のレベルに達していますが、比較で見てもドゥラメンテやリアルスティールと言った共同通信杯組には見劣ります。
ポテンシャル面では前走でブライトに見劣っています。
かなり条件が揃わないと難しい1頭で、この馬がパフォーマンスを落としているのは急激なギアチェンジが問われたケースのみで、ある程度流れそうな皐月賞ならまず安定して力を出せそうです。
前走の内容で最後までしぶとかったことからも、距離に関してはほとんど不安はなく、明確な武器はありませんがマイナス材料が少ない1頭で掲示板に載れるかどうかのレベルですが、上位陣の不利などといった『運』で着順をどこまで上げられるか。

★日曜日 共通
中山11レース
皐月賞

ダノンプラチナ
少なくとも中山2000ならまずスピードで苦労することは無く、これはスプリングSで負けたリアルスティールに対してどちらも問われていない要素であり、あそこで完敗しても悲観材料ではありません。
『ダノンプラチナはああいう展開にしてはいけない』、ということがハッキリわかった1戦となりました。
皐月賞では傾向的に見ればペースが上がってトップスピードがそこまで要求されるケースにはなりにくいレースで、今回は高速馬場でペースが上がり切らなかったときの不安はありますが、それでもスローからのトップスピード勝負にははなりにくいレースです。

昨年はイスラボニータがスピードを一定レベルで保ちつつ瞬時の反応で出し抜くタイプでしたが、この馬は瞬時の反応そのものは悪くありませんが、どちらかと言うとエンジンが掛かってから長く維持できるタイプです。
その点でも要所では外から積極的に前を捕えに行ってくれる蛯名騎手との相性は良いはずでで、課題は内に包まれた時に動けるかどうか。
新馬戦でダイトウキョウに出し抜かれて馬群でまごついて反応できなかった点は不安材料で、その後も解消を示しているレースはありません。
全て外の好位で前を向いての競馬。
朝日杯もわざと下げており、内枠を引いた時に、そしてペースが落ち着いてペースアップでギアチェンジをある程度要求される形になった時に不安が生じます。
朝日杯の内容が中距離色の濃い競馬だった事から距離の不安は無く、これまでもペースそのものは要所で上がる競馬で結果を出しているため、純粋なマイラーではなさそうです。ある程度のペースを追走し、そこから長く脚を使ってくるタイプで、前走のような極端なスローからのギアチェンジ戦でのトップスピード特化戦にでもならなければ安定的に力を出し切れそうです。
朝日杯はハイレベルで、あの時点で古馬準OP、それもヴァンセンヌと走破時計で互角のモノを見せており、ラップで見ると互角以上の内容の競馬をしており、2歳王者のこの馬を軽視するわけにはいきません。
ここでも好勝負できる1頭ですが、理想は中〜外目の枠です。

ブライトエンブレム
展開、馬場次第の1頭で、高速馬場でもロゴタイプが勝った時のように58.0-60.0の流れなら最後方からの競馬でも脚を出し切れそうです。
ただ、高速馬場では前が押し切りやすくなり、外からロスをかなり作りながら差し切るまでは難しくなります。
中途半端に馬場が重くなってしまうと、前々がコントロールしながら要所で動き出す競馬になりやすく、コーナーでペースを上げられると押し上げきれない展開となりそうです。
理想は前が止まってくれやすいできるだけ時計が掛かる馬場。
高速馬場自体は未知数で好走の可能性もありますが、トップスピードを引き出せる可能性は低く、実績的に見ても渋った馬場、タフな馬場で12秒前後を連続させるポテンシャル勝負で結果を出しています。
渋ってくれれば展開次第で一気に浮上してくる1頭で、弱点が非常に分かりやすい馬なだけに、嵌るか嵌らないかといったタイプです。
中山2000mで淡々とした競馬、そして少し時計が掛かれば。先週の馬場状態だとやはり不安の方が大きいため、雨が降らないと割引が必要です。
ポテンシャルそのものは世代最強だけに、ゴールドシップのようなタイプだと言えます。


クラリティスカイ
単調なマイラーではない、高速馬場巧者。
前走はタフな馬場での長距離的ロングスパート戦では良さが出なかったかなという感じで、それほど悲観する材料ではありません。
今回はブライトエンブレムとは真逆、対極に位置しており、高速馬場になってある程度のペースでコントロールできればチャンスがある1頭です。
この馬の武器は要所でしっかりと動けるギアチェンジをある程度持った馬であるということ。
また、スピードも高く、マイル戦線を使ってきた馬の中ではいちょうSからも恐らく1番の素質馬です。
緩みに対応した朝日杯、ある程度のペースからの早仕掛けで最後までばてなかったいちょうSは中距離でもと思わせる内容でした。
ある程度厳しい流れになったうえで、縦長になり各馬の仕掛けが遅くなる、そんな中で内内で上手く溜めつつ要所で脚をしっかりと引き出してくる展開になるとかなり面白い存在です。
弥生賞はタフな馬場で厳しいロングスパート戦。
スピードもギアチェンジも必要ない競馬になってしまい、その意味でブライトエンブレムが来たのとは対照的にこの馬は良さを削がれて失速してしまい、逆の馬場になってペースを一定レベルに引き上げる展開になってくれば、前半の総合力が活きて立場は逆転しそうです。

★日曜日 研究
中山11レース

皐月賞過去10年のデータ解析

連対16頭がオープンクラスの芝2000メートル戦に出走した経験があり、14頭はそこで連対しています。
また、芝2000メートルが未経験だった4頭は全て前走が芝1800メートルの重賞で1着となっていました。

今年、この条件に当てはまらない馬は・・・
アンビシャス
グランチャーレ
クラリティスカイ
スピリッツミノル
タガノエスプレッソ
ダノンプラチナ
ダノンリバティ
ドゥラメンテ
リアルスティール

連対18頭の前走が弥生賞、スプリングS、若葉Sのいずれかで、3着馬も10頭中7頭が該当。
トライアル以外から参戦した2頭はいずれも前走が共同通信杯で1着。

今年の共同通信杯1着馬
リアルスティール(2走前が共同通信杯)

勝ち馬9頭を含む連対16頭が複勝率70%以上で、20頭中15頭はそれまでに掲示板を外した事はありませんでした。

勝ち馬9頭を含む連対16頭がデビューから2戦以内に勝ち上がり、10頭はデビュー戦を勝っています。

データ的に◎はサトノクラウンとなります。