まとめ

過去ログ321 2015/4/15 11:37

★土曜日 1鞍
阪神11レース

マルカプレジオ
阪神2000では相当強い1頭で、前走はドコフクカゼを撃破。
3走前のベテルギウスSでは重馬場で平均ペースとなり、2コーナーで緩んで12.3 - 12.2 - 12.3 - 11.8 - 11.8 - 12.6と阪神2000mらしいロングスパート戦。
このレースは2段階加速になっており、4コーナーから再び加速して11秒台に突入するラップを刻む展開となりました。
このレースは『控える競馬を試す』と事前に話し合われており、最内枠から中団に下げてからコントロールしつつ向正面で流れたところで中団馬群の中から仕掛けていく競馬となりました。
3〜4コーナーでは前の馬に乗りかかるほどの行きっぷりを見せ、更に加速していく流れでも置かれずに直線序盤で外からしっかりと伸びて、トウショウヘイローに並ぶ間も与えずに一気に抜け出しての完勝。
脚抜きの良いダートは得意とは言え、このラップで馬群の中を通しながらも置かれずに、もう一段階の加速でも4コーナーで置かれることなく直線序盤でスッと伸びたのは評価できます。
この馬は後半勝負向きのステイヤーであり、阪神2000mの相性がいいというのもその辺りが影響しているとうに思えます。
ただ、今回は結論から言うと1800ではスピード的に不足しているため、
同じタイプのナムラビクターはダートスタートでもある程度前に付けられる点を考えると、ペースが落ち着くという前提ならナムラビクターの方が上位評価となります。

★日曜日 共通
中山11レース

皐月賞

ドゥラメンテ
前走の共同通信杯はリアルスティールとの勝負で2着。
東京芝1800m戦で平均ペースでしたが、12.2 - 12.6 - 12.6 - 11.8 - 11.0 - 11.7のラップで再加速戦となり、ギアチェンジが要求される総合力勝負となりました。
このレースは中1週となりましたが、ゲートはうまく我慢して外枠からじわっと出して2列目での競馬。
しかし、スタートが良かった事が裏目に出てしまい道中でかなり掛かってしまい向正面半ばまで掛かり気味の競馬。
前半3Fは35.2とそこそこは流れていたところで前に行って掛かって、緩みのところでもまだ掛かってしい中団馬群の中という形で進める展開。3〜4コーナーでも外目から仕掛けながら中団で直線にはいると一気に追い出して加速地点でも反応してL2で鋭く伸びて先頭に立ちましたが、持ち味のL1での持続力が発揮できずに2着となりました。

ハミを取ってしまい、スムーズさを欠いたのが大きく、ハミを抜いて折り合いが付けられれば着差は変わっていたレースです。
特に最序盤の速い地点で折り合いを欠いてしまい、中盤の緩みにかけてで下げてしまいました。
そこから向正面で折り合いにも苦労しつつ、4コーナーで外から進路が出来た瞬間から一気に追い出して直線でギアチェンジを強いる競馬になりました。
この馬は新馬戦でやや動き出しの鈍いところを見せていた馬で、使われていくごとに動けるようになってきましたが、ギアチェンジで脚を使ってしまって終いの破壊力が削がれてしまったように思えます。
これまでの内容からも決して器用な馬とは言えないため、掛かってコントロールしにくかった点も含めてそういう競馬になってしまったのが敗因です。

この馬が本番では期待できる理由は2つあり、一つは鞍上がミルコ騎手に替わる点。
この馬は多少出負けしても問題なく、仕掛けまでの手順を踏める騎手の方が良いのは間違いありません、石橋脩騎手はミルコ騎手と比べるとその辺りが雑な感じなのでこれは明確にプラス材料と言えます。
もう一点は中山コース替わり。
東京ばかりで強烈なパフォーマンスを見せており、中山コースがマイナスに作用する可能性もあるますが、この馬の場合はしっかりと仕掛けてトップスピードの持続力を引き出してきた馬ですが、同時に未勝利勝ち、セントポーリア賞ともにレースそのものはある程度流れていて縦長で自分のタイミングで動きやすい競馬になっていました。
中山2000mは1周コースなので、ある程度流れてくれれば団子になりにくく、そういう意味では自分のタイミングで動き出すことが可能です。
向正面から進路の意識を持ちながら、流れに合わせてしっかりと動いてくれるミルコ騎手は中山の内回りで力のある馬に乗せれば現JRA騎手の中でベストジョッキーです。
ドゥラメンテはポテンシャル面は未知数ですが、未勝利、セントポーリアである程度流れて良さが出てきた馬。
ロゴタイプの時のように2秒のハイペースにならない限りは好走の可能性が高い1頭です。

★日曜日 共通
中山11レース

皐月賞
リアルスティール
スプリングSは鞍上のミスと言えるレースで、今回は流石にあそこまでどうしようもないレースにはなりません。
あの競馬であそこまで突っ込めるなら余程のことがない限りスローなら勝ち負けの1頭で、いずれにせよ多頭数の中山2000m戦で、ペースが上がり切らなければ向正面からの動きが問われる中で、ジッとしっぱなしの福永騎手というのは大いに大きな不安材料と言えます。

しかも折り合い懸念がスプリングSで表面化したことで、よりそこに専念するような競馬、つまりポジションを下げることに繋がれば、その分をカバーする仕掛けができない騎手だけに極めて不安な1頭となります。
高速馬場でもロゴタイプの時のように流れれば問題ありませんが、馬場が軽くなってペースが上がり切らなければ当然動き出しの要素は増します。
スピード自体も完全な平均ペースはまだ一度もなく、共同通信杯、スプリングSの内容からも馬自身のパフォーマンスはトップスピード戦では間違いなくトップクラスですが、非常に大きなリスクを抱えた(乗せた)1頭です。

ただ、展開が向けば突き抜ける力を持っており、前走は本番を見据えて攻めを控えられた状況で太目残りの馬体で凄まじいL2の破壊力を見せました。
能力は相当秘めている1頭と言えます。


キタサンブラック
息を入れられない中距離的な競馬になった時の対応力は不安な1頭で、今の脚質で前のペースに巻き込まれたときが課題となります。
ただ、未知数ではあるのでこれがプラスに働くという可能性もあります。
血統的に距離不安がありますが、恐らく長い方が良さそうなタイプでダービー向きのようにも思えます。
ポテンシャル面も高いレベルで未知数、トップスピードの持続力も高くギアチェンジやトップスピードの質と言った面も高いレベルで詰めてきて後半の総合力を一気に見せてきました。
スピードに関して詰めてくれば一気に世代最強になる可能性も秘めている馬です。