まとめ

過去ログ323 2015/4/15 17:49

★日曜日 共通
中山11レース

皐月賞

サトノクラウン
前走の弥生賞はかなり驚かされた1戦で、こういう競馬をしてくるとは思わなかっただけに、この一戦で評価は一気に高まりました。

弥生賞は稍重馬場で時計は掛かっており、ペース的に見てもややスローでラップで見ると12.7 - 12.0 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.4と少し緩んでから5Fのロングスパート戦。
スローというほどでもない中で、かなりのロングスパート戦であり、ポテンシャル面を高く要求される流れとなりました。
これは東スポ杯とは真逆の要素が問われた1戦です。

この流れの中で無理せずに折り合いを意識して中団にポジションを取り、好位馬群の真ん中に突っ込んで折り合わせるというような形となりました。
3コーナー入りぐらいで外から手を動かしながら好位の中目で追い出しを我慢し、4コーナーでそこからトーセンバジルが上がってきたのに合わせて仕掛けると直線序盤で一気に抜け出し先頭に立ち、L1でポテンシャルの塊ブライトエンブレムも突っ込んできましたが、差を詰めさせずに完封勝利。

これはかなり驚きの勝利で、これまでポテンシャル面を問われなかった中で、そういう競馬で一気にパフォーマンスを上げてきました。
ブライトエンブレムはポテンシャル勝負ではかなりの強敵だけに、ポテンシャル勝負でブライトエンブレムを撃破した点は大きく評価できます。
東スポ杯はやや出負けした感じだでしたが、弥生賞では福永騎手がしっかりと決めており、そのポジションで折り合いに微妙になった時に無理に下げずに好位で壁を作りました。
そこからしっかりと追い出しを待ちつつロングスパート戦の中で動いていけたというのも鞍上が上手く乗れたというところです。

こういう競馬をしてきた馬ですが、過去2走からトップスピード戦でもそれなりに対応できており、高速馬場適性も見せています。
そして中山2000mのロングスパート戦に高いレベルで対応してきました。
少なくとも現時点で目立った弱点は見当たりません。
可能性があるとすれば、ペースが前掛かりになった時に対応できるかどうか。
弥生賞はタフな馬場で、ペースバランス的にはそこまでではなくても前半1000そのものは61.3でした。
今回は高速馬場で、恐らく今回は59秒台になりそうです。
それを単純についていって前に行けるか、そこで脚を使ってしまわないか、という懸念は多少はあります。
こなしてくる可能性も高く、距離は伸びても問題なさそうです。
弥生賞はステイヤー色が強い競馬になっており、その点で皐月賞では軽い馬場でスピードタイプが逆転の余地を残しているとも言えます。
この馬の強みはペースが上がり切らない場合は東スポ杯で見せた高いレベルでギアチェンジに対応しており、前走でロングスパート戦でもポテンシャルを見せており、非常に高いレベルでレース幅が広い1頭です。
内で溜めても前を向いてからはしっかりと反応することができ、ロングスパート戦なら気にする心配はありません。
ポジションもそれなりには取れ、ペースが上がり切らなければ全く不安はありません。
ルメール騎手はペース判断にかけてミスのない騎手だけに、そういう点でも総合的に弱点が少ないこの馬との相性ならレースに合わせながら上手く乗ってくれそうです。

★土曜日 共通
阪神11レース
アンタレスS

ローマンレジェンド
近走安定してきているのは、ある程度緩い流れにも対応できるようになってきたためのように思えます。
3走前のチャンピオンズCでは中京ダート1800m戦で、GIとは思えないほどの緩いペースから、12.9 - 11.9 - 12.2 - 12.4 - 11.7 - 12.4とコーナーで若干ペースが上がったようでまた落として、結局L2の直線入りが最速のギアチェンジも要求される競馬。
この流になると、これまでは要所で良さが出ていませんでしたが、2列目外から3〜4コーナーで前を向いてホッコータルマエに並びかけに行く競馬をしたということもあったにせよ、何とか置かれずに食らいつきました。
最後はナムラビクターに差されましたが、この競馬で3着を確保したのは大きく評価できます。
フェブラリーSでもハイペースからの中弛みの展開で、11.4 - 12.6 - 13.1 - 12.3 - 11.5 - 12.5というラップを内々で立ち回る苦しい競馬を強いられたにもかかわらず最低限対応してジリッと伸びてきました。

これまでのこの馬なら阪神1800は京都や中山、そして札幌ほどペースが上がり切らない可能性の方が高いため、JCDで1番人気を裏切っているように、要所で動けずに伸びないというパターンがリスクではあったと思います。
それでもチャンピオンズC、フェブラリーSの内容でこのメンバーならスローでも対応はしてきそうです。
ただ、スローになった時には後半タイプの馬の方が有利になるのは当たり前で、当然前目でポジションを取りながら要所で外から動けるナムラビクターはチャンピオンズC同様にかなりの強敵となるのは間違いなく、マルカプレジオの末脚も厄介になります。
ここはある程度ペースが上がってくれた方が良いのは確かで、その点でトウショウフリークが飛ばすような展開になればというところです。
基本的には前を向きたいタイプで、中目から外目の枠が理想です。
今回はどういう展開になってもある程度の信頼ができそうな1頭で、ペースが上がってくれれば勝ち切る武器であるポテンシャル、スピードの高さを持っている1頭です。
58kgはマイナス材料ですが、エルムSは58kgで勝っており、それほど気にしなくて良さそうです。

マルカプレジオ
1800mではスピード的に不足している印象がありますが、そこまでペースが上がらない阪神1800m戦では、まだ競馬はしやすそうな1頭。
今回はクリノスターオーの出方次第というところはありますが、トウショウフリークが逃げに拘ってくると厳しくなりすです。
その点から考えればペースが上がる可能性もあり、楽観視はできません。
また、この馬はポジションが決して良い方ではありません。
阪神2000mでは2コーナー過ぎで緩んでくれるためそこで取り付けますが、阪神1800mだとその辺はステイヤー色が強い馬にとっては厳しいコースと言えます。
同じタイプのナムラビクターはダートスタートでもある程度前に付けられる馬で、ペースが落ち着くという前提ならナムラビクターを上位に取りたいように思えます。
逆に、ペースが上がってしまうと他の馬にもチャンスは出てくるため、ここでは狙いを下げたい1頭です。

★土曜日 共通
阪神11レース

ナムラビクター
今回はペースがカギになる1頭。
前走の東海SではチャンピオンズCで2着した同じ中京1800m戦でしたが、48.9-49.7のペースでコパノリッキーがちぎる勝利で、高いレベルでのスピード戦となりました。
タフな馬場で2着以下は千切られており、2着以下は実質的に見ればペースはもっと早かったはずです。
その流れで2列目で競馬しては勝負所までに脚がなくなってしまっても仕方がありません。
この馬はスピードに関してはマルカプレジオよりは幅はありますが、それでもハイペースを追走してどうこうという馬ではありません。
みやこSではギリギリ頑張っていましたが、平均ペースでも好位ぐらいで脚を溜めてというところが限界のように思えます。
昨年のアンタレスSに関して言えばレースレベルが疑問で、劣化していたニホンピロアワーズやトウショウフリークが好走できたことを考えても、やはりこのクラスの相手になると完全に信頼しきるのは危険です。
ただ、アンタレスSは平均ペースでもあり、この馬としてはやはりチャンピオンSのように序盤ゆったりと流れる競馬で要所の良さを引き出したいところです。
その点からもペースがスロー気味に落ち着けば最上位の一頭と言えます。
序盤のペース次第となりますが、総合力を生かせるような緩めの流れなら狙いたい1頭ですが、逆に厳しいペースになるような展開になると1800mではスピード的にも楽ではない競馬を強いられそうです。
前走ほど完全な一貫ペースには阪神ではなりにくいため、その点で前走で評価が落ちるようならば面白い1頭です。

アジアエクスプレス
今回は阪神ダ1800m戦で、レパードSからもで理想は軽い馬場。
この馬のタイプは、レパードSを見る限り外から前を向いて押し上げながらトップスピードに乗せて長く維持する後半型。
その上でダートスタート1800mならスピード負けせずに前目を狙えます。
できるだけレース序盤はゆったり進め、後半ペースを明確に引き上げていくような流れの方が良いさそうです。
課題はペースが上がり切ってのスピード戦になった時。
ユニコーンSではハイペースを追走するスピードそのものは見せており、減速させられてやる気を無くしたともいえるので、単調な競馬でのスピード戦というのも1800なら面白いかもしれません。
現時点ではこの辺は未知数ですが、ダートスタートならポジションは苦労しません。
前走にしても3着のフィールザスマートはぶっちぎっており、少なくとも4歳世代では短距離のコーリンベリーとともに世代を引っ張れる1頭です。
ユニコーンSや阪神1800のコース形態的に見ても理想は内枠より中目、外目の枠から2列目〜好位外を狙う方が良さそうです。