まとめ

過去ログ324 2015/4/16 16:49

★土曜日
阪神2レース
ノースウッド
キングカヌヌ
シゲルホウネンサイ
エターナルウィンド
ワールドカップ

阪神3レース
ジューンブラジリエ
ダノンブライト
タイキレガトゥス
カノーヴァ

阪神6レース
バスタータイプ
トップディーヴォ
オースミラナキラ
アグネスアーニャ
ビクトリーミノル

日曜日
阪神2レース
アサケカペラ
トップリバティ
サンビショップ
リミットレス
ナムラヒューマン
カネトシバリアント

★日曜日 共通B面
中山11レース

皐月賞

リアルスティール
共同通信杯1着、スプリングS2着は評価できる内容でした。
流れた中で無理せずにそこそこのポジションを取れた事が大きく、あれくらいの行き脚があれば乗り方次第でそこまで極端にポジションを落とす事はなさそうです。
また、中盤で緩んだ地点でしっかりコントロールできていた点の好材料です。

更には共同通信杯では12,6−11,8ー11,0−11,7 というラップでどの地点でも見劣りしなかったスピードと動き出しを見せた点ピップラス材料と言えます。
前走のスプリングSはキタサンブラックに敗れたものの、一番強い競馬をしていたのはこの馬です。
途中までタケデンタイガーが単騎で逃げ、1000m通過が62秒の超スローペース。
超スローペースの割に仕掛けも遅く、スピードと動き出しだけの競馬となりました。

これほどのスローで4コーナー前でやっと仕掛け始める福永騎手は相当各所でバッシングを受けていますが、いつまでたっても進歩が見られません。
このレースの福永騎手はかなりひどい騎乗になっており、ダノンプラチナをマークしていたため、ダノンが仕掛けてからようやく仕掛けていましたが、超スローからコーナーが速い流れで外目を回しながらコーナーで仕掛けているので当然置かれてしまいます。
エンジンが掛かってからは凄まじい追込みをしてきたましたが、コーナーが速くて内を回った馬が有利な展開で完璧に立ち回ったキタサンに及ばずの惜敗となりました。
唯一追い込んで来て勝負になったのがこの馬だけで、それも当然で終い2ハロンが 11,2−11,5 と落ちない流れなのに一頭だけ脚色が違うという事は、ラスト2Fスピードが異次元のレベルだったと言えます。
映像で見るとキタサンが止まっているように見えるくらいでしたが、この超スローで前が止まるわけもありません。
単純に前走の敗因はジョッキーです。

この2走を見る限り、この馬の最大の武器はスピードで、これはメンバー中最上位と言えます。

非常に強い馬である事は間違いなく、焦点はその最大の長所であるスピードを皐月賞で生かせるかどうか。
今回、最大の不安要素は福永騎手で、この騎手は回りに合わせた競馬しか出来ません。
スプリングSはダノンを見ながら競馬をして「ダノンが仕掛けたから仕掛けよう」という以外の考えは無かったように思えます。
そのレースのペースは福永騎手には関係無いから超スローになって結果的に遅れてしまいました。
仮に全体的にもっと仕掛けが速くなっていれば福永騎手も速く仕掛けていただろうから、あっさり差し切った可能性が高かったように思えます。
平場と違ってG1は騎手の腕が問われることが多いため、あれだけいい馬に乗っているのに大きい所をあまり勝てていないのはそういう部分が大きな原因だと感じます。

当然馬場も重要になってきますが、スプリングSや桜花賞のようにスローになって周りの仕掛けも全体的に遅ければ、馬群が密集して進路が無い可能性もあり、終い2ハロンの競馬になってしまえばいくらこの馬でも差し切るのは難しくなります。
福永騎手が流れに沿って乗ってちょうどいい展開になれば圧勝してもおかしくない力を持っていまるだけに、流れ一つでパフォーマンスが激変する1頭と言えます。

★日曜日 共通
中山11レース

皐月賞

スピリッツミノル
すみれSでは1番人気で1着と人気にこたえた1頭。
重馬場のかなりタフな馬場状態で平均ペースから13.0 - 12.7 - 12.6 - 12.4 - 13.2と馬場を考えても理想的なバランスでラップを刻むロングスパート戦。
スタートで2完歩ほどトモを滑らせてしまい勢いが付きませんでしたが、長い直線で追って途中でハナを奪う形となり、そのまま単騎でレースを進めつつ途中で息を入れ、コーナーで再び仕掛けながらワンダーアツレッタらを直線序盤でを引き離していく展開。
後ろから馬が迫ってくると自分からハミを取って最後までしっかりと脚を維持して突き放しての圧勝となりました。
タフな馬場で厳しい流れに持ち込み、そのまま再加速で突き放して後続の脚を使わせた形です。
問題は今回の高速馬場の中山2000mという舞台。
ここ2走のテンの1Fは12.8、13.2といずれも遅く、最序盤のテンのスピードで今回ハナを切れるのかどうかは微妙です。
内枠からの競馬になると、勢いがつくまでに外から一気に入られて主導権を握れない可能性も高くなります。
外枠に入ればとりあえず押し上げるチャンスはありますが、すみれSや梅花賞のように1コーナーまでの距離が長いコースというわけでもないため、1コーナーまでにハナを取り切れるかどうかは他が主張してくると厳しいように思えます。
高速馬場になってしまうとトップスピードの質という観点で通用せず、スピード的に見ても高速馬場の2000mでやれる目途は全く立てていません。
ここ2走でも多少緩めて再加速の競馬になっているため、スピード特化戦では厳しくなりそうです。
ハナを切ってスローに落とせばトップスピード面で見劣る事は明白で、可能性的に考えればスローからのロングスパート戦が最も可能性はあるように思えます。
いずれにせよ外枠が絶対条件で、ここ2走で見せたポテンシャル面は魅力ですが、この馬場状態でハイレベルな総合力が問われるレースでは正直狙えません。

コメート
3走前のきんもくせい特別では秋の超高速エクイターフ馬場の福島でかなりのスローから13.2 - 12.5 - 12.0 - 11.3 - 11.0と2F戦の流れを番手から反応して4コーナーで持ったままで直線を向くと、直線序盤でしっかりと反応して伸びておりL1ではレッドオルバースにキレ負けしていましたが、反応の差で押し切っての勝利となりました。
L1の11.0はこの馬自身のラップであり、これで詰めたレッドオルバースを評価すべきか。この馬としてレースですが、コメートもそれなりにしっかりと速いラップを刻んで、緩い流れからスッと動くギアチェンジ面で非常に高いレベルのモノを見せました。
前走の弥生賞ではタフな馬場にタフな展開と、この馬の総合力を完全に削がれる厳しい競馬だったため、参考外です。

2走前のホープフルSでは2着となりましたが、1度エンジンをかけてブレーキを踏まされたという流れでもあり、直線入りも長く窮屈でなかなか抜け出すタイミングもありませんでした。
そういった点からスムーズに前を向いて直線の坂までにトップスピードに乗せられたシャイニングレイと比較しても見劣らない1戦でした。
総合力に関して、特にギアチェンジに関してはメンバー中でもトップクラスのレベルにあるため、それが生きるような展開になると怖い1頭です。
理想は2列目ポケットで、レース全体の仕掛けも遅れるというパターン。
有力馬と同じような位置からの仕掛けになってしまうと、一瞬は前に行けても直線半ばでは見劣ってしまいます。
トップスピードの持続力、ポテンシャルはいずれも甘く、とにかくラップを要所でコントロールしながら、仕掛けをできるだけ待って一気に出し抜くイメージが必要です。

ベルラップ
かなり限定的な条件が揃わないと厳しい1頭で。
条件は内枠、内外フラットな馬場状態、スローペースの3つです。
スピード自体はそれなりには持っていますが、ペースバランス的に楽をしたいタイプなため、馬場が軽くなって意識が上がり切らずに60-59ぐらいの競馬になるとチャンスが出てきそうです。
野路菊Sでも前に壁を置きながら最速地点でスッと反応したように一瞬のトップスピードの質はここでもやれるだけのものは見せています。
ペースが上がってトップスピードがあまり問われなかったり、スローでもロングスパート戦になる太刀打ちできません。
好走するだけの可能性は残しているとは言え、かなり限定的です。