まとめ

過去ログ326 2015/4/17 11:10

★土曜日 共通
阪神11レース

アンタレスS

クリノスターオー
この馬は非常に難しい馬で、特に阪神では昨年のアンタレスS、シリウスSで程度の差はありますがコーナーで全く動けていませんでした。アンタレスSでは中団からの競馬になったとはいえ12.7 - 12.5 - 12.1 - 11.9 - 13.0と加速していく流れで、ハミを取らずに置いて行かれてしまいました。
スムーズな競馬ができているのは概ね京都コースで、4走前のエルムSではペースが早く緩急もそんなになかったこともありますが、緩やかなコーナーが良かったような印象もあり、中京では京都と同じ下り坂コースで主導権を握りながらも全く反応できていませんでした。
ラップ的に見れば平均ペースまでの馬で、淡々とした不良で平均ペースのエルムSでは強い競馬でしたが、厳しい流れのマーチSでは甘くなっています。
その辺から考えても、スピードで押していくタイプではありません。

アンタレスSでもシリウスSでも見せていたようにコーナーで加速していく形になった時の反応の鈍さをどうフォローしてやれるかが課題で、逃げるにしてもペースをコントロールするなら早めにしっかりと仕掛ける意識がないとチャンピオンズCのようにい動けないまま一気に呑まれてしまいます。
京都は仕掛けのタイミングで下り坂がありますが、阪神は緩やか過ぎるコースで3〜4コーナーが急になるため、その辺からも外から被されるまでにしっかりと積極的に動き出したいところです。
ペースをコントロールしつつ、外目の番手からしっかりと仕掛けの順序を踏めるかがポイントとなります。

★日曜日 共通
中山11レース
皐月賞
ベルーフ
前走のスプリングSでは超スローで、12.8 - 12.0 - 11.8 - 11.2 - 11.5と実質2F戦というかなり異質なギアチェンジ戦。
この流れで後方から進めつつ3〜4コーナーで最内から押し上げつつ2列目まで進めて直線でうまくキタサンブラックの直後を取り、そこから最速地点での伸びは平凡でした。
L1でも離されてしまい、トップスピードの持続力という点でも不満の残る内容でした。
最内にスペースがあり、そこで押し上げながら上手く直線に向かえたというのも、ギアチェンジ地点に向けて上手くスペースを潰して進め、その点でももう少し頑張ってほしかったように思えます。
現時点でトップスピード勝負では厳し1頭です。
ミュゼエイリアンに百日草特別では先着していますが、あのポジションからのトップスピード戦では適性的にそこまで強くなかったダノンプラチナレベルにも苦戦しており、評価は低い1頭です。

ワンダーアツレッタ
時計比較で見れば朝日杯FS組は既に準OPレベルに達しており、単純に比較しても相当詰めてこないと厳しいように思えます。
ただ、高速馬場の未勝利勝ちの内容は時計的にもラップ的にもそこそこで、その上で底を見せなかったという点は魅力です。
内枠を引けたということもあり、スタートはこれまでを見てもハナを切るレベルから抑えてという感じなので、ハナを切るつもりならスピリッツミノルのハナを叩くことは可能です。
トップスピードの質に関しては5走前のサトノラーゼン戦でみても厳しいように思えます。
スピードに関してはまだ未知数にあるため、それを生かしつつ、かつ単騎で逃げられる立場と高速馬場で馬場の意識が読みにくいというところを利して進められれば面白い1頭です。
正攻法では厳しく武器もないだけに、逃げてどこまで、といった1頭です。

ダノンリバティ
この馬はトップスピード持続力は持っていますが、ポテンシャルは甘い1頭。
新馬戦は新潟外回りで稍重の流れの中でドスローから12.5 - 12.2 - 11.5 - 10.9 - 11.6のラップをL1で猛然と伸びて勝ち切っています。この時の3着がエミネスクを物差しとしてみればトップスピードの持続戦では上位の方に評価できます。
共同通信杯のドゥラメンテ、リアルスティールには劣りますが、それでも前走でアンビシャスを正攻法で撃破しており、トップスピードの持続力は高いレベルにあると言えます。
この馬は根本的にトップスピードが要求されないと苦しい感じなので、その点でも中山2000mでフラットな競馬になった時には不安は生じます。
今回は高速馬場の可能性が高く、その点でトップスピードがある程度要求される可能性は残っているように思えます。
ただ、問題としてスピード面での目途は立てられていないので、その辺は今回の舞台ではリスクとして残ります。
皐月賞でトップスピードを引き出せるほどのペースになるなら、ブライトエンブレムが捲ってくる可能性が高く、その点でも難しい要素が多いように思えます。
内で脚を溜める立場ならロングスパートでもコーナーで無理せずにということができましたが、外目の枠を引いたので小細工はしにくくなりました。

★日曜日
阪神2レース
アサケカペラ
3カ月の休養を明けてから4,2着と成績をあげている1頭。
2走前は最内枠から押してハナに立ち、最後も渋太い脚を使って見せ場十分の4着。
前走も押してハナに立ち、自分の形に持ち込んで道中は力を抜いて走れていました。
終いも良く踏ん張っており、2着。
最後は52キロの勝ち馬の勢いにやられましたが、この距離では安定して走れる1頭です。


トップリバティ
3走前の小倉では休み明けで9着に敗れましたが、その後は10キロ絞って阪神で2着。
距離短縮の1400m戦でも2番手につけ、直線では一旦先頭に立つ場面もあり見せ場十分の内容でした。
そして叩き3戦目の前走は、更に16キロ絞られていましたが細くはなく、好スタートを切っていましたが最初の芝の部分でモタモタしてしまいその間に内から出られて2番手グループの外にポジションをとりました。
終始3着馬にプレッシャーを掛け、1ハロン標手前で3着馬を交わして先頭に立つも、最後の踏ん張りが利かずに2着。
外々を回らされるロスが響いた結果ですが、この距離では安定して走れます。

リミットレス
前走はアサケカペラと対戦して1馬身差の4着。
3キロ減起用で外枠からロスの無い競馬で内をついて回り、モタれる面を見せずに直線でもジリジリと伸びていました。
ただ、道中の走りはフワフワしており、まだ若さが残る1頭です。