まとめ

過去ログ327 2015/4/18 12:52

★日曜日 共通B面
中山11レース
皐月賞

15ダノンプラチナ
未勝利勝ちのレースは13,1−11,6−11,3−11,6 とスローからの動き出し戦で4馬身差の圧勝。
このレースは最初は行きたがる面を見せいましたが馬の後ろにつければ問題ありませんでした。圧勝だったので終いは流してまだ底は見せていませんでした。
持久力に関してはベゴニア賞で楽々とクリアしてきました。
中盤に一度12,2、落ちた終いが12,5になっており、あとは全て11秒台の厳しい持久力勝負となりました。
流れていましたが、そこで楽に先行集団に取り付いて、直線では馬なりで先頭を射程圏に入れてラスト1ハロンで仕掛けての圧勝。
相手関係はともかくこれはかなり評価できるレースで、新馬戦で見せた動き出しの良さをこのペースでも楽々とやってのけました。

ハイレベルの朝日杯は12,4−12,5−12,2−11,3−12,6 と中盤はやや緩んだようにも見えますが、稍重で時計の掛かる馬場なので見た目のラップ以上に厳しい競馬だったように思えます。

L2は11,3と、スピードを要求されて終いも大きく落としています。
スピードと持久力が問われる点でこのレースはハイレベルだと言えます。
レース運びも非常に器用で、ゲートは五分で出たが、1枠だったので包まれることを嫌って序盤は無理をせず後方からレースを進め、残り800mほどから徐々に前との差を詰めつつ直線に向くと、外目を回しながらもコーナーで置かれず最速地点でも見劣らずの快勝。
ベゴニア賞に引き続きかなりのパフォーマンスを見せました。

前走スプリングSの敗因は、超スローで終いの競馬になったことによる切れ負け。
あの流れでは最高の競馬をしたキタサンブラックを差すのは難しく、差されたリアルスティールはスピードは最上位の1頭。
相手の得意な展開で負けただで、本番がこれほど超スローの終いの競馬になるとは思えないため、この結果でリアルスティールと同馬の評価を下げるものではありません。

サトノクラウン、リアルスティールと比較してみると、サトノの最大の武器は『動き出し』でこれはそう見劣りしません。
リアルの最大の武器はスピードで、これはスプリングSで完全に勝負付けが付いています。

この馬を評価している大きな理由は、ハイペースを追走しても脚を失わない点で、イスラボニータとイメージが重なります。
ここ2年の皐月賞の勝ち馬ロゴタイプ・イスラボニータも同じような特徴があり、これは非常に心強いようにい思えます。
皐月賞ではハイペース適正は非常に重要で、ロゴタイプやイスラボニータとイメージが被るという点では、皐月賞に対する適正があると考えられます。
問題は中山馬場のエクイターフの導入率が一昨年、昨年、今年とどう変わっているかという点。
超高速馬場ならハイペース適正というのは過度に信頼すると危険になります。

★日曜日 共通B面
中山11レース

皐月賞

ブライトエンブレム
単純な持久力なら世代トップクラスの1頭。
焦点はそれが生きる展開や馬場になるかどうか。
3走前の札幌2歳Sは最速12秒フラットから12,4までに綺麗におさまった一貫ペースの持久力戦。
洋芝ということもあり、2歳にしては珍しくタフなレースで、持久力以外はほぼ要求されていない1戦です。
この展開で出遅れ最後方から進め、向正面で外に出すと、3〜4コーナーも大外をスーッと進出して4コーナーでは仕掛けて6当分の外を回らされましたが最後まで全くバテず、ゴール前の追い比べでは並ぶ間も無く差し切りました
このレースは衝撃的なパフォーマンス
で、この時点で世代最上位の持久力はこの馬だと強く印象付けられました。また、2歳9月という早い段階でしたが、未だに持久力面ではこの馬以上のレースが出来た馬は出てきていません。

続く朝日杯は持久力もスピードも動き出しも万遍なく問われたハイレベルな1戦となりました。
ここでは7着に終わってしまったわけだが、11,3の速い地点でキレ負けしたのが敗因です。
終いが物足りなかったのも確かですが、L2で11,3が刻まれた時点で厳しかったように思えます。
マイル戦の流れでは脚が溜められず、4コーナーで自ら仕掛けて行くようでは太刀打ちできませんでした。
キャリア4戦の中でスピードが問われたレースがこれしかありませんが、これを見る限りでは終いの落ち具合にもよりますが11秒5くらいを刻む展開では厳しいように思えます。

前走の弥生賞は5Fのロングスパート戦となり、馬場も稍重でかなりの消耗戦となりました。
この馬は完全な持久力戦ならサトノクラウンとも五分以上にやれますが、ち緩急があったり仕掛けが遅くて11秒前半が出るようなら厳しくなります。

展開次第の1頭で、この馬の弱点はほぼ出遅れて最後方付近というポジショニングの悪さ、11秒半ばでキレ負けしてしまうスピードの低さ、特に今回懸念しているのは動き出しも悪いため仕掛ける時の乗り難しさがあります。
この辺りは動き出しが良く、どこからでも動ける操作性のあるサトノクラウンとの大きな差と言えます。
持久力は抜群でも動き出しが悪い馬は、早めに仕掛けなければいけないし一度減速してしまうとそこで終了となる場合がほとんどです。
恐らくこの馬もそのタイプのはずで、どうしても外から動いていく形になるので前走のようにコーナーでロスをしてしまう場合が非常に多く、ゴールドシップに似たタイプだと言えます。
今回は最内枠を引いてしまい、一旦下げて外を回す形になる事は明白で、ロスは覚悟しなければなりません。
持久力は最上位でもこの枠ではかなりのマイナス材料と言えます。

期待値を考えると、単勝オッズで5番人気以内ならリスクに見合いません。

★日曜日 共通B面
中山11レース

サトノクラウン
2走前の東スポ杯は、終い3ハロンが 12,3−11,0−11,6 の中盤が緩んで仕掛けも遅い動き出し戦となりました。
ここでは持久力は全く求められませんでした。
これだけ仕掛けが遅ければ馬群は密集するため、この馬の進路が開いたのはラスト100m。
そこからグイッと抜け出してアヴニールマルシェはクビ差差しての辛勝。
評価すべき点は、終いが落ちない流れで、進路が開いてから一瞬で加速してスピードに乗った動き出しで、相当なセンスと切れ味を見せました。

前走の弥生賞では、、まだ未知数の持久力の同馬と、世代最上位クラスの持久力を備えたブライトエンブレムの1戦。
レースは想定以上の持久力戦となり、中盤はやや緩んだものの終い5ハロンが 11,9−12,4 の範囲でまとまっていて最近はあまり見ないくらいの持久力戦となりました。
この流れで好位で進めながら4コーナーで先行勢を射程圏に入れると、坂下でゴーサインを出され、スパッと切れて完勝となりました。
最後はブライトエンブレムに詰められましたが、本番に向けて視界良好と言える1戦となりました。

ただ、ブライトエンブレムは4コーナーから勢いをつけてスパートをかけた時に馬群が膨れたため、かなり外を回った分があり、このレースだけならブライトエンブレムを上位評価となります。
ただ、東スポ杯で未知数だった持久力面でメドを立てたのは非常に大きいと言えます。
このレースは 追い通しではなくてこの馬の動き出しの良さを活かして仕掛け所が完璧だったように思えます。
グァンチャーレの動きを読めずに大外を回したブライトエンブレムの田辺騎手とは雲泥の差でした。

この馬は特にこれといった弱点はありませんが、開催が進んだ中山コースではブライトエンブレムに馬場の恩恵があるように思えます。
サトノクラウンの動き出しは東スポ杯で素晴らしいパフォーマンスをしており、持久力は福永騎手の好騎乗を差しい引いても水準以上。
スピードも新馬、東スポ杯から弱点になるほどではありません。
唯一の懸念は、ハイペースは経験していないため、追走に脚を使った時に良さが損なわれないかという程度。
しかしこの点は、無理に前へ行く必要が無い馬なため、大きな不安にはならないとは思います。
やはり動き出しが良いというのは、前からでも後ろからでも行けるため、大きな武器となります。