まとめ

過去ログ330 2015/4/21 11:32

★日曜日 メイン+メイン 共通
京都11レース
マイラーズカップ

ダノンシャーク
今回は枠がカギになります。
2走前のマイルCSは、展開としてはフィエロの方が強い競馬をしており、ダノンシャークとしてはほぼ最高の展開に最高に近いポジションで競馬ができたというのが非常に大きく、それでいてフィエロとはハナ差でした。
今回は前哨戦でもあり、マイルCSほどペースが上がるかどうかという点で懸念が生じます。
総合力勝負でも対応できる馬で、京都マイルコースなら大崩れは考えにくい馬ですが、勝ち切れるかどうかという点においては可能性は高くありません。

フィエロや高速馬場状態になった時のグランデッツァはペース次第ではかなりパフォーマンスを上げてくるため、マイルCS上位組が揃って手ごわい中で58キロを背負って正攻法で堂々と立ち回って勝ち切れるかどうかが焦点となります。
理想は内枠で、今のこの馬なら多少緩んだところでギアチェンジがある程度高いレベルにきているので極端な高速馬場でL1最速戦や、極端な大外枠にならなければ安定的に上位には食い込めそうです。
開幕週の京都で超高速馬場になってしまうと、大外枠では苦しい立場になるため、できるだけ内を狙える枠が理想です。
最内に拘る必要はありませんが、外を回してという競馬で勝ち切るのは楽なメンツではありません。

グランデッツァ
ペース判断が上手いルメール騎手に替わる点は鞍上強化でプラス材料。
この馬は高いスピードと、そこから動いていけるギアチェンジ能力、一瞬のトップスピードと言った前半の総合力を駆使しないとなかなか難しいように思えます。
ただ、この馬のペースを作れる騎手でないと勝ち切るのは難しいように思えます。
この馬自身、マイルでスピード特化戦になると逆に苦しくなります。
スピードそのものは高いものの、マイルではトップクラスにないのはマイルCSからも消耗戦の安田からも明白です。
理想は平均ペースに持ち込みつつ仕掛けを待って直線入りで一瞬で出し抜く競馬。
その点からもマイルそのものには幾ばくかの不安はあると言えます。
今回は飛ばすような逃げ馬が不在で、テイエムタイホーは総合力で良さが出てきているので無理に飛ばす可能性は低いように思えます。
テイエムを番手でつつきながらペースをしっかりと引き揚げさせることができるかがポイントで、ある程度縦長に持ち込むことでコーナーで動きにくい状態を演出しつつ、直線まで仕掛けを待てる競馬に持ち込めればマイルCS組に対しても逆転は可能です。
この馬の持ち味である前半の総合力を駆使するための『メール騎手』+『開幕週の高速京都馬場』と条件は揃ったように感じます。

★日曜日 メイン+メイン 共通
京都11レース
マイラーズカップ

フィエロ
総合的に見てもダノンシャークの展開で互角に戦えている1頭で、ここで2kg差があるなら、普通にレースをすれば一番勝利に近い1頭と言えます。
京都なら3コーナー下りからの競馬に持ち込みやすく、そういう競馬になりやすいので溜めるならしっかりとエンジンをかけられるかがポイントとなります。
マイルCSの内容的にもスピードの幅は広いので、このクラスなら2列目あたりでも十分戦えます。
スローで前々という形になった時に、そこで甘んじずに仕掛けをしっかり意識できないと前にいても要所の反応で見劣る可能性が高く、その辺りがリスクになりますが、この馬の唯一の弱点であるギアチェンジをいかにフォローするかがポイントとなります。
今回はダノンシャークが強敵となりますが、2kg差は大きく、京都開催になって過去3回のレースでは、58キロの馬は馬券になっていません。
ギアチェンジ面が脆いという点を除けば弱点はないだけに、仕掛けの意識さえ間違えなければこの条件なら勝たないといけない1頭です。

★日曜日 ブラスト2
東京11レース

フローラS

ナガラフラワー
この馬のベストパフォーマンスは2走前のエルフィンS。
京都芝外1600m戦で超スローから12.9 - 12.3 - 11.2 - 11.2 - 11.5と13秒近い流れから一気に3F勝負になっています。
L3の段階で11.2と速いラップを刻んでいるため、トップスピードには乗せやすい展開だったと言えます。
マイナス18キロの馬体となりましたが、細くは無く絞れたもの。レースでは出負けしてしまい後方からの競馬となり、そのまま内で我慢する形で進める展開。
3コーナーの下りの段階では後方で好位集団との間にスペースを保ちながら仕掛け、4コーナーではインからそのスペースを使いつつ追走して直線でクルミナルの外に持ち出すと、L2の段階ではジリジリでしたがL1で徐々に伸びを見せると最期は流したクルミナルとの差を詰めて後続には決定的な差を付けての2着となりました。
3〜4コーナーの立ち回りは非常に上手く、後方の内目にいながらも好位列との間にスペースを置き、そこを詰めながら4コーナー出口まで最内を通しながらもトップスピードに乗せて、その勢いでしっかりと外に持ち出せました。
L1まで伸びてくるだけのロスのない競馬ができていますが、それでもトップスピードの持続力という面では高いレベルのモノは見せたと言えます。
ペース的にもスローで出負けして脚を溜めてという競馬ができており、距離がある程度伸びる事に関しても不安はありません。

前走のすみれSは阪神芝内2200mとコースだけでもかなりタフなコースですが、重馬場でかなり消耗の厳しい競馬になりました。
平均ペースで、大きく緩まずに13.4 - 13.0 - 12.7 - 12.6 - 12.4 - 13.2と再加速の流れで2列目の内からついて行きましたがノメッたり脚を取られたわけではありませんでしたが、かなり悪い馬場だったため、追われてサッパリでした。

新馬、エルフィンSともにレース序盤を楽に進められるペースだったこと、そこからトップスピードにしっかりと乗せる形で結果を出してきただけに、レース序盤での無理はできないタイプのように思えます。

エルフィンSでは3着のジルダと比較してみると、L2の段階でもジリッとは差を詰めており、トップスピードの質で見ても桜花賞で見せたようにクルミナルは世代トップクラスだけに、このクラス相手にはキレで見劣っても仕方ありません。
それでもL1での伸びは素質の一端は見せており、桜花賞に出てきたメンバーと比較するとトップスピードの持続力でもどこまでやれるかは微妙な面はありますが、距離が延びて相手は楽になります。
トップスピードの質で見ても、ここに入れば最上位の1頭で、トップスピードの持続力はまだ底を見せていません。
スピードを持っているマキシマムドパリや前々で競馬ができるシングウィズジョイら君子蘭賞組は強敵ですが、後半勝負でしっかりとエンジンをかけ切れれば好勝負可能の1頭です。