まとめ

過去ログ333 2015/4/22 13:22

★日曜日 メイン+メイン 共通
京都11レース

マイラーズカップ

ディアデラマドレ
このメンバー相手でも通用する能力はありますが、今回のポイントは京都のマイル戦です。
トップスピードの持続力が一番の武器なため、その点からもレース序盤でそれを削がれないように競馬ができるかどうか、前半のスピード面での課題をクリアできるかが焦点となります。
高速馬場の京都マイル戦なら後方からでも4コーナー出口で内外に広がる傾向が強いため、インに絞ればポジション差はカバーできます。
スローのロングスパート戦の形で4コーナーの下りから加速していく展開ならこの馬の持ち味であるトップスピードの持続力をしっかりと引き出す事は可能です。
ギアチェンジに少し時間が掛かるタイプですが、京都は下り坂でカバーできるため好材料と言えます。
エンジンが掛かってからのL1の伸びはまだ底を見せておらず、そういう点では今回は競馬がしやすい条件と言えます。後方から行くしかない馬で、内枠を引いて内でジッと我慢して、後は仕掛けどころが早くなれば突き抜けきるだけの能力は備えています。
外からでもやれますが、できるだけロスなく進める内目の枠で待った方が良いように思えます。

テイエムタイホー
近2走の1着は阪神のタフな馬場状態でのもので、走破時計からもそれはハッキリとわかります。
京都の高速馬場は3走前の斑鳩Sの内容からも対応可能で、トップスピードの質も持続力も良いものを持っています。
近2走はマイルよりも長くてもと思わせる内容で勝っているだけに、京都マイルの高速馬場でペースが上がった時にどうかよいう不安はあります。
前半のスピードは1400m戦でもやれており、マイル戦でそのペースをついて行ってバテないかどうか、が焦点となります。
近2走はコントロールすることで要所から最後までの後半の総合力を引き出してきましたが、今回の京都の外回りとなるとトップスピード持続力タイプが下り坂から勢いをつけて脚を出し切ってくるコースで、求められるトップスピードの質も高くなってくる点が課題と言えます。
近走の充実度からもかなり不気味な存在なのは間違いありません。

フルーキー
現時点では嵌り切らないと勝ち負けという点では何とも言えない面が大きい1頭です。
この馬の場合、京都金杯ではスローから11.9 - 11.3 - 11.1 - 11.1 - 11.8とトップスピードの持続力特化戦で好位の中目から3列目で直線を向いていますが、L2の11.1の地点で切れる感じはなく、L1でジリッとという感じでそれも強襲という感じではありませんでした。ここからも高速馬場でトップスピード面が要求されてしまうとこのクラスでは分が悪いように思えます。
実際、東京新聞杯もチャレンジCもL1で落ち込む厳しい競馬でこそ脚を出し切っており、どちらも速いラップそのものは刻んでいますがタフな馬場でのトップスピード持続力を要求されました。
金杯では軽い馬場でのトップスピードの質、トップスピード持続力も含めてやや物足りない内容でした。
フィエロと比べてもトップスピードの質やスピードの両面で見劣ってしまいます。
この馬は純粋なマイラーというイメージではなく、1800〜2000ぐらいの方が良さが出そうな印象があり、高速馬場でマイル戦となると不安はあります。
今回はマイルCS上位馬を含めて骨っぽいメンバーが多い中で、積極的に狙いたい馬ではありません。

★土曜日 ブラスト
福島11レース

福島牝馬S

パワースポット
前走の中山牝馬Sは自身の走破ラップで見ればかなりスローですが、それでもそこから猛烈に伸びてきた印象が強い1戦でした
中山芝内1800m戦でペース的に見るとややハイ気味の平均ペースで縦長の展開だったとはいえ、11.6 - 11.9 - 12.4 - 11.8 - 12.2というラップ。
前が引っ張って12秒前後のラップを刻んでいる流れとなり、この流れを無視する形で最後方から脚を溜めて進め、向正面まで緩むことなく進める中で単独最後方で3コーナー。
4コーナーで仕掛けて大外に持ち出すと、そ直線序盤でジリッと伸びながらL1で強襲し、これまでにないポテンシャル面で高いレベルのパフォーマンスを見せての3着となりました。
この1戦まではトップスピードタイプだと思っていたため、この3着は驚きましたが、結果的に見ればレースレベルそのものが微妙だった点、有力勢の先行馬が厳しい流れに巻き込まれたことも大きいように思います。

それでもこの馬自身で見てもスローのロングスパートを問われているはずで、淀んでいないことからも2コーナー以降は確実に12秒以下のラップを踏み続けている事になります。最序盤はかなり遅く脚を溜める事ができましたが、そこからはロングスパートだったのは確かです。
また、L3では12.4とかなり緩んでいて、前の馬がバテたこともあり、ペースも流れていたこともあってレース全体の仕掛け自体は遅かったように思えます。
レースレベルも微妙で、これをどう判断するか、というのも焦点となります。

京都牝馬Sでは結構強敵相手に3着。
スローで12.4 - 11.9 - 11.7 - 11.0 - 11.5と京都にしては下り坂を終えても加速しきらずにL2で一気に出し抜く感じのギアチェンジ戦となり、これをケイアイエレガントが主導した形。
この流れで中団の内を立ち回りながら3コーナーで凝縮し、後方に下がって直線を向くと、そこからやや置かれるもすぐにエンジンが掛かって伸びてくるとゴールデンナンバーには反応で見劣りましたが、L1では見劣らない脚を使っており、ウリウリにしっかりと先着したのは大きく評価できます。
内決着で決まっていますが、ラップ的に見ると内にいた優位性はそれほど無く、ウリウリやキャトルフィーユと言ったところ相手に先着しているというのは大きな材料と言えます。
この馬はU字で11秒前後のトップスピードが問われてからの持続力勝負向きです。
紅葉Sでは11.8 - 11.6 - 11.0 - 11.6 - 12.2というラップで、L3最速のトップスピード持続戦でダノンジェラートを撃破しており、こういう展開の方が合っていそうです。

ペイシャフェリス
中山マイル巧者。
アネモネSも勝っており、市川S、ニューイヤーSも勝っています。
3歳時のアネモネSは中山マイルでハイペース戦となり、この流れを逃げてレースを作りながら楽な手ごたえで直線を向くと、そこから一気に抜け出す展開。
このレースは過去5走の馬柱に載っている中山マイルのニューイヤーS、市川Sとは根本的に違うレースで、 12.2 - 12.7 - 12.5 - 11.3 - 12.0というラップで、このレースは序盤は速くなりましたが、道中でコントロールされて4コーナー出口から急激に加速しています。

中山では異例と言える12.5-11.3という1.2秒の加速度は強烈で、実際直線入りでは誰もついてこれませんでした。
このレースの3着馬もギアチェンジ戦で結果を残してきたウエスタンメルシーで、このギアチェンジへの対応力が問われたレースだったとい言えます。

ニューイヤーS2着時はアネモネSとは違ってハイペース戦で11.5 - 11.5 - 11.8 - 11.6 - 12.8というラップとなり、L2で再加速はしていますが、ほぼ一貫ペースと厳しい流れ。
この流れを最内枠好発からしっかりとハナを取り切りペースを引き上げて進め、3〜4コーナーでも単騎気味に引っ張って直線を向くとスッと引き離す展開。
マイル戦でスピードでレースを作っていく形でここまでやれると思っていなかったため、市川S含めて驚きの方が多い1頭です。

★土曜日 メイン+メイン共通
福島11レース

ペイシャフェリス
この馬はある程度のペースを作ってペースを緩め、息を入れることで要所でしっかりと加速できる点で、ケイアイエレガントに近いタイプだと言えます。
こういうタイプの馬は基本的に距離を長くしながらもペースを緩めずにマイルでは出来ないレースの支配を1周コースでやってきて出し抜くというケースが多いのが特徴です。
3歳三冠では全く良さが出ませんでしたが、桜花賞もオークスも秋華賞も全てこの馬の良さが出にくいコースと展開でした。
2000mでは流石に長い印象がありますが、1800mでこのメンバー構成なら主導権を握る事は可能です。
この馬は牡馬の一線級マイラー相手にスピード戦で戦えており、緩めて良さが出ています。
このメンバー構成なら最上位の1頭で、今の馬場も徐々に時計が出やすくなってきた点もプラス材料です。
馬場が高速化するなら狙いたい一頭。

パワースポット
福島1800mでは少々不安が大きくなる1頭。
前走の中山牝馬Sはペースが上がって縦長になったことでペースが上がり切らず、コーナーで仕掛けられずに取り付けた面が大きかったように思えます。
ある程度のペースでコントロールされてしまうとコーナーで外からになると確実に押し上げるまでに脚を使ってしまいます。
鞍上の横山騎手は福島でのイン突きに関しては信頼できる騎手ですが、それでも嵌り待ちのイメージがあります。
先週の福島を見ると幾らか時計が出やすくなっており、まだ高速馬場とまでは言わないまでも、今週は高速化していても驚けません。
この馬自身トップスピードの質、持続力で勝負したいタイプで、ペースがある程度引き上げられて前が支配する形になると仕掛けにくくトップスピードも削がれるという点で不安はあります。
中山牝馬Sは前で主導していた馬がしんどくなったのも大きく、今回は相手関係的に見ると前走より骨っぽい馬が多い1戦です。
トップスピードの持続力で勝負できればここでも最上位は間違いない1頭ですが、前走を見ても愛知杯からも外から捲って勝ち負けできるほどのポテンシャル面は無く、楽な立場ではありません。