まとめ

過去ログ334 2015/4/22 17:41

★日曜日 G1C
京都11レース

マイラーズカップ

フルーキー
3走前のチャレンジC2着は評価できる1戦で、ハイレベル戦の中でトーセンスターダムに敗れていますが、同着での2着。
年末の阪神芝外1800m戦で、時計が掛かっていた馬場状態で綺麗な平均ペースから11.7 - 11.6 - 11.0 - 11.6 - 12.9とL3最速戦。
仕掛けも早くトップスピードの持続戦でもかなり消耗戦に近い競馬となりました。
この流れを五分にスタートを切りながら中団馬群の中でレースを進め、3〜4コーナーでも馬群の中目からウインフルブルームの直後を通して直線でその外。
3ハロン標から促して前に接近すると、直線では馬場の真ん中に進路を取って追われてからの反応は意外に鈍くなっていましたが、トーセンスターダムに交されて、同着となる2着。
トーセンスターダムには力負けしましたが、2着同着のデウスウルトは重賞戦線でも活躍しており、アズマシャトルやダイワマッジョーレ、スマートレイアー、ウインフルブルームと言ったところを見ても状態や適性面での上下はともかくレースレベルとしては高かった1戦です。
その中で長くトップスピードを維持したのは評価できます。
前走の東京新聞杯は東京芝1600m戦でややスローから12.0 - 12.2 - 11.8 - 11.3 - 12.1とラップで見てもL2最速でトップスピードを要求され、L1で12.1と結構落としています。
この流れを中団馬群の中で進めながら、3〜4コーナーでペースの割に凝縮する形で相対的にポジションを落としながら最後方列まで下げての追い出し。
そこからスペースが無くなってしまい待たされるロスがあってL2でもまだ最後方となり、そこからラスト1ハロンでようやく最内を突いてグンと伸びて3着。
明進路がなくてスムーズな競馬にならなかった中で、L1の落ち込みだけで差し込んできたと言えます。
L1での伸びや最後方列まで下げたことを考えると勿体ない競馬となりました。
この馬は十分勝ち負けに加わるだけのパフォーマンスは見せており、ペースは流れてくれた方が良いとは思いますが、今回はそれでどこまでやれるか試金石の一戦となります。

テイエムタイホー
2走前の武庫川Sではスローから、12.5 - 12.2 - 11.9 - 11.2 - 12.3というラップでのL2最速戦。この流れで積極的にハナを取り切ると、ペースをスローにコントロールしながら直線序盤でじわっと仕掛けると2列目をしっかりと出し抜く競馬。馬場と展開を味方にして、L2で追い詰めようとするサトノアラジンをジ離しての完勝。
このレースを見てもマイルで明らかに良くなっており、これまでの1400m戦までと比べても明らかに道中緩めている中でコントロールできていました。
続く前走の六甲Sは同じようなスローで、ラップは12.1 - 11.7 - 11.8 - 11.1 - 12.1とL2最速戦も同じでした。
道中は唸るほどの行きっぷりを見せ、なだめながらの追走。
少し掛かり気味でしたが、3〜4コーナーでは2列目のポケットから追い出しを我慢しながら2列目で直線を向くと直線早々に一気に抜け出しての勝利。
総合力が高く、仕掛けてからのギアチェンジ、トップスピードの質、持続力全て高いレベルのものを見せました。
距離が長くてもこなせるレベルの競馬だったと言えます。

ディアデラマドレ
5走前のマーメイドSでは高速馬場でスローからの12.2 - 12.1 - 11.5 - 11.3 - 12.0というL2最速のトップスピード持続戦。
中団外から正攻法の競馬となり、最速地点で抜け出してL1でもフーラブライドらを寄せ付けない勝利となりました。
前走の愛知杯は重馬場でタフな馬場状態となり、スローから12.7 - 12.5 - 11.9 - 11.9 - 12.3の3F勝負。
スタート後にすぐ下げ、4コーナーから直線入り口までは外のアイスフォーリスに蓋をされてしまい動けない展開でしたが、ラスト1ハロンで間を割ってからは突き抜ける圧勝となりました。
マーメイドSは強敵フーラブライト、前走愛知杯はキャトルフィーユをトップスピード戦ではない舞台で完封と地力をかなり高めてきています。
この馬のいいところは府中牝馬Sで現れており12.2 - 12.3 - 11.3 - 11.3 - 11.6と多少の中弛みからL3最速、レース全体の仕掛けも早くギアチェンジもL3の時点である程度は要求されましたが、L1でも減速しないトップスピード持続力が問われました。
この流れで後方から脚を溜め、直線序盤でスマートレイアーと同じ位置から外目をジリジリと伸びてくると、最速地点ではスマートレイアーに並ばれかけましたがL1で伸びて前に出させないままねじ伏せました。
ギアチェンジも問われた中でホエールキャプチャを差し、トップスピードの持続力でスマートレイアーをねじ伏せたというこのパフォーマンスからもトップスピードの持続力は牝馬路線ではGI級と判断できます。

★土曜日 見解
福島11レース

第12回福島牝馬S(G3)
過去10年間のデータより・・・
※2011年は新潟で開催されています

1番人気 (3-0-1-6)
2番人気 (0-1-2-7)
3番人気 (1-1-2-6)
4番人気 (0-4-1-5)
5番人気 (2-2-0-6)
6番人気 (0-0-1-9)
7〜9人 (4-0-0-26)
10人以下(0-2-3-64)

別定ながら波乱が多い重賞ですが、単勝50倍以上は(0-0-1-33)で不振です。
10番人気以下の成績は関東馬(0-2-3-41)、関西馬(0-0-0-23)となっており、穴馬は関東馬からしか出ていない。

脚質データ
逃げ(1-0-1-8)
先行(4-5-5-16)
差し(4-1-2-54)
追込(0-3-1-37)
マクリ(0-0-0-1)

3〜4コーナーはスパイラルカーブで下り、ゴール直前に高低差1mの上りがあります。
スピードに乗って直線をむかえるため、追い込みは決まりにくく、先行馬が中心に活躍するコース形態。

前走データ
重賞(9-8-6-74)
├中山牝馬S(8-6-5-45)
├阪神牝馬S(0-2-0-10)
└京都牝馬S(0-0-1-1)

OP特別(0-1-0-9)
1600万下(0-0-4-22)
1000万下(1-1-0-20)
500万下(0-0-0-1)

圧倒的に中山牝馬Sからのローテーションの馬が多く、前走中山牝馬S着順別データは以下の通り
前走中山牝馬S
1着  (0-1-0-1)
2着  (5-1-1-1)
3着  (1-1-1-2)
4着  (0-0-0-7)
5着  (1-1-0-3)
6〜9着(1-2-2-12)
10以下(0-0-1-19)

前走距離データ
1400m以下(0-1-0-18) 0.0% 5.3% 5.3%
1600m  (0-1-1-24) 0.0% 3.8% 7.7%
1800m  (9-7-5-67)10.2% 18.2% 23.9%
2000m以上(1-1-4-20) 3.8% 7.7% 23.1%
明らかに前走1800mだった馬の活躍が目立っています。

★日曜日 ブラスト
東京11レース

フローラS

シングウィズジョイ
前走の君子蘭賞は12.5 - 12.8 - 12.7 - 11.7 - 11.3 - 12.0と、道中でかなり緩めてそこからL2最速とトップスピード面を要求される競馬となり、緩急をつけてきたと言えます。
直線序盤でしっかりと伸びて先頭に立つと、後続が追撃する中でしぶとく抵抗して差を詰めさせずに完勝。
最速地点でもしっかりと動いて先頭に立てており、最後までバテなかったトップスピード持続力という観点ではこのレースの中では一枚上の強さだったと言えます。
そしてマイルでも上位のスピードを1800mで活かしながら、コントロールしてトップスピード面である程度の上積みを見せられたという点で距離への目途も立てたと言えます。
マイル戦では決め手に欠けましたが、一息入れての出し抜きの形で一定レベルのパフォーマンスを見せて来ました。
3月の阪神よりは軽くなる今回の府中の2000m戦というのが今回のポイントです。
トップスピード面に関しては前走で一定の目途は立てたと言えますが、馬場がタフだった事もあります。
その点で、府中替わりでトップスピード勝負になった時に対応できるかどうか。
しかも3〜4月の阪神は前残りが目立っており、この2戦評価はできますが、そういった面を補正しておく必要はあります。
今回のメンバー構成ならトップスピード面でもそこまで見劣ることはなく、ポジショニングでも優位に立てるため、ある程度の信頼は置けます。
ギアチェンジに関しては、アルテミスSでラップの加速が緩やかだったこともあったので、そこそこ動けていましたが、12秒前後からいきなり11秒前後にという感じの反応の良さは見せていないため、その辺りが仕掛けどころで下り坂を越えてしまうことがほとんどの府中ではどうか。
多少反応が鈍くても前でポジションを取れる馬だけに、トップスピードの持続力に関してはクイーンCのメンバー構成から考えればここは一枚抜けています。
マキシマムドパリも距離延長で強敵になる一頭で、ナガラフラワー、ディアマイダーリンのトップスピードの質、持続力は脅威です。
自分の競馬に徹すれば崩れる事はありませんが、ペースを引き上げれば菜の花賞で強烈な末脚を見せたマキシマムドパリが強敵となり、緩めればナガラフラワーのトップスピード面が強敵となります。

リアンドジュエリー
マキシマムドパリは菜の花賞でクイーンズリング相手にしぶとく伸びての2着、シングウィズジョイは着順こそ物足りないですがクイーンC、アルテミスSは好内容。
この2頭と比べると時計的、ラップ的に判断して見劣ってしまいます。
ポテンシャル戦に関して言えば前走で一定の目途は立てており、ゆりかもめ賞でも直線序盤で加速していくところまではスッと反応して一瞬伸びていました。
最速地点でのトップスピード、そこからの持続力では武器とは言えないため、2000m戦でそれなりにポジションを取れるかどうかがポイントとなります。
ただ、それでもシングウィズジョイに比べて前半のスピード面で優位に立てるかどうかも微妙です。
これで人気の中心になるようなら期待値的にも狙えません。