まとめ

過去ログ348 2015/4/30 13:22

★日曜日 共通
京都11レース

天皇賞・春

アドマイヤデウス
この馬はトップスピード戦、ギアチェンジ戦でも対応はできますが、対応できるというだけでベストな展開ではありません。
この馬はどちらかというと日経賞や若葉Sで見せたようにロングスパート戦のレースの方が良いように思えます。

度の展開でも対応できるのは魅力で、早い段階で前を向けるようならトップスピード戦でも底を見せていない点も魅力です。
この馬は前にポジションを取れるかがポイントになりますが、日経賞でかなり長く脚を使って天皇賞春の上位勢を崩してきているため、ポジションよりも仕掛けで主導権を握ってしっかりとポテンシャル勝負に持ち込めるかどうか、という方が安定しそうです。
理想はキズナより前にポジションを取って好位で進め、3コーナーで中から前にプレッシャーをかけて総合力勝負にさせずに消耗戦に持ち込む展開、そしてキズナには外を回させる。そういう展開がベストです。
この馬は高速馬場適性も前走で見せており、インからでも立ち回れる点で戦術の幅は非常に広いタイプです。
適性的には距離以外全く不安は見当たらず、前走のステイヤー色の強い競馬での完勝から距離不安も大きな不安はありません。


サウンズオブアース
現時点ではどのレースでも2、3番手の一角という印象です。
神戸新聞杯はL3最速戦でワンアンドオンリーが捲った後の仕掛けでフラついてしまいトーホウの邪魔をしながら何とか2着。
このレースは内容的にもロスを作って最速地点で捲ったワンアンド、外から不利を受けながらもL1猛然と伸びてきたトーホウの方が一段階上のパフォーマンスでした。
現時点では超高速馬場適性は武器になるものの、ポテンシャル面、トップスピードの質、持続力といった面も含めて最上位馬相手には一枚足りない印象です。
ウインやホッコーはトップスピード戦で手ごわい相手で、キズナは両面で手ごわい1頭。
ゴールドシップは超高速馬場ならそこまで強敵ではありませんが、ポテンシャルを武器に緩い地点で捲ってきそうな横山騎手とのコンビなら不気味な1頭です。
そんな中で菊花賞で華麗に最内立ち回って超絶レコード決着の2着、というこの馬の評価は難しく、相手なりに走れるタイプなのかもしれません。
ダービーの先行策で反応できていませんでしたが、あれはギアチェンジ戦でのもの。
淀の超高速馬場ではポジションをある程度取らないとアドマイヤデウスより外から差すのはなかなか難しいように思えます。
この馬に限らず、内を通せるなら内を通せた方が良いのは間違いありません。
トップスピード戦になっても厳しく、コーナーの段階で早めにペースが上がってくれるのを待つのが望ましく、その上で最内で速さ負けしない、かつ前目にいることで届く位置で直線を迎えられればワンチャンスあります。
菊花賞で淀みなく2000mを走ってから加速できており、L1までラップを落とさなかっただけに、前半もっと積極的でも行けるように思えます。
相手は強敵ですが上位馬にはそれぞれ弱みもあります。
超高速馬場適性は非常に高い1頭ですが、それでもポテンシャル戦ではトーホウジャッカルはともかくとしても京都新聞杯でハギノハイブリッドに、日経賞ではアドマイヤデウスに、菊花賞ではトーホウジャッカルに見劣っていることを考えると、ここで勝ち切れるとは思えません。

★日曜日 1鞍
京都11レース

天皇賞・春

アドマイヤデウス
大きな弱点がない1頭で、2400以上ではかなり安定した競馬ができています。
前走の日経賞は、昨年の天皇賞春1,2,3着馬が出走しており、同世代の菊花賞2着馬サウンズオブアースと、ハイレベルと言えるメンバー構成でした。
レースはスローから12.4 - 11.8 - 11.7 - 11.7 - 11.6 - 11.8で流れ、向正面でのロングスパート戦で11秒台をL1まで続ける高いレベルでの消耗戦となりました。
この流れで中団の外から正攻法で外を押し上げつつ直線を向くと、直線でまとめて差し切る完勝。
外からようやく食い込んできたサウンズオブアースと互角の脚色を見せ、3〜4コーナーで外を回すロスがありながら正攻法で勝ち切ったパフォーマンスは大きく評価でき、かなりステイヤー色の強い内容で強い競馬をして勝っと言えます。

2走前の日経新春杯はややスローから12.7 - 12.3 - 11.6 - 11.3 - 11.5と3F勝負で仕掛けどころが遅く、実質的にはかなりスローだったと考えられます。
この流れをジワッと行かせて好位直後の内に入れてすぐに折り合いがつき、道中は流れに乗って手応え良く追走。
3〜4コーナーでも3列目の内で我慢を強いられながらの競馬で直線となりましたが、直線序盤でスッと最内に切り込むとしっかりと加速して目一杯に追われてフーラブライトに競り勝っての勝利となりました。
フーラブライドやアドマイヤフライトが相手だったことから、レースレベル的には微妙な印象はありますが、この馬としては骨折明けの1戦でL2最速の流れで前を向けずに直線でギアチェンジを多少要求される形で置かれる事は無く、能力の高さを見せた1戦と言えます。

体調面の不安は無く、大きな弱点も見当たりません。
今回は単純に相手関係となりますが、前走は時計も優秀で素質馬が完全に本格化したと言え、注目の1頭となります。

★日曜日 共通
京都11レース

天皇賞・春

フェイムゲーム
宝塚記念でスローながらも先行して持ち味を生かせかったり、3歳時の皐月賞では硬い馬場に対応できず良さが出なかったりと、ペースが上がってスピードが要求される中距離は基本的に合いません。
これはハーツクライ産駒の傾向でウインバリアシオンと似ていますが、ウインバリアシオンと違う点は、この馬の場合トップスピードの質が伴っていないというところです。
覚醒前のハーツクライ産駒はジリッとバテないが切れないという傾向があり、覚醒前のジャスタウェイもこの傾向がありました。
トップスピードが問われても最速地点では見劣ることが多々あり、この馬も現段階ではまだトップスピードの質では足りていません。
それでも昨年の天皇賞春ではL1でのバテ差しに関して高いレベルのものを見せており、少なくとも高速馬場でのトップスピード持続戦ではL1でドールドシップを差したという実績は侮れません。
この馬は器用さがないため、京都の3200mで外回りだと少々嵌らないと難しいように思えますが、スロー気味から3〜4コーナーののコーナー最速の展開になるようならL1での食い込みは恐らく最上位の1頭と言えます。
キズナは相手ではトップスピードの質で見劣りますが、勝ちに拘るならキズナの押上げに内から対抗するような競馬でコーナーでペースを引き上げて勝負を仕掛けることができるかがカギとなります。
昨年のように直線最速の競馬では苦しくなります。
3〜4コーナーで有力馬を内から外に張ってペースを引き上げてという展開に持ち込めればチャンスはありますが、キズナやゴールドシップの動きを見ながら動いていく展開でも安定しそうです。スピード的に足りない馬で、天皇賞春は前半1000mは59秒台になることもあり、今年の馬場なら前の意識が各馬高くなる可能性があります。
トップスピードの持続力が嵌る展開なら、大番狂わせも大いにあるだけに、展開次第で注目の1頭となります。

ラストインパクト
阪神大賞典はポテンシャル勝負で明らかにデニムアンドルビーに見劣って3馬身離される3着。
この辺りからも長距離でのポテンシャル勝負では分が悪いことは確かです。
この馬自身は高速馬場の方が高い適性を見せているため、京都替わりはプラス材料。
高速京都では京都大賞典でスローで前目に付けながら12.5 - 12.0 - 11.7 - 11.6 - 11.8のラップで離れた3番手から3〜4コーナーで動いて後続を出し抜きつつ、番手から粘り込みを図るタマモベストプレイを何とかL1で捕えきっています。
ただ、昨年の天皇賞春ではそれでL1甘くなっており、前目からもう少し早めにスパートする形でトップスピードを要求されない4F戦でどこまで粘れるかという競馬にならないとチャンスはありません。
中距離タイプで、器用さは見せているものの京都の外回りだとトップスピードの持続力の甘さはかなり不安材料と言えます。