まとめ

過去ログ350 2015/4/30 18:01

★土曜日
土曜日 
東京6レース
アグスタ
キングノヨアケ
タマモイレブン
ダイワインパルス
タマモワカサマ
ワトソンクリック

東京12レース
ジェネシスロック
キョウエイハピネス
ミステリートレイン
スウィープアウェイ

京都6レース
ナガラブルボン
ヤマニンブルジョン
グルーヴァー
サクラヴァローレ
プラネットスコア


日曜日
京都2レース
コパノチャーリー
シゲルホウネンサイ
エルブダムール


京都4レース
ハギノパトリオット
イルミリオーネ
ウインアーマー

★日曜日 ウイン
京都11レース

天皇賞春の傾向

前中後に分けて1000-1200-1000で見ていきます。
これまでの傾向から、前半・中盤は同じような傾向が続いており、稍重だったエイシンフラッシュの時はかなりのスローでしたが、それを除けば近年の良馬場では60秒前後で安定しています。
これに関しては単騎逃げ馬が刻むことが多いレースでもあるため、一概には言えませんが、前半は大体60秒台となる想定です。

中盤は緩む傾向が強く、一昨年のフェノーメノの時だけは緩まずに72.8、ハロン平均でもほぼ12.1ぐらいになる速いラップを刻み続けていますが、サトノシュレンの大逃げということもあり、長距離戦で大逃げする馬がいると基本的には中盤で緩む傾向にありますが、この年はサトノシュレンの玉砕逃げのせいでレース全体はハイペースという形になっています。
それ以外の馬にとってみれば、平均的に見て前半は62秒程度、中弛みの中盤で徐々に差を詰めていくというイメージで、少なくとも正攻法で戦う馬のイメージで進めれば62-73ぐらいで単騎逃げ馬に対して前中盤をフラットに進めながら詰めていく形となります。
これは毎年ほぼ同じ傾向です。

前の馬は息を入れ、好位列以降が差を詰め始める中盤、そこが3コーナーとなり、仕掛けの傾向は3コーナーの下り坂から11秒台後半に入り、4コーナーで最速になるケースが多くなっています。
L4かL3最速戦が過去10年で6度あり、L2最速戦になることも4度あって少ないわけではありません。
基本的に3コーナーの下りが加速スイッチになってしまうため、ここから動き出す馬がいれば当然仕掛けのポイントは速くなります。
またL4−3の段階では単騎逃げ馬との差が詰まり切っていないケースもあるため、実質的に見ればL3−4が最速と思われるレースもあります。
一昨年のケースではサトノシュレンが3コーナーで一気に差を詰められていたため、2番手以降はL4最速だったはずです。

近年の天皇賞春はこのL4となる3コーナー地点が実力ある追込み馬が飛ぶときのポイントになっており、オルフェーヴルもL4最速戦でレース全体が速いラップを刻んでいるところで大外から押し上げようとしましたが、速い地点なので押し上げきれずに無理をして脚を使ってしまいまいました。
ゴールドシップも含めて、このコーナーで大外を押し上げていくという形はかなり厳しい結果になることが多く、ディープインパクトのように非常に質の高いトップスピードを非常に長く維持できるというような次元の違う脚を持っていないと今の超高速淀での追込み捲りは対応できません。

この傾向は近年の結果を見ても明らかで、長距離で前半のスピードを生かしてポジション差を作って粘り込んだビートブラックのようなタイプか、フェノーメノやヒルノダムールのように好位〜中団前目の内で我慢しながら外からの仕掛けを待ってコーナーでロスなく立ち回って脚を使わせたり総合力を生かすような競馬で直線で抜け出す馬が上位に来ています。

ただ、条件が嵌れば外からの押し上げも一定レベルは利きます。
昨年のウインバリアシオンが外から押し上げてこれたのはコーナーの段階では11.7-12.0と上がり切っていませんでした。
同じように捲りが利いていたマイネルキッツもコーナーでは11.7-11.8と、11秒台後半でL2直線入りが最速でした。
追込み馬が外から来るケースは基本的にコーナーで無理をしなくていいケースに限られており、基本的には前々内々でポジションを取っていける馬にレースの主導権はあります。
今の天皇賞春は生粋のポテンシャルタイプではなく、ポジションを取って折り合って仕掛けを待てる立場の方が圧倒的に強いと言えます。

天皇賞はほぼ例年前半が早く中盤が緩むため、押し上げるタイミングがあって、ゴールドシップとしては2周目の3コーナーまでにハナに立ちたいところ。
横山騎手の場合、どこかで捲る可能性が高く、どの地点で捲ってくるか興味深い1戦です。
一貫して緩まないということはかなり確率的に低いレースで、どこかでレースの流れが落ち着いたときに捲ってくるゴールドシップの動きがあるのかないのか。
ゴールドシップが動けばそこから坂を上って下っての惰性でコーナー最速は間違いありません。
ゴールドシップの直後を狙った馬が展開的にプラスに働きます。
逆にゴールドシップが動かなかった(動けなかった)場合、つまり前々がある程度引き離して主導権を握った場合。
序盤スローで動けない形を作ってから1〜2コーナーから徐々にペースを引き上げて各馬の捲りを封じ込め、そのまま淡々と我慢しつつ直線入りでもう一脚という展開。
この展開に持ち込まれるとステイヤー色強い馬には相当苦しい展開になります。


まあ今回は田辺と横山典弘という厄介な騎手が良い馬に乗っているし、その中でキズナ武豊も位置取りに関してシビアに乗ってくる可能性も高い。それに加えて超高速馬場となっているので、正直言って展開の振れ幅は今年の難しいGIの中でもトップクラスに難易度が高いと思う。驚くような展開になったとしてもある種驚けないというか、それぐらいなかなかの個性的な人馬が揃ったなと。ただ、今の淀の長丁場は基本的に3〜4角で前々…好位ぐらいで仕掛けをで待ちつつ、内から外の押上げに合わせて加速して脚を使わせるタイプの馬が主導権を握っている。その意識は絶対に持っておいた方が良いだろう。

★土曜日 共通
東京11レース

青葉賞

カカドゥ
前走の水仙賞では超スローからの3F勝負。
2走前とは全く逆の展開になった中でやや出負けして最後方から進める形となり、3コーナーまでには一つポジションを上げて外から進出の機会をうかがう展開。
3〜4コーナーでは内目から雁行していた中団の後ろで我慢して4コーナー出口で大外に持ち出すとL1でグンと伸びてきて2着争いには加わってきての4着。
内容的にはやや反応面で見劣りましたが、L3でもまだ11.8と遅いラップでもあり、そこで動かずに内を通した形となり結果的に見れば外から押し上げていた方が良かったラップだったように思えます。
ただ、この馬自身脚を出し切っているわけではないため、まだ底を見せなかったのは大きい材料です。

今回は東京コース。
未勝利勝ちが東京芝2000mでスロー気味から12.4 - 12.2 - 11.3 - 11.8 - 12.3とL3最速のトップスピード持続戦。
中団の内目から直線最速地点の序盤でスッと反応できて一気に先頭列に立ち、そこから抜け出してきています。
未勝利レベルでですが、中団で12.2-11.3と前を向かない状況から直線すぐに進路確保できたといってもスッと伸びてきたという点で府中適性に不安はありません。
前走でトップスピード持続力を見せており、ポテンシャル戦でも目途は立てたと言えますが、基本的にはトップスピード戦が理想です。
この馬は器用さもあって内から立ち回ってきた実績もあり、できれば中団ぐらいで進めたいところです。
フォワードカフェもトップスピード戦では強敵で、脚を出し切れなかったゆりかもめ賞とのメンツと比較して判断すれば、カカドゥも互角以上にやれるはずです。


ストレンジクォーク
前走の500万下戦は平均ペースの流れ、12.7 - 12.3 - 12.3 - 12.1 - 11.9 - 12.2と若干中弛んでいましたが、未勝利ほど明確ではなく後半から12秒前後を連続させる展開。
ここで五分にスタートを切って好位から早めに先行する競馬。
道中も好位の真ん中で進めながら3コーナーを迎えると、3コーナーでもまだ好位馬群の中で待ちながら、4コーナーで徐々に外に出して直線。
直線序盤で窮屈なところを通されましたが、それでもひるまず、L1で完全に出し切るとそこからジリッと伸びてきての勝利。
このレースではどの地点でも未勝利ほどのインパクトはなく、最後までバテなかったのはラップ的にそれなりの評価は必要で、相手関係を見てもミュゼゴーストは後に山藤賞を勝っているため決して悪い面子ではなありませんでした。

2走前の未勝利勝ちの内容は相手関係を考えても高く評価でき、ここでもポテンシャル面では互角にやれるだけのものは見せたと言えます。
また、中弛みに合わせての後半勝負で結果を出したという点からも、長距離色の強い競馬だったため、東京2400m戦は距離だけ見れば面白い1頭と言えます。
この馬はトップスピード面に関しては少なくとも高く評価できないため、これは府中で戦ううえではマイナス材料と言えます。