まとめ

過去ログ353 2015/5/1 0:39

★土曜日情報
京都6レース
ナガラブルボン
前走は高速重馬場で平均ペースで流れ、好位の外から勝ち馬が抜け出してギリギリハナ差で粘った大接戦。
このレースでは最内枠からの競馬となりましたが、いつも通り無理せずに終いに脚を温存して後方からの競馬。
4コーナー手前から促して外に持ち出して4コーナーで上手く3着馬の内をスクってひと追い毎に伸びてきましたが、勝ち馬が渋太く粘ってハナ差の2着となりました。
タメれば確実に脚を使えるタイプで、前走は外目の枠なら勝っていた内容でした。

2走前は軽めの馬場で平均ペースで流れ、3番手から勝ち馬が渋太く抜け出した1戦。
このレースは出負けして中位にポジションをとり、大外枠だったために終始外を回るロスがありました。
それでも手応え良く追走しており、4コーナー手前から動いて直線でもしっかりと伸びてクビ差の2着。
近2走は極端な枠で微差のレースとなっていますが、太りやすい体質の馬だけに、温かくなって絞りやすいのはプラス材料で、今回も勝ち負け濃厚の1頭となります。


ヤマニンブルジョン
前走の福島は強風で時計掛かる状況下で、流れが落ち着かずに差し馬の展開となりました。
同馬は内枠からロスの無い競馬となり、理想的な立ち回りで2着。

2走前は時計が速く、前に行った3頭での決着。
勝ったトウケイタイガーは終始抜群の手応えで、追われてからの反応もしっかりして強い内容での勝利。前残りの馬場と言う事もあって積極的な競馬をしていましたが、速い時計に対応できずに6着。

3走前は乾いて重い砂の馬場で外目の枠から終始外を回るロスのある競馬となり、内に入れたくても入れられず、直線でヨレてしまい8着。
京都コース替わりは歓迎ですが、理想は内目の枠となります。

グルーヴァー
前走は前に行った馬が4頭でハナを雁行する厳しい展開。
極端な前傾ラップになって差し馬2頭での決着となりましたが、同馬は先行馬で最先着となる3着。4着馬も先行馬が残りましたが、この馬には3馬身の差をつけています。
骨の弱さがあるため、この馬の前走は長期休養明けの1戦でしたが、しかも厳しい流れだっただけに、能力の高さを示した1戦と言えます。

★ウイナーズネット 危険な人気馬
キズナ
この馬はもともと蹄に『新エクイロックス』を塗布していましたが、骨折明けの近2走はそれを外していました。
しかし、この中間は『エクイロックス』を塗布しています。
『新エクイロックス』は主に釘を使わずに蹄鉄を接着するためのパテで、主に蹄壁が薄い馬に使用されます。
しかし、『エクイロックス』の場合は、蹄壁部の裂蹄を補強するために用いられるパテであり、この差は注意が必要です。
キズナの最終追い切りはダービー以来となる坂路。
ダービー時もエクイロックスを塗布して勝利していますが、当時は坂路主体での追い切りで、CWから坂路の変更が負荷軽減を考えたものだとしたら、状態面が懸念されます。

エクイロックスについて
蹄が欠損した箇所を補強することが目的。つまり、蹄が欠損した状態であり、痛みを伴うこともあるので、実力を100%発揮できる状態ではありません。クッションの利いた柔らかい芝やダートでは走るケースもありますが、芝の硬い馬場やスピードを要求される条件では大きく割引が必要です。


ゴールドシップ
前走後、右前に蹄球炎を発症したという報道が出ましたが、結果的に出走表明。
脚元を見ると、今週はその右前の蹄に裂蹄防止テープを巻いていました。
これは裂蹄を発症している馬に使用される処置です。
追い切りは坂路で併走馬を突き放していましたが、ラスト1Fは12.8秒。
この馬の好走のバロメーターはラスト1F12.5秒を切れるかどうかでもあり、今回はこれもクリアしていないため、状態面で不安が残ります。

坂路調教でのラスト1Fタイム過去15戦参考データ(カッコ内が坂路調教でのラスト1Fタイム)
阪神大賞典1着(12.4)
AJCC7着(12.5)
有馬記念3着(12.8)
札幌記念2着(12.5)
宝塚記念1着(12.2)
天皇賞・春7着(12.8:不良馬場)
阪神大賞典1着(12.0)
有馬記念3着(13.1)
ジャパンカップ15着(13.2)
京都大賞典5着(12.5)
宝塚記念1着(12.3)
天皇賞・春5着(12.5)
阪神大賞典1着(12.3)
有馬記念1着(13.0)
菊花賞1着(12.2)

12.5秒未満では(6.0.0.0)GT:3勝
12.5秒では(0.1.0.3)
12.6秒以上では(1.0.2.2)GT:1勝

12.5秒未満の時は、6戦中、5戦が阪神コースでのものです。
恐らく陣営も阪神巧者と言う事を熟知しているため、阪神でのレースでは勝負仕上げをして取りこぼさないようにし、それ以外のコースではデキ八分程度の仕上げで挑んでいるように思えます。

今年は高速京都の馬場で、昨年の不良馬場でのタイムと今年は良馬場で同じ12.8秒となっているため、昨年よりも良い状態とは言えません。

裂蹄防止テープについて
蹄冠部にグルリと巻いたウレタン製のテープで、蹄冠に発症した裂蹄の保護や再発防止のために使用される。
裂蹄(蹄が割れる状態)を発症したため、これ以上の裂蹄を防ぐことが目的。つまり、裂蹄が発症しているサインであり、痛みが伴い脚を踏み込むことができないため、エクイロックスのように柔らかい馬場によっては・・・ではなく、どんな条件下においても実力を100%発揮できる状態ではありません。


ウインバリアシオン
今週は坂路で追い切られ、この馬が最終追い切りを坂路で行うのは昨年の金鯱賞以来となります。
1週前はCWでマジェスティハーツと併せていましたが、直線での進路は内。
調子の良いときは外を回す調教スタイルでもあり、脚元の状態が良くない可能性が考えられます。


最終追い切りコース過去14戦参考データ(丸カッコ内が追い切りコース、カギカッコ内は直線での位置取りが内からどれぐらい離れているか)
11年菊花賞(CW)「6」2着
11年ジャパンカップ(CW)「8」5着
12年京都記念(CW)「5」6着
12年日経賞(CW)「4」2着
12年天皇賞・春(CW)「7」3着
12年宝塚記念(CW)「5」4着
屈腱炎
13年金鯱賞(坂路)「1週前CWで9」3着
13年有馬記念(CW)「8」2着
14年日経賞(CW)「6」1着
14年天皇賞・春(坂路)「1週前CWで7」2着
14年宝塚記念(CW)「6」7着
屈腱炎
14年金鯱賞(坂路)「1週前CWで5」15着
14年有馬記念(CW)「4」12着
15年日経賞(CW)「7」2着
15年天皇賞・春(坂路)「1週前CWで5」

過去14走で最終が坂路で追われたのは3度のみで、今回が4度目となります。
(デビュー時には坂路で追われていましたが)
その成績は3,2,15着で悪くはありません。
CWコースで追われた時は(1.4.1.5)
6以上の場合は(1.3.1.2)
5以下の場合は(0.1.0.3)

最終が坂路で追われた時は3,2,15着ですが、
3着時:13年金鯱賞(坂路2回)「1週前CWで9」「2週前CWで9」2本
2着時:14年天皇賞・春(坂路2回)「1週前CWで7」「2週前CWで6」2本
15着時:14年金鯱賞(坂路2回)「1週前CWで5」1本のみ
今回:15年天皇賞・春(坂路1回)「1週前CWで5」1本のみ
好走時は2週にわたってCWコース(外目)で追われており、今回は不安な仕上げとなっています。

さらに、15着時と今回を比べてみると
15着時:14年金鯱賞(坂路)「1週前CWで5」1本のみ
助 手 12. 3栗坂良 2 回 54.5 39.4 25.4 12.6 馬なり余力

今回:15年天皇賞・春(坂路)「1週前CWで5」1本のみ
福永騎手 12. 3栗坂良 1回 54.1 39.4 25.8 13.1 強めに追う

今回はジョッキー騎乗で全体でコンマ4秒速くなっていますが、終いはコンマ5秒遅く、14年金鯱賞は馬なりですが、今回は強め。
この追い切りは好走パターンとはかけ離れており、脚元への不安が残っていそうです。

★日曜日
新潟3レース
エリオットベイ
前日+当日雨で表面が湿ったダート。若干最初の通過ラップ速かったが隊列はそれほど縦に伸びず。そして向正面で外からローレンアイザックが捲った場面で一度先頭が急かされ、3コーナーから先団も消耗、直線どの馬も脚色限界を迎える。減量騎手を起用していたドラゴンブルースが、揉まれずに外を回っていた分もあって惰性がついて流れ込めた。全体の時計も湿っていた馬場にしてはかなり平凡で、本来の力を出し切れずに負けた馬が多かった。

やや湿り気あり脚抜き良い馬場。1Rと同じく向正面で先頭が早くもペースを引き上げてほとんどの馬が追っ付け通し、3コーナーでも馬群が縦に伸びてバラけるロングスパート戦。2番手で併走していたエリオットベイとクラウンシャインが叩き合う所に、2列目内で構えていたメイショウフェイクが差し勝ち完勝。隊列も確かに良かったが走破力で上と言う内容で、最後も余力ある差し切り勝ちだった。

稍重発表も馬場が乾きかけ+強風影響で時計が掛かる馬場。結構速いペースだったのにラブオーディーンが1角過ぎから外へ逃げ、そこで先頭に入れ替わろうと先行勢も気が逸った。3コーナーまで先団全馬が脚を使わされる格好になり、一度踏ん張ったラブオーディーンも4角で売り切れ、直線入口で寄られる馬多数。後方で進んでいた分全く不利なく外を回せたコスモアルマクに、完全に展開が向いた形。2着以下はバテた中での脚色で、直線不利が少なかった分。

パサパサに乾いて上がり掛かる馬場。最初のテン争いも少し速かったが、向正面でも3角でも捲る馬が出てきてなかなか息が入らず忙しない展開。直線は勝ち馬以外全ての馬が上がり3F40秒台以上。揺さぶりの大きな展開でみな脚が止まってしまった。この流れを粘り込んだ2着馬は、なかなかの成長があると考えた方がいい。

キクノステラ
取り消し

締まって脚抜き良い馬場。落ち着いたペースで流れ4角で捲りも入る展開。捲った馬が先行2頭を潰したが、内で溜めてた勝ち馬が最後に差し切る。

ララクードゥリオン
乾いた馬場でHペースのバテ合い。決着時計も未勝利としては速めで、これに付いて行けない馬が続出。ペース的にも追走だけでバテてしまった馬も多い。逃げて2着に残った馬も最後は一杯一杯。6馬身離された3着以下に見せ場はく低レベル。

脚抜き良い高速重馬場で前有利傾向。新馬戦だが超スローとはならず、未勝利戦標準レベルのペースで進んで、逃げ馬と2番手の馬が最後まで渋太く粘る。しかし、最後息切れした所に差し馬が殺到、坂上で様相一変。新馬戦にしてはタイムも優秀な方で、いい上がりを示した馬はそれなりの評価をしても良さそう。

キヨマサ
脚抜き良い馬場が残っている。Hペースで縦長になり、時計勝負の行った行った。逃げ馬のペースに中盤から追走苦労になる馬多数。徐々にバラけて4角では既に2頭の争いに絞られた。3着以下は時計的にも低レベル。

締まって脚抜き良い高速馬場。超スローで流れ先行した3頭のうち2頭が叩き合いで抜け出した。


キングライデン
脚抜き良い馬場が残っている。Hペースで縦長になり、時計勝負の行った行った。逃げ馬のペースに中盤から追走苦労になる馬多数。徐々にバラけて4角では既に2頭の争いに絞られた。3着以下は時計的にも低レベル。

軽いダート。落ち着いた展開で中盤から少しずつペースUP。好位馬群から勝ち馬が抜け出すと大きくリードを広げた。