まとめ

過去ログ355 2015/5/1 18:30

★土曜日 共通 A
東京11レース
青葉賞

ヴェラバルスター
器用なタイプで、東京2400m戦でも前哨戦でペースが上がり切らない方が良さそうな1頭。
2走前の内容からもポジションを取れる馬で、ゆりかもめ賞組の中では内枠を引いてポジション取れれば一番チャンスはあるかなと思っていただけに、この枠はプラスと言えます。
パフォーマンスの比較で見ればブラックバゴは強敵相手に強い競馬ができており、レッドライジェルもトップスピードに乗ってからのパフォーマンスが優秀です。
器用で仕掛けを待っても良いタイプなため、ポジション差を生かせることができれば全ての馬に対して優位に立てる可能性があります。
特にゆりかもめ賞は超スローで仕掛けも遅かったため、3〜4コーナーの緩い地点で外からの押上げ組が大挙して団子になったため、内にいた優位性がほとんどありませんでした。
1000m64秒3の超スロー、ハロン13秒半ばがずっと続く相当遅い展開となり、3コーナーの下りからもあまり速くならず、直線で一気に急加速する流れ。
前で受けて速い上がりで粘れる馬が1頭もおらず、上位を独占したのは皆差し追い込み馬で通った進路が非常に良かったヴェラヴァルスターが、距離得の差で勝ちきった印象で上位5頭の能力に差があるかどうかの判定は正直難しい1戦でした。

ただ、青葉賞でも超スローの団子になってしまうと前半のスピードが不足しているレッドライジェルにとってはありがたいの展開となります。
この馬はブラックバゴ同様にどんな展開でも対応できる馬で、そういう馬との相性が良さそうな田辺騎手という事を考えると馬券的には最低でも連下で押さえておきたい一頭。


タンタアレグリア
ダービーでどうこうといえるほどのパフォーマンスはまだ見せていない1頭。
前走で退けたレントラーやレトロロックは能力的に中堅勢にすら届いていません。
レトロロックはポルトドートウィユやサトノラーゼン相手にトップスピードを要求される競馬で勝負の舞台に立てていないことを考えても、現状クラシック路線で戦うだけの目途は立てていません。
2走前のゆりかもめ賞は3F勝負で前を向いて直線勝負の中でしっかりと脚を出し切れた形で、大寒桜賞もやや置かれたにせよL1でかなり落ち込む競馬になったこととトップスピードの持続戦で強敵がいなかったというのもあるので、この2走はそこまで大きな評価はできません。
この馬はマイルでも脚を引き出せているように追走のスピードそのものは持っているため、ペースが上がってもある程度やれる可能性はありますが、現実的には青葉賞らしくトライアルでのトップスピード戦でとなると大きな信頼はできません。

★日曜日 共通
京都11レース

天皇賞・春

ゴールドシップ
ゴールドシップが有馬で捲れた理由は他の馬がトップスピードに乗せるまでの緩い地点で動いたからで、超スローなのにL4で12秒半ばというのは馬場的にも異常と言って良いレベルで仕掛けが遅い展開でした。
AJCCで動けなかったのは既に前がある程度ペースを引き上げていて、後続各馬も前を捕えるために早めに動き出す必要があり、その流れに沿って外から押し上げようとしたからにで、この点からも仕掛けに合わせたり中山なら3コーナーと仕掛けのポイントを決めてそうな岩田騎手では、今回の条件ではかなり苦しい競馬になりまう。
横山騎手の場合は、基本的にレース中で起こる中弛みに乗じた押上げは得意としている騎手で、戦略的にゴールドシップを3コーナーまでに良い位置に付けるという戦法を狙える騎手です。
天皇賞春3〜4コーナーが最速というケースが多く、実質的に見ても単騎逃げ馬を捕まえに動くポイントになりやすく好位列以降は3〜4コーナーでペースを引き上げます。
ここまでにしっかりとポジションを上げることが重要で、トップスピード戦では昨年の天皇賞春でキズナやフェイムゲーム以下であることは証明しており、昨年は流れとしては仕掛けは遅くなりましたがトップスピードには乗せられたはずです。
トップスピードの質と持続力という観点で見ても上位馬には脅威を与えられなかったため、ポテンシャル戦に持ち込む以外に勝算はありません。
外から3〜4コーナーで捲るという競馬では今の超高速馬場ではコーナーで速いラップを刻まされて厳しくなります。

今回、勝負のポイントは1〜2コーナーから〜向正面の前半。
最内枠を引いてしまったのはポジションを前に取るという点ではほぼ絶望的な枠になったため、前が息を入れたくなるポイントを突いてポジションをあげるしかありません。
ゴールドシップはポジショニングやトップスピード戦での物足りなさという弱点はありますが、ポテンシャルという面では現役最強クラス。
ポテンシャルをもって弱点をフォローする競馬ができればチャンスはありますが、京都コース、高速馬場、最内枠と、悪条件が重なった今回は非常に厳しい闘いとなります。

★日曜日
新潟3レース
エリオットベイ
前走は前日+当日雨で表面が湿ったダート。
最初の通過ラップが速かったが隊列はそれほど縦に伸びず、向正面で外からローレンアイザックが捲った場面で一度先頭が急かされ、3コーナーから先団も消耗し、直線でどの馬も脚色限界を迎える展開。
減量騎手を起用していたドラゴンブルースが、揉まれずに外を回っていた分もあって惰性がついて流れ込めた1戦で、全体の時計も湿っていた馬場にしてはかなり平凡で、本来の力を出し切れずに負けた馬が多かったレースでした。
エリオットベイは直線に向くまで外に出せず、直線で仕掛けてからは右手前のままで伸びを欠いて3着。

2走前はやや湿り気あり脚抜き良い馬場。
この日の1Rと同じく向正面で先頭が早くもペースを引き上げてほとんどの馬が追っ付け通し、3コーナーでも馬群が縦に伸びてバラけるロングスパート戦。
2番手で併走していたエリオットベイとクラウンシャインが叩き合う所に、2列目内で構えていたメイショウフェイクが差し込む展開。
ここではエリオットベイは勝ち馬にマークされる厳しい展開となり、早目に4コーナーで先頭になってしまい最後は決めての差で2着となりました。

3走前は稍重発表も馬場が乾きかけ+強風影響で時計が掛かる馬場状態。
結構速いペースでしたがラブオーディーンが1コーナー過ぎから外へ逃げ、そこで先頭に入れ替わろうと先行勢も気が逸ったレース。
3コーナーまで先団全馬が脚を使わされる格好になり、一度踏ん張ったラブオーディーンも4コーナーで売り切れ、直線入口で寄られる馬多数。
後方で進んでいた分全く不利なく外を回せたコスモアルマクに、完全に展開が向いた形。このレースは2コーナーで外に逃げてきた馬を何とか交わして4コーナーでは外に振られるロスもありました。展開や不利を考えればここでの3着は評価でき、ここ3走はまともにスムーズな競馬ができていませんが、3.2.3着と安定しており、スムーズなら勝ち切れそうな1頭です。


キヨマサ
前走は脚抜き良い馬場が残っている状態でハイペースで縦長になり、時計勝負の行った行った。
逃げ馬のペースに中盤から追走苦労になる馬が多く、徐々にバラけて4コーナーでは既に2頭の争いに絞られました。ここで3着とは言え、2着馬から5馬身離されており、時計的にも低レベルな1戦で評価できるものではありません。


キングライデン
前走はキヨマサと同じレースに使われて5着。
休み明けで体がまだ出来上がっていませんでしたが、時計的にも低レベルな1戦で評価できるものではありません。