まとめ

過去ログ363 2015/5/8 10:25

★日曜日 共通
東京11レース

NHKマイルカップ

アルビアーノ
新馬戦も含めて、この馬はペースを主導し、スローに持ち込んで要所で一気に加速して出し抜くギアチェンジを生かした総合力タイプの逃げ馬。
その点で本番はペースが上がって高いレベルでのスピードが要求されたときに、持ち味のギアチェンジを含めた総合力が削がれないかどうかがポイントとなります。
これに関しては未知数で、2走前は一定レベルのスピードを見せましたが、NHKマイルCの舞台となると35秒前後のペースになる可能性が高いため、主導できなければ不安材料として出てきます。
ここまで3走は逃げて強いパフォーマンスを見せていますが、ラップ的には控えても問題ありません。
ギアチェンジを持っている馬なので2列目でも対応可能で、逃げ馬のケースの場合前を向けないとギアチェンジが生かせないというケースも多々あるため、そこはやはり不安材料と言えます。
500万下勝ちの内容はパフォーマンス的に見ても総合力勝負ならトップクラスの可能性はあります。
相手関係を見てもペースが上がって良さが出る馬が多いので、逆にこの馬はハナを取り切ってペースをスローに落とし込むことができれば、適性比較から一気に優位に立てそうです。
先行勢にこれといった実力馬が不在で、クラリティスカイの出方次第という面はありますが、面白い存在なのは間違いなく総合力勝負に持ち込めたなら好勝負可能です。


クラリティスカイ
朝日杯もいちょうSも好走した2走ともに言えるのは序盤からペースが速かったという点。
どちらも単調なハイペースではなく、少し緩んでの再加速戦にしっかりと対応できていました。
この馬は高いレベルで前半のスピードを持っていて、その中で加速しつつ長く脚を使ってくるタイプです。
逆に、スローからのトップスピード特化戦には目途は立てていないとも言えます。
阪神1800未勝利勝ちも含めてペースそのものがそこそこ流れて良さが出てきただけに、スローでトップスピードの質を要求されるとどうかなという未知の面があります。
朝日杯の内容は勢いをつけてきたダノンが相手で、前半はハイペース、この馬で見ても36.1-35.9というペースバランスの中で、ということを考えると、前半溜めればトップスピードの質も秘めている可能性は当然あります。
この点はクロフネ産駒の芝馬だけに、潜在的に秘めている可能性も十分あり得ます。いちょうSは速めの流れからの再加速とはいえ、しっかりと要所で反応できておりギアチェンジやスピードの高さ、ポテンシャル面において総合力の高さを見せており、朝日杯では最低限のトップスピードの持続力は見せていて、アルマワイオリ比較で見れば東京マイル戦ならこの馬の総合力で優位に立てそうです。
後は相手関係となりますが、アーリントンC組、NZT組ともに抜きん出たパフォーマンスを見せた馬は見当たらず、アルマワイオリ比較で見ても府中のマイルなら十分優位に戦えるはずです。
適度にペースが上がってくれるよう展開なら最上位の1頭。
理想は内枠で、基本的には器用な馬でトップスピードは持続力はアルマよりは下、前半のスピードを生かしてある程度のペースでも前でポジションを取り、直線入りまで後続の押上げを待つような形が理想です。


ダノンメジャー
京都2歳Sでは13.4 - 13.2 - 12.3 - 11.3 - 11.5と超スローからの2F戦。
この流れで後方から進めながら3コーナーの下りで外目から前を向かず、直線入り口で外に出してからスッと伸びて中団に押し上げ、L1で更にもう一伸びしての2着を確保。
トップスピード戦でも要所の反応が問われたこともあって野路菊Sでは呑み込めたベルラップは交わせませんでしたが、緩やかな加速の流れの中で下り坂があったにせよしっかりと反応できていたのは大きく評価できる内容です。
それだけに距離がどうかがポイントとなり、前半のスピード的に見ても全くの未知数で、恐らく47秒台のペースには少なくともなってくるであろうことを考えても、それに対応できるどうかも未知数です。
スプリングSの内容は前で受けてギアチェンジで出し抜かれL1も甘くなりましたが、相手関係も手ごわかった1戦です。
トップスピードの質という観点ではベルラップには見劣っており、スプリングSの内容からも正直武器になるとは思えません。
今回は条件的に見て良い材料は少なく、スロー気味から仕掛けが早い展開ならとは思いますが、渋るなりスピード面の不足分をを解消できる条件が揃わないと厳しいように思えます。
スピード勝負では分が悪い1頭です。

ヤマカツエース
今回の条件はペースがカギになる1頭で、どう見てもポテンシャルタイプなだけに、トップスピード勝負では最速地点で切れる脚は使えません。
トップスピード面ではトップスピードの持続力でも甘かっただけに、基本的にはペースが上がってフラットなラップが理想です。
トップスピード面を問われたとしても昨年のNHKマイルCのような展開ならL1で食い込んでくるチャンスはあります。
スピードの幅とポテンシャル面はこのメンバー構成の中でもトップクラスにはあり、時計勝負で単調なペースなら普通に勝ち負けしても驚けません。
逆に、スローにコントロールされてスッと前が出し抜くような競馬では厳しくなります。
アーリントンCは中弛みもきつく、ポジショニングに消極的だった面もあるため、ある程度中団ぐらいにはつけてもらいたいところです。
展開が嵌れば勝ち切るだけの武器は持っており、グランシルクは強敵ですがアルマワイオリにはペースが上がれば優位性はあり、グランも出遅れる可能性はあります。ある程度流れてくれればチャンスは大いにある1頭で、地味ながらも常に実力を示してきた馬だけに、ここも人気以上の結果は期待できます。

★日曜日 G1
東京4レース
アンギアーリ
前走は中山芝2200m先で内側は適度に使い込まれていて、速い時計の出やすい良馬場。
内枠からヤギリヴィーナスがスンナリ先導し道中はスローの展開、それをマイネルフレッチャが捲って展開を動かす格好となり、人気2頭は前が動き出してから仕掛け、最後いい脚で凌ぎ切ったのがスプレンデレ。
このレースは体力の足りない馬が多く、上位人気4頭以外は勝負所でほとんど動けておらず、実質4頭の競馬となりました。
アンギーリは馬場入場時点でテンションが上がっており、中団からの競馬。
4コーナー過ぎでエンジンの掛りが遅く、モタついている間に勝ち馬に行かれてしまいましたが、これは向正面で落鉄していた影響もあります。

2走前の新馬戦は経験馬相手の競馬で向正面から捲りが入って早仕掛けの持久戦。
時計も速い決着でどの馬も僅かな上がりの差と位置取り分で、1秒以内に17頭が収まる大接戦。
経験馬相手に余裕残しの馬体で2番人気となりましたが、ゲートでは怯んで出遅れてしまい、最後方から無理せず追走し、3コーナーを回って2ハロン標から外を回ってスパート開始。直線では右手前のまま一気に差を詰め、ゴール寸前でようやく左手前に替えて4着。

脚質的に直線の長い東京コース替わりはぷプラスで、今回は頭から狙える1頭です。


ケルンダッシュ
前走は硬い馬場の阪神で2着。
中盤1Fだけ緩みましたが2頭が飛ばしてハイペース戦。
ダート時とは一変して芝ではスピードの乗りが良く、3コーナーでは勝ち馬の直後にポジションを取ってコーナーは持ったまま手応えを残して追走。
直線はラスト300mで勝ち馬の外に並びかけ、そこから長い叩き合いとなり上がり掛かる消耗戦となりましたが勝ち馬が外に張ってきた分距離ロスがあっての2着。
休養前はハミを取ったり取らなかったり、追われてもフラつく面が見られましたが、近走では幼さが解消されており注目の1頭となります。

サンフラワー
前走は小回り福島で7着。
この馬は勝負どころでの反応がイマイチで、前走は勝負どころで後続に一気に来られてしまい、良さが出ませんでした。

2走前の中山では仮柵A→B移動後の週で絶好の馬場状態で、差し有利の高速馬場。
内枠マサノボーラーの先導も隊列はすぐに決まり、向正面で13秒台半ばのラップを踏んだ時に一旦馬群が凝縮し、そこから徐々にペースアップして3コーナー手前から1列目5頭雁行のままのスパート戦。
同馬は他馬を気にする面があるため、前に馬を置かずに好位置の外からの競馬。3コーナーでは押っつけ通しで反応は鈍くなりましたが少し時計の掛る馬場でコンマ2秒差の5着となりました。
時計が掛った方が良いタイプで、東京コース替わりはプラスとは言えません。


クールエイジア
前走の中山は雨の影響で時計掛かる差し馬場。
最内枠のクートネイがペース落として逃げましたが、それでもこの日の馬場なら平均やや早めのペース。
道中ハロン13秒台までは落ちずに淡々としたペースで進み、ほぼ4コーナー一団の直線決め手勝負となり、外枠の馬もほぼ不利なしで、時計・上がりともに掛かる決着。
同馬は勝負どころで外を回らされながらも直線は一完歩毎に差を詰めての3着。終いにこれだけの脚を使えたのは大きな収穫で、東京コース替わりは大きなプラスとなります。


マイネルインプレス
前走は内側は適度に使い込まれていて、速い時計の出やすいパンパンの良馬場の中山コース。
勝ち馬が随分追っ付けて何とか出していった逃げで、途中上手く息を入れつつ徐々にリードを広げ、単騎の形を維持して一杯に粘り通した1戦。
馬場が速い日だとは言え、2分フラット前半の走破タイムも優秀で、後方追走の馬はこの流れで食らいつくのがやっとの展開。
同馬は毛ヅヤが良くなっており、暖かくなって調子を上げるタイプの印象で、道中はフワフワして集中出来ておらず、外枠から1コーナーまでに好位置のインを取る競馬で3コーナー辺りではズブさを見せていました。
それでも手応え以上の渋太さで食い下がっての3着で、馬具を工夫して集中させれば安定して走れそうな1頭です。

★土曜日 1/2
東京3レース
ジョッセルフェルト
休み明けの前走は乾いた東京ダートで前・内が有利な馬場状態。
初ブリンカーの勝ち馬が前に出る所をエンカウンターが押して逃げ、2コーナーから向正面までは縦に長い隊列。
しかしずっと向正面では遅いペースを刻んで息を入れて逃げている格好で、後続が3コーナー下りで差を詰めるも、先団は楽をしておりラスト3Fを速い上がりでまとめる展開となり、前がそっくり残ってもおかしくないペースでしたが、大外から同馬が鋭い脚で伸びて来ての2着。
以前は右にモタれる面がありましたが、2走前から着けた右チークピーシーズの効果で近2走はモタれる面が解消されています。休み明けで不向きな流れを上がり最速で追い込んでおり、叩き2戦目の今回は勝ち負けが期待できる1頭です。


エンカウンター
前走はジョッセルフェルトと対戦して5着。
切れる脚が無いため、早目早目の競馬でスローの単騎逃げとなりましたが、速い上がりでまとめられず、直線に向くまでは手応えも楽に見えましたが最後に失速してしまいました。
まだ体に余裕が合った分、叩いて粘り強化は可能な1頭です。


トーセンテレマーク
この馬も前走でジョッセルフェルトと対戦して3着。
この馬も切れる脚がありませんが、上手く流れに乗って以前よりも楽にポジションを取る事ができました。
ただ、手応えの割に追われてからがひと息したが大幅に持ち時計を詰めての3着。
上積みの面ではジョッセルフェルトとエンカウンターに分があり、この2頭よりは評価が下がる1頭です。