まとめ

過去ログ364 2015/5/8 10:27

★日曜日 共通
東京11レース

NHKマイルカップ
グランシルク
府中に替わってトップスピード戦になると不安は非常に大きい1頭。
ただ、新馬戦のような極端なスローはまずないだけに、ギアチェンジ面に関してはある程度流れてくれれば大きな心配はありません。
前半のスピードに関してはここ2走から高いレベルにあるのは間違いないため、ある程度前目でペースを突いていく形が理想です。
その点では前走見せた出遅れは懸念材料ですが、前走時は隣の馬が暴れた事に反応したということもあり、そこまで大きな不安はないように思えます。
今回の府中替わりがプラスかどうかはですが、ペースを平均的に進めてくれれば問題ありません。
近2走、特に2走前の500万下戦は時計的価値は高く、前半のスピードの高さを生かして単調な競馬に前々で持ち込めるようなら最後までしぶとく粘り込めるポテンシャルで勝ち切る可能性もあります。
理想は2,3列目の内ポケットで縦長の展開で、スローになるとギアチェンジに不安があるため、ポイントは厳しい流れに持ち込めるかどうかで、この点が勝敗を分けそうです。
流れる競馬になればポジショニングは得意の戸崎騎手だけに、流れに沿って内からしぶとく粘り通す競馬が叶います。


ミュゼスルタン
この馬は後半の総合力の高さが売りで、2走前の新潟2歳Sの内容的にもイスラボニータ的なイメージがありましたがイスラボニータと違うのは前半のスピード面の甘さ。
新潟2歳Sでも流れていたとはいえ結果的に中団の内で閉じ込められて溜めたわけで、そこからの反応という点では非常に器用ですが、マイルのスピードが要求されてそれについて行って一脚を使えるかどうかがポイントとなります。
2着に負かしたアヴニールマルシェはトップスピードの持続力面では高いレベルのものを持っており、L1でのバテ差しは新潟の方が聴きやすいため、平均ペースぐらいまででやれればチャンスはありそうです。
ただ、あくまでこれは状態面がしっかりともどってくればという話で、骨折明けのスプリングSは極端な競馬ではあったにせよ不安は残る内容。
ただ、装鞍所からうるさく、レース前からイレ込んでおりゲートでも出遅れてしまい全く力を出せていませんでした。
ここ2走の出負けも不安材料で、器用さがあるだけにできるだけ内枠が欲しいところです。
嵌れば後半の総合力、ギアチェンジの速さはこのメンバーなら上位に入る1頭で、ペースもある程度までは上がっても問題ありません。


アルマワイオリ
現時点ではトップスピードが問われる競馬の方が良く、その上でのL1バテ差しトップスピードの持続力タイプだと言えます。
理想はスローからのL3最速戦。
前半のスピードそのものは前走で対応力を見せており、朝日杯も中弛みがあったとはいえハイペースの流れでも脚を使えている事から、ペースそのものはそんなに心配ありません。
デイリー杯で動けなかった形になったので恐らく意図的に下げていると思いますが、デイリー杯は超スローからの12.8 - 12.3 - 11.4 - 11.2 - 11.4というラップ。
下りで加速とはいえL4下りの段階では12.3で 下り終えてから11.4と加速しており、内でブレーキしながらになったのもあって反応しきれなかった印象です。
ペースが上がってラップの緩急が小さくなれば内目でも立ち回る事が可能で、中団ぐらいでの競馬をして欲しいところです。
力関係で見ても最上位の一頭で、トップスピードの持続戦なら適性的に見ても期待できます。
ここ3走は時計が掛かっていただけに高速馬場に関してはまだ微妙な面もあり、やや判断を難しくする材料だと言えますが、トップスピードの持続戦である程度前目で立ち回れれば、朝日杯の内容からも厳しい流れで追走できない馬ではないと思います。
ただ、外に出して真っ向勝負で勝ち切れるほどの馬ではないため、リスクを背負ってでも中団にはポジションを取ってほしい1頭です。

★土曜日 共通
京都11レース

京都新聞杯

アルバートドック
京都芝内2000m戦で、ペース的に見ると58.9-61.9と超ハイペースですが、これは大逃げ馬がいてのこと。
ただ、離れた位置でもそれなりには流れていたはずで、シュヴァルグランでも1秒以内の3Fバランスになっており、離れた3列目でも平均ペースぐらいではあったように思えます。
出負けして後方からというのはこの馬らしい競馬で、レース序盤はそうでもありませんでしたが、徐々に前が引き離す競馬となり11.9 - 12.6 - 12.1 - 12.4 - 12.4 - 12.4とポテンシャル勝負に流れになっていく中で、後方から3コーナーへ。
3〜4コーナーで内目から徐々に中目に持ち出して直線を向くと、後方から一頭だけグンと伸びてきて抜け出したシュヴァルグランに差を詰めてきました。
この流れであの位置からを考えると、ラップからは読みにくくても後半かなり長く脚を使っている印象で、ポテンシャル面の高さを見せてきたと言えます。
これは長距離適性という点で面白い内容です。
毎日杯ではスローペースで外目の枠からある程度好位で進め、L3最速の流れで4コーナーで速いラップを刻んでいる中で、3〜4コーナーで外目のアンビシャスの直後を追走。
直線序盤で中団から伸び切れない感じでアンビシャスには速い地点で見劣ってしまい、L1でそこから盛り返すも外から来たダノンリバティに見劣り、前のアンビシャスは捕えるかなという脚で僅差の4着。
ここで本賞金は詰めませんでしたが、内容から見てもL1で伸びてきたトップスピードの持続力面はある程度通用しそうな点と、序盤である程度いい位置を取れたというのも良い材料でした。
トップスピード持続戦となったシクラメン賞では正攻法で2列目から進めながらL1で呑み込まれたポルトドートウィユに対しては見劣っていた一方で、未勝利戦ではポテンシャル勝負でかなり面白い内容を見せているシュヴァルグランにスピード面では見劣るもL1まで伸びてきていました。
この馬はポテンシャル勝負への高い適応力を見せており、その点でダノンリバティやポルトドートウィユに対して優位に立てる可能性があります。
ただ、未勝利戦2着時はポジショニングで甘さがあり、後方からではなくある程度流れには乗ってもらいたいところです。
今の馬場で前がある程度基礎スピード面で引っ張ってくれればトップスピードの持続戦で見劣る馬に対してポテンシャル戦で優位に戦える可能性が高くなります。
その点からも注目したい一頭と言えます。

★土曜日 共通
京都11レース

ダノンリバティ
皐月賞は平均ペースから、12.2 - 12.2 - 12.1 - 11.7 - 11.4 - 11.6というラップでここからの加速を問われる競馬となりました。
この流れの中で後方からの競馬に徹して道中も後方馬群の中、少し掛かり気味でしたがコントロールして3〜4コーナー。
そこからは最内を上手く突いて押し上げながら中団で直線に押し上げていましたが、最後はなだれ込む程度に終わりました。
京成杯でもスローのロングスパートの形で、12.7 - 12.0 - 11.7 - 11.7 - 12.3という流れで好位列の中目から追走しながら直線でうまく進路をとるもL1で完全に伸び負けしての完敗となりました。
このレースではポテンシャル面で底を見せており、皐月賞もあそこからトップスピードに乗せられたドゥラメンテやリアルスティールとは総合力でレベルの違いは感じられました。
この馬はあのペースであそこからトップスピードを引き出す余力は無く、ここからも、トップスピード戦の方が良さそうです。
上記の点から、京都新聞杯の舞台そのものはあまり良くない印象があり、皐月賞からの臨戦過程なので中1週の青葉賞、輸送が続くプリンシパルSは厳しいため、ここに出るのは仕方ないかなとは思いますが、適性的には微妙です。
トップスピードの持続戦になればこのメンバーならポルトと共にトップクラスにあるとは思いますが、今の京都の馬場では前半からペースが上がる可能性が高いため、追走に脚を使わされるパターンになると微妙で、ポテンシャル面が要求される昨年のような厳しい競馬になってしまうと、持ち味を削がれるリスクが大きくなります。
その点からも、ここは良い条件とは思えません。


ポルトドートウィユ
新馬戦で強い競馬ができていたので、前走の若葉Sはポテンシャル戦でもある程度やれるかなと思っていましたが4着。
12.9 - 12.6 - 12.5 - 12.3 - 11.9 - 12.2と中盤は緩く徐々に加速してL2最速戦。トップスピードは問われませんでしたが、3〜4コーナーで徐々に動いて直線で外に出すと、ここからなかなか反応が無くL1では地味に伸びてきましたがアダムスブリッジには差されてしまい、ポテンシャル戦で微妙な面を見せていました。
今回は高速馬場の京都芝2200m戦となり、かなり速い時計が出ています。
昨年のように他頭数でペースが上がって平均的になった時に、優位性が削がれる可能性がありまs。
11秒前後が明確に問われるレースでの切れ味との比較でみると、ハイレベルとは思わない前走若葉賞で良いところが一つもなかったのはこの条件ではプラスには働きにくいように思えます。
どうしても前を狙う馬が多くなる条件で必然的にペースが上がりやすく、実績を見ても超スローのケースでの好走が目立つだけに、この条件でどういう競馬ができるかがポイントです。
2着は確保したい立場だけに武豊騎手もコーナーでは無理をさせない可能性が高く、溜めてもなかなか押し上げるポイントを見つけるのは難しいコースだけにレース序盤のポジション取りを積極的に進めようとしてもペースが速い中でスピードの許容範囲内でどこまでつけられるか。
厳しい1戦になりそうなだけに、強気にはなれない1頭です。


トーセンバジル
ティルナノーグに2戦2敗しており、内容的に紫菊賞は理想的にトップスピードに乗せられたと思いましたが、12.8 - 12.1 - 11.6 - 11.1 - 11.3というラップでティルナがL1で差したのは強かったとも思いましたが、その後の戦績、それにレントラーやジュヒョウといったところも内容的に見て出し切った方が良いタイプということを考えるとそんなに高くは評価できません。
ハービンジャーの仔で距離延長そのものはプラスで、サトノラーゼンには札幌の1800m戦で完勝しています。
ある程度ペースが速くても対応可能で、京都芝2200mの適性そのものは秘めている可能性があります。
ただ、決め手に欠けるタイプで、あくまで押さえとしての1頭。
京都の外回り、縦長の中で上手く内を確保してくれば不調とはいえ京都外回りのイン突き岩田騎手は不気味です。