まとめ

過去ログ365 2015/5/8 10:28

★日曜日 研究
NHKマイルカップ
過去10年のデータ解析

過去10年の勝利馬10頭から注目したい点は以下の通りです。

・芝マイル以上で重賞3着以内かオープン特別勝ちの実績
・前走芝1600mまたは1800mの重賞組
・前走上がり3Fタイム5位以内
・これまでの成績で複勝率60.0%以上をキープ
・これまでの成績で連対率50.0%以上をキープ
・父サンデーサイレンス系または母父サンデーサイレンス
・前走4番人気以内
・2勝以上(1勝馬ながらGIで3着以内の実績があった2005年デアリングハート、07年ローレルゲレイロでも優勝には届かず2着)
・前走が芝1600メートル以上の重賞。(なかでもニュージーランドT組が5勝2着2回、毎日杯組と桜花賞組がともに2勝2着1回と好成績)
・前走3着以内、若しくは前走GIかGII。
・中6週以内

今年の出走馬の中で注目したいのは・・・
アルビアーノ
アルマワイオリ
アンビシャス
グランシルク

★日曜日 ウイナーズ
東京11レース
NHKマイルカップ

アルビアーノ
3戦全勝で、これまでのレースでは東京マイル適性の高さを感じさせる内容で勝っている1頭。
前走のフラワーCはスローペースからの12.9 - 12.3 - 12.3 - 12.0 - 11.4 - 12.0とL2最速戦。
雨上がり後で馬場は乾きかけ、内有利状況となり、1コーナーを団子のような隊列で入って、特に争わず押し出されるようなアルビアーノが逃げる展開。
4F目が12秒9で息も入るラップで、向正面でジワッと加速しましたが中山1800らしいスローから、仕掛けも上がり切らずにL2でギアチェンジをそれなりに問われる展開。
スローに持ち込みながら3〜4角コーナーも 楽な手ごたえで徐々に差を広げながら出口で仕掛けて一気に出し抜くと一気に4馬身ぐらいに差を広げての完勝となりました。
このレースのポイントは要所での反応で、ハナを切ってレースをコントロールできており、そこから追い出されて瞬時に反応できた点が魅力です。3連勝は全て逃げ切り勝ちですが、ラップ上では差しも可能の1頭と言えます。

2走前の500万下戦では総合力の高さをしっかりと見せつけての勝利。
内目が荒れていましたがフラットで速めの馬場状態で、遅いというほどの展開でありませんでしたがアルビアーノが持ったまま単騎で行き、後半もハロン11秒台で上がりをまとめて完封しており時計もまずまず速い内容でした。
ラップで見ると11.7 - 12.2 - 11.5 - 11.2 - 11.9と緩めて再加速の競馬を。
直線序盤で追い出しを待ちながらもL2で仕掛け、初めての鞭にびっくりする場面も見られましたが2列目以下は一気に引き離しており、食らいつこうとしたダノンシーザーは強い相手でしたが、それでもL1まで誰も寄せ付けなかったのは圧倒的なパフォーマンスだったと言えます。このレースは同日の準OPと0.2秒差で、こちらもコントロールして仕掛けを待ってのモノ。
これはかなり高いレベルで総合力を見せたと言って良い1戦でした。

高速馬場化でパフォーマンスを上げてきている血統で、府中で軽い馬場で更にパフォーマンスを上げてくれば近年は逃げ切り勝ちも決まっているNHKマイルカップだけに、逃げ切る可能性も十分な1頭と言えます。

★日曜日121
東京11レース

NHKマイルカップ
クラリティスカイ

昨年から重賞に格上げされ、NHKマイルと同じ東京1600m戦となったいちょうSではペース開幕週で内がが有利な馬場状態で、平均ペースで隊列もやや縦長となってのレコード決着戦。
ハイペース気味に流れて単騎逃げ馬は1000m通通過が58.6秒、離れた2番手でも1000通過は58秒台後半。
流れた中で好位の内目から脚を溜めつつ、直線序盤で楽に抜け出すと、L2では食らいつくミッキーユニバースを離し、きっちり突き抜けて後続を寄せ付けない完勝。
速い流れでしっかりと3列目の内につけるスピード、そこからしっかりと再加速の競馬に対応して最後まで寄せ付けない強いパフォーマンスを見せました。
スピードや要所でのギアチェンジ、そしてトップスピードはそこまで要求されていない分のポテンシャル面でもしっかりと最初に動いて最後まで粘っており、高いレベルでのマイル適性を示したと言えます。

次走の朝日杯FSでは緩い馬場で脚が溜まらずに3着。
渋って時計の掛かる稍重馬場となり、タフな馬場でペースは47.3-48.6とハイペース。
ラップ的には12.4 - 12.5 - 12.2 - 11.3 - 12.6と中弛みからのL2最速トップスピード戦となり、L1はかなり落としています。
タフな馬場でトップスピードの持続力も問われ、ハイペースながら中弛みでスピードは生かせなかったという1戦です。
緩んだ地点でコントロールしながら3〜4コーナーでもまだ仕掛けを待ちながら3列目で直線に入ると直線序盤でジリッと伸びて2列目に上がってきましたがダノンプラチナに抜け出され、L1でアルマワイオリの強襲を受けての3着。
いちょうSで見せていたスピードは緩い馬場と中弛みでコントロールしながらの競馬で生かせず、それでも上手く対応しながら後半のトップスピードの持続戦で見せ場はありました。
2着馬のアルマワイオリはアーリントンCでトップスピードの持続力の高さをハッキリと見せており、アルマワイオリが得意とする展開での競馬になったことを考えると、この内容は得意条件ではない中でよく頑張ったレースだと言えます。
皐月賞では奇策の逃げの手でスピードを生かしつつレースそのものは59.2-59.0というペースで上手くコントロールし、12.2 - 12.1 - 11.7 - 11.4 - 11.6とそこから4コーナーで加速しながら出し抜こうという競馬。

直線序盤で甘くなりましたが、強敵相手に見せ場はありましたが、このクラス相手に総合力勝負は厳しかった印象です。この1戦から2000mは長い印象を受け、賞金的にはダービーも可能でしたがNHKマイルを選択した点は納得できます。
極端な展開は良くありませんが、適度にペースが上がってくれるようなら最上位の1頭で、器用さももっているだけに理想は内枠です。