まとめ

過去ログ366 2015/5/8 11:51

★日曜日 共通
NHKマイルカップ

グァンチャーレ
5走前のいちょうSは今回と同じ舞台の東京マイル戦。
このレースは46.3-47.2とややハイペースで11.9 - 12.3 - 11.5 - 11.5 - 11.9というラップはコーナーで緩みましたが単騎逃げ馬が刻んだものでもあり、47秒ぐらいの実質平均ペース。
スタートで5馬身ぐらい出遅れる形になり、そこからまだペースが速い段階で後方には取り付く3〜4コーナーでも外から追走して最後方列で直線。
そこから外に持ち出すと直線序盤は伸び切る感じではありませんでしたが、L1でグンと伸びてきて2着争いに加わるかというレベルの脚色で6着。
スタートの出遅れだけで1秒ぐらいは損をしている感じの中で37.0、この馬自身前半そこそこ追走に脚を使っているはずで、それなのに最後までばてずに脚を使ってきたというのは大きくて、並の馬ではないなという評価はできます。

今回のクラスでのマイル戦ではペースは確実にいちょうSぐらいの流れにはなります。
いちょうSでもそうでしたが、極端な中弛みもないとポジション差が響き、前が完全にバテてくれれば問題ありませんが、府中のマイルではそこまで極端に前も落としてきません。
クラリティスカイのようにある程度のペースをある程度の位置で溜めながら仕掛けを待てるような馬というのは総合力での差が出やすくなります。

3走前の東スポ杯はレース的に仕掛けがかなり遅く、中弛み激しくで枠的に詰まっても仕方ない流れで参考外の1戦と言えます。
この馬のこれまでのレース内容的に不気味な1頭で、特にスローでトップスピード戦になったシンザン記念よりも、いちょうSで出遅れ、実質平均ペースで追走してあの脚を長く使ってきたパフォーマンスは、流れるレースへの適性を持っているように思えます。
クラリティスカイ相手には総合的に見ても苦しいとはいえ、平均ペースではまだ見限れません。
トップスピードがそれほど要求されなかった弥生賞、いちょうSで長く脚を使っており、萩Sやシンザン記念ではL1の甘さを見せてと、どちらかというとポテンシャル戦向きの印象です。
NHKマイル特有の速い流れ、早い仕掛けというのはこの馬にとっては良い材料と言えます。


フミノムーン
新馬戦は高速京都のマイル戦で12.0 - 11.7 - 11.6 - 11.7のラップを直線入りで鋭く伸びていましたが、高いレベルの4走前の千両賞を参考にします。
千両賞は阪神芝外1600m戦、ペース的には50.3-47.1と超スローからの12.9 - 12.5 - 11.8 - 10.9 - 11.9とL2最速トップスピード戦。
かなり緩い流れからギアチェンジもそれなりには問われている中で、五分に出て中団の中目で追走しながら3〜4コーナーでも馬群の真ん中で前を向けずに包まれながら直線。
直線序盤で外に持ち出すもギアチェンジ面で苦労し、L1でジリッと伸びていましたが、詰められずなだれ込んだ形で6着。
ただ、この馬はギアチェンジ戦という面に関しては未知数で、超スローからの馬場を考えると10.9と最速地点でかなり質の高いトップスピードを要求されながら、前を向けなかっただけに、この内容なら悲観する内容ではありません。

黄菊賞でも超スローから13.3 - 12.0 - 11.2 - 10.9 - 11.7のラップでL3の3コーナーから11.2と速いラップを刻んでいる中で外から押し上げて最速地点のL2で先頭列の外から捲り切ろうとして厳しくなったため、ここで置かれなかったのはトップスピード面でもそれなりのものを持っおり、距離の不安もありません。
近2走、ファルコンSはペースも速い中で外々のロスが大き過ぎた1戦で、前走のようにハイペースで流れに沿って競馬ができれば突き抜けるポテンシャルは非常に高いように思えます。
この馬は緩急がない方が良いタイプで、距離に関しては問題ありません。
マイルの一貫ペース、そこからトップスピードをある程度問われる競馬というのは条件的に嵌る可能性が高く、基本的には前半46秒台の流れになりやすいNHKマイルCは前半のスピードでの優位性を生かせそうです。
縦長になったところで上手く内々にポジションを取って中団ぐらいで競馬ができれば、チャンスは大いにありそうです。
これまではタフな馬場で結果を残してきましたが、高速馬場に不安はありません。

★土曜日 ブラスト
京都11レース

京都新聞杯
近年の傾向から、テンは35秒台から36秒台で、中盤が弛みがちで、上がり勝負になりやすい『加速・中弛み』が基本の流れとなります。
ゆったりした流れで4コーナー5番手以内に位置した馬の好走が多い傾向で、過去10年で4コーナー5番手以内の馬は17頭が馬券になっています。

血統の傾向は、サンデーサイレンス系×欧州スタミナ型血統の組み合わせの好走が多く、サンデーサイレンス系は、スタミナ型サンデーサイレンス系に向き、ディープインパクト・マンハッタンカフェ・スペシャルウィーク・ネオユニヴァース産駒などが好走。
菊花賞やJC、天皇賞春など長距離GTに向くサンデーサイレンス系が非常に高い適性を見せています。
特にマンハッタンカフェ産駒は、08年・09年・10年と3年連続して好走馬を輩出していて、適性高し。
12年・13年・14年はディープインパクト産駒が好走しており、近3年で5頭が馬券になっており注目です。
また、13年はネオユニバース産駒のジャイアントリープが11番人気で3着、14年もネオユニバース産駒のサウンズオブアースが8番人気で2着と穴を開けています。

今年のマンハッタンカフェ産駒
フォワードカフェ

今年のディープインパクト産駒
アルバートドック
グリュイエール
サトノラーゼン
ジェネラルゴシップ
ポルトドートウィユ

今年のネオユニバース産駒
シャッターチャンス

ステップの傾向は、皐月賞組は5〜9着からの巻き返しでの好走が多い(=皐月賞→京都新聞杯:05年5着→3着アドマイヤフジ、09年5着→1着ベストメンバー、10年7着→1着ゲシュタルト、12年7着→2着ベールドインパクト)
ムーニーバレーRC賞勝ち馬が、ここでも好走しやすい傾向(=08年1着メイショウクオリア、09年2着デルフォイ、11年1着クレスコグランド)。
13年からは「あずさ賞」にレース名が変わりましたが、あずさ賞の勝ち馬ペプチドアマゾンは2着に好走しています。
はなみずき賞も好走馬が好走しやすい傾向(=05年2着コメディアデラルテ、08年2着ロードアリエス、09年3着ロードロックスター、14年サウンズオブアース。

今年の皐月賞組
・スピリッツミノル(9着)
皐月賞では逃げられず、内枠だったためにこれまで経験したことのない包まれる展開。
スタミナがあり、この馬の体の造りからも距離が延びた方が力を発揮できるのは間違いなく、今回は距離延長で巻き返し可能の1頭。

・ダノンリバティ(8着)
他力本願の末脚タイプ。
皐月賞は力んで走ってしまい、力を出し切れず8着。この馬は2000mでも長い印象で、1800mまでのタイプのように思えます。
今年のはなみずき賞好走馬
・オメガゴールドレイ(2着)
はなみずき賞は内回りコースで大外枠からの競馬。4コーナーでもかなりのコースロスがあり、流れを考えれば強い競馬をしていました。

・サトノラーゼン(1着)
2着馬のオメガゴールドレイを2馬身突き放す圧勝。遅いペースでも我慢して直線は抜群の切れ味を披露。

・タイセイアプローズ(3着)
4か月の休み明けの1戦となりましたが、2着馬とはアタマ差の3着。立て直した効果が窺え、叩いた上積みも見込めます。

★日曜日 ブラスト
NHKマイルカップ

流れはテンがきつく『前傾』や『一貫』といった厳しい流れになりやすい傾向。
また、中盤で弛む年もあり、『中弛み』の複合ラップになることもありますが、基本的には、直線の長い東京芝コースで目標になりやすい上、流れが厳しいことが要因のためか、逃げ馬が壊滅的な状態で、そのため鋭い末脚を使うタイプの先行・差しが好走馬のほとんどを占めています。
ただ、12年、14年は1番人気の逃げ馬が勝っており実力が抜けている場合には逃げ切っています。

血統の傾向は、東京芝GT血統を重視する事が重要で、特に近年においては、サンデーサイレンス系も好走が多く、マイルGT実績があるフジキセキ・マンハッタンカフェ・アグネスタキオン、ダイワメジャーは特注。
また、仕上がりの早くテンのきつい流れで好走の多いミスプロ系、持続した流れのレースで強いダンチヒ系、ヴァイスリージェント系、タイキシャトルといった芝・ダート兼用の血統も好走が多い傾向です。
同距離・同コース使用の安田記念やヴィクトリアマイル好走血統も相性は良いと思いますが、古馬なら中距離型血統の好走が多くなるのに対し、NHKマイルCではスプリント寄りの血統が好走多いように思います。
特にその中でもNHkマイルC勝ち馬を多数輩出しているヴァイスリージェント系やキングマンボ系は要注意。

ステップの傾向は、
・毎日杯→NHKマイルCのステップは相性が良く好走馬が多いです。
特に毎日杯1着からの出走は6戦(5-0-0-1)(=96年タイキフォーチュン、01年クロフネ、04年キングカメハメハ、08年ディープスカイ、10年ダノンシャンティ)。最も好走しやすいステップと言えますが、今年は不在。

・皐月賞組は人気だが好走馬は以外に少なく、特に皐月賞好走→NHKマイルC人気で出走のパターンは、人気を裏切ることも多く頭向きではありませんが、3着外からの巻き返しでの2着・3着が多くなっています。
今年はクラリティスカイが皐月賞5着から参戦。

・NZT組は、近年好走馬が好走しており、1着馬よりも2・3着馬の好走が多い傾向ですが、1着馬も2ケタ着順の馬も馬券になっており、着順に関係なく注意が必要です。

毎日杯・桜花賞・スプリングSに共通していることは、ある程度間隔が開いていて、しかも別路線という新鮮さ。鮮度の高いステップなので、好走馬が多いように考えられます
逆に皐月賞・NZTは間隔が短く、疲れが溜まりやすいストレスの多い臨戦過程となるため、ストレスや疲労の度合いが高い好走馬よりも、ゴール前の激しい追い比べをしていない消耗度の少ない負け馬が好走しています。