まとめ

過去ログ369 2015/5/12 17:37

★日曜日 研究1/3
東京11レース

ヴィクトリアマイル
過去9年で、『ある条件』の馬が8回馬券になっており、その平均人気は5.8番人気となっています。
その条件とは、『1.2枠に入った馬』。

06年1ダンスインザムード(2人気1着)
08年2ブルーメンブラッド(4人気3着)
09年2ブラボーデイジー(11人気2着
09年1ショウナンラノビア(7人気3着)
10年2ヒカルアラマンサス(8人気2着)
12年1マルセリーナ(3人気3着)
13年1マイネイサベル(5人気3着)
14年1ストレイトガール(6人気3着)

上記の通り、9年間で8頭が馬券になっています。4枠以内では9年間で14頭が馬券になっており、毎年馬券に絡んでいます。

06年はやや重の馬場となりましたが、この時は内の馬場が乾いており、明らかに内枠が有利な馬場状態となっていました。
2枠から逃げたマイネサマンサは久々でマイナス16キロ、調教も不十分な内容だったため、10着に敗れましたが、1枠のダンスインザムードが馬場の良いところを走れるアドバンテージを生かして2着に1馬身、3着には約3馬身の差を付ける完勝となりました。

07年は1、2枠の馬が17、6着に敗れてしまいましたが、1枠だったサヨウナラはダート馬で未勝利、500万、1000万、1600万を勝ち上がったのは全てダート。
芝はヴィクトリアマイルまでに新馬、未勝利、500万、500万、福島牝馬Sの4つだけ使って5、8、12、13、6着の成績で、掲示板に乗れたのは新馬戦のみでした。
ヴィクトリアマイルでは最低人気の馬でした。
2枠のディアデラノビアは良い位置からスムーズな競馬がができていましたが、かなり気合が乗りすぎていたため、折り合い面もスムーズでしたが最後は伸び切れずに6着となっています。
(このレースは3枠のアサヒライジングが9人気で2役、4枠のコイウタが12人気1着となっています)
この年の勝ち馬コイウタは、荒れた内の境界線を抜群の手応えで進み、直線も馬場の良い外に出さずに内を突いての勝利となりました。2着馬アサヒライジングは荒れた内を空けてハナに立ち、単騎逃げで後続を引き離して直線では斜め外に出して2着を確保しています。

08年は1枠のテンイムホウは17着に敗れましたがこの馬はマイルに実績のないスプリンターで17人気でした。
2枠のブルーメンブラッドは1400m巧者でしたが、ロスなく先団の内を進め、直線でもロスなく最内に進路を取って狭い間をすり抜けて伸びてきましたが2着馬ウオッカにはハナ差差されてしまい3着となりました。

★日曜日 研究2/3
09年は1枠の2頭ブラボーデイジー、ショウナンラノビアが11番人気、7番人気で2,3着。1着は4枠のウオッカが差し切り勝ちで内枠の馬の決着。

10年は2枠のヒカルアラマンサスが好スタートでそのまま前でレースを運び、4コーナーでは離れた4番手から直線に入ると、馬場の五分どころに出して渋太く伸びて2着となりました。(勝ち馬はブエナビスタ)
ヒカルアラマンサスはヴィクトリアマイルの前2走はいずれも後方からの競馬をしており、4コーナーではどちらも15番手から追い込んで1、13着となっていました。ヴィクトリアマイルでは内枠に入り、スタートが良かったためにそのまま4番手からの競馬となり内枠の利を生かしました。
1枠に入ったベストロケーションは、生粋のスプリンターで前走からプラス14キロの馬体増でした。
明らかに距離が長かった印象です。
3枠のラドラーダはスタートで出遅れてしまい道中は行くところがなくなってしまい不完全燃焼の競馬で13着となっています。

11年は1枠のワイルドラズベリーが8着となりましたが、この馬はテンに出すとハミを噛む癖があるため、どうしても後方からの競馬になるため、内枠の利を生かせずに後方に下げて一時は後方から2頭目まで下げていました。ここから最後は伸びていましたが、8着まで。
2枠のアニメイトバイオは1800m以上に使われ続けていた馬で、この時は久々でプラス24キロの馬体増となっており、マイルのスピードについていけず7着に敗れています。
3枠のグランプリエンゼルは14人気ながら4着に健闘。この馬も1200〜1400mを中心に使われていた馬で、内枠でロスのない競馬でマイルに対応してきました。(NHKマイルで3着の実績あり)
4枠のレディアルバローザは好位置のポケットから進め、直線では押し出されるように前に接近すると内のグランプリエンゼルに併せて仕掛けて坂下で先頭に立つも最後はラスト100mでアパパネ、ブエナビスタに差されて3着となりました。

12年は1枠のマルセリーナが3着。この年は最内がボコボコしており、つんノメるようにスタートしして一団の後方からの競馬となり、13番手からの競馬となりました。
道中は身動きが取れず、11年の内枠2頭と同じような展開となりました。ただ、このマルセリーナは最後は馬群を縫うように伸びて3着まで食い込みました。(桜花賞1着の実績有り)
2枠のレディアルバローザは輸送減りでマイナス12キロとなり、勝ち馬に自分の行きたいポジションを取られてしまい、この馬の持ち味を出せずに9着に敗れました。これは福永騎手が自ら騎乗ミスを認めるレースでした。
3枠のキョウワジャンヌは好スタートから先団を進め、直線まではロスのない展開でしたが直線では前がズラリを壁になってしまいました。最後は脚を使っての4着(11人気)となり惜しい内容でした。

★日曜日 研究3/3
13年は1枠のマイネイサベルが好スタートから好位のポジションを取り、先に抜け出した勝ち馬の内から残り1ハロンで先頭に立ちましたがそこから差し替えされてしまい3着となりました。
2枠のオールザットジャズは中団の内で枠なりを脚をタメていましたが、割っては入れそうなスペースがあったにもかかわらずエンジンが掛からずに13着に敗れました。この馬は前年のヴィクトリアマイル以降は1800m以上の距離に使われていたため、スピードに対応しきれず、道中で脚を遣わされた事が敗因です。

14年は前に行った馬が止まらない馬場状態。
11番人気のヴィルシーナが逃げて最後は両サイドから迫られるも1/2馬身凌いでの連覇。
1枠のストレイトガールは折り合いに専念して直線勝負。
直線は進路を探しながら伸びてきており、クロフネサプライズと接触する場面があり、最後は外に出して3着。
ヴィクトリアマイルまでは尾張S1200m1着→シルクロードS1200m1着→高松宮記念1200m3着と、9戦連続で1200mに使われていましたが、内枠でロスの無い競馬で距離を克服した形です。
2番枠のクロフネサプライズはハナを奪えずに2番手からの競馬となり、自分の形に持ち込めず14着大敗。
3番枠のデニムアンドルビーエリザベス女王杯2200m5着→JC2400m2着、ドバイシーマC2410m10着からの距離短縮となり、テンのスピードについて行けず、後方からの競馬。
4番人気に支持されていましたがラスト450mで外に出すも、届かず7着まで。
4番枠のメイショウマンボは好位勢を見る形で進め、直線は最内に出来たスペースを突いて伸びての2着。


過去9年のレースを見直した結果重要なポイントは・・・
1〜4枠の先行馬がかなり有利で、 これまで後方待機の馬でも、掛かるタイプでなければ内枠から先行して粘り込む可能性があります。
1200mまでのスプリンターには内枠でロスの無い競馬をしても距離が長く苦戦しますが、1400m巧者でマイル実績がある馬なら内枠からロスの無い競馬をすれば対応できます。
ダート馬や、実績のない馬は内枠でも厳しい。距離短縮馬はスピードに対応できず、内枠に入ってしまうと身動きがとれないまま後退してしまい割引。
内枠が有利ですが、強烈な末脚を持ったG1級のマイル実力馬(ウオッカやブエナビスタ)は崩れないコースとなっています。

基本は1、2枠の先行馬を選び、距離短縮馬や実績不足の馬が1.2枠に入れば3.4枠からの先行馬が有力候補となります。

先行馬が直線では馬場の内から真ん中へ進路を取るため、後方の馬はかなり外に回して追い込む無事になり、ブエナビスタクラスの馬でないと大外を回して差し切るのは難しいレースです。
(4コーナー10番手以降の差し馬はブエナビスタ・アパパネの2頭が1着で、その他は2着3回、3着3回
となっています)

4コーナー5番手以内の馬が12頭馬券になっているのに対し、4コーナー10番手以降の馬も8頭が馬券になっており、真逆の脚質同士の馬が馬券になるのが特徴です。
4枠以内で4コーナー5番手以内の馬は(1.3.4.12)で連対率20%、複勝率40%ですが、4番枠以内で見てみると(0.3.4.6)となり、着外の中には前述のベストロケーションやマイネサマンサも含まれているため、その2頭を除くと(0.3.4.4)となり連対率27.3%。複勝率53.8%となります。

しかもこの条件で馬券になった馬の人気は9,4,11,7,3,5番人気と穴馬となっています。