まとめ

過去ログ370 2015/5/13 7:09

★日曜日 121
東京11レース

ヴィクトリアマイル

桜花賞ではクビ差の2着に敗れましたが、これはハープスターとの位置取りの差が阪神JFほどなかったことが大きいように思えます。
桜花賞のペースは阪神JF以上にかなりのハイペースとなりましたが、これはフクノドリームがかなり大逃げになったことが大きく、質的にこの馬の走破バランスで見れば阪神JFは1000-600で59.8-34.1となり、桜花賞は59.9-33.4で1000は同じでも桜花賞の方が後半かなり早く、馬場を考えても桜花賞の方がトップスピードの質を要求される競馬になっています。
桜花賞のラップは11.5 - 11.7 - 11.4 - 12.8 - 12.1で、出遅れて後方で進めながらもL3最速の流れでエンジンを掛けて4コーナーから仕掛けて外に持ち出し、直線外からしっかりと伸びて残り100mで先頭に立ち、そこから甘くなってしまい、そこでハープスターに強襲されての2着。
阪神JFと桜花賞の対ハープスターで考えると、スピード面をより要求された阪神JFの方がパフォーマンスは高かったとも言え、マイルでレース全体が流れているところで阪神外特有の4コーナー以降の下り坂も利してしっかりとエンジンをかける競馬ができたというのが大きいように思えます。
ローズSは、12秒前後までの流れで落ち着かず、道中は行きたがるのをなだめて追走。
4コーナー手前から促し、直線に向いて追い出されるも上がりの速い流れでジリジリとしか差が詰まらずに6着。

秋華賞では厳しい流れの中で出遅れて後方からの競馬となり、中団からヌーヴォレコルトを目標に上手く立ち回りつつコーナーで徐々に外に出し、直線で進路がありましたが伸びあぐねての6着。
エリザべス女王杯ではかなりのスローでL1も落とさない流れとなり、4コーナー出口で手が動きながらも全く反応できないまま16着に惨敗。
状態面の不安は全く無かっただだけに、距離が合わなかった1戦です。

これまでのレース内容から、この馬は流れる競馬の方が合っている可能性が高いよに思えます。
適性からも阪神JF、桜花賞ともに厳しく淀みない中でレース全体が流れる展開で、要所までに全馬ある程度スピードに乗っていた状況でした。
ハープスターとレッドリヴェール2頭がオークス、ダービーでのギアチェンジ戦で結果を残せなかったのは、適性的にゆったりした流れが合わなかった面が大きかったように思えます。
府中だと完全な一貫ペースにはなりにくいため、加速スペースを詰めながらの競馬になる事を考えると、今回は適性的には合わない可能性が高いように思えます。

★日曜日 ブラスト 2/2
東京10レース

ニホンピロサンダー
前走は乾いてパサパサの力要るダートで時計は標準。
内枠のタイセイラビッシュが速いペースで先導し、先団・中団各馬が追い通しになっており、直線では1番人気のブルドッグボスが先頭にたつも、道中の消耗が響いてそこから踏ん張りが効かず、直線半ばで差し馬が殺到する形。
内を掬ったホワイトフーガが間に合い、道中ロスなく追い上げられたカフジテイクが2着。
ハイペースの消耗戦で、展開が味方して同馬が5着まで追い上げられましたが、嵌った印象です。

イーデンホール
前走は表面だけ湿り速い上がり必須の前残りダート戦。
例年通り積極的に行く馬が多く、ペースもそれなりに速まって中盤全く緩まず厳しい争い。
最初に不利があって後退していたゴールデンバローズが一気の脚で差し切り、最後は3馬身半ちぎる余裕の勝利。
同馬は勝ち馬のすぐ後ろにポジションを取り、3コーナー手前から勝ち馬をマークする形。
直線も後ろをついて回るように伸びてきましたが、最後まで手前を替えずに2着。

3走前に500万を勝った時は乾いて若干時計掛かるパサパサのダート戦で、途中でペースダウンする箇所はありましたが、少しばかり競りもあって楽には行けず、後半のスパート地点も速い展開。
全体時計も速く、高いスピード持続力を競うレース展開になっていました。
東京コースで瞬発力勝負を制した馬のワンツーで、バテ合いにまでならずスピード性能や決め手が必要な1戦でノンコノユメを1馬身1/4退けての勝利となりました。
理想はパサパサの力のいる良馬場となります。

アキトクレッセント
前走の昇竜Sはアルタイルに1馬身差をつけての勝利。
スタートでジョッキーが膝をつくぐらい躓いてしまい、その後は行きたがる面を見せて掛かり気味に前に行く展開。
4コーナーdめお引っ張り切りの手応えで直線を向いて楽に先頭に立つとあっさりと突き放しての勝利でかなり強いパフォーマンスを見せました。

ノンコノユメ   
前走の伏竜Sは前日から降った雨で表面が湿ったダート戦。
積極的な先手争いがなく、序盤に行き脚付いた馬が少なかったため、ホワイトフーガが楽なペースで先導してレース序盤のペースは緩め。
途中で捲る馬も現れず、先団がマイペースで運ぶ流れになって、ロングスパート合戦で先行馬が凌ぎ切った形で上位2頭の強さは確か。
走馬は直線で馬群に突っ込みましたが、最後は狭くなってしまい、結果的に外を回していれば3着以内には入れていた内容でした。

オメガハイヌーン 
前走の500万勝ちは乾いてパサパサの良馬場も、上がり性能は必須の馬場状態。
これまで追い込んでたグラスエトワールが先導し、周りもあまり急かさず、コーナーで十分息が入る流れとなり、キッチリ上がりをまとめて粘り込む所に、スンナリ立ち回れたオメガハイヌーンがいい上がりで差し勝ったという内容。
逃げ馬が上がり36秒台でまとめていて、後続も道中接近する動きがなかったため、後ろが追走をサボり過ぎた1戦でそれほど評価できるレースではありません。

タマノブリュネット
前走は黒みがかった脚抜き良い馬場で高速状況となり、前が有利な馬場状態。
最初は好発を決めたダイワインパルスが逃げていましたが、2コーナーでペースを落とそうとした所にコスモバーダンが一気に捲って先頭に立つと、後半ずっと早めに流れる展開。
直線も前の2頭は踏ん張っていましたが、馬場と展開が合致して伸びたのは内を回った差し馬で、あまりパワータイプとは言えない同馬が、余裕の手応えで差し切り、同馬は余程脚抜きの良い馬場状態が合う印象です。


トゥル」ッリ    
前走は凍結防止剤入りで乾いて時計が掛かる馬場状態となりましたが、前半3Fが34秒4と、500万下条件ではほとんど見られない超ハイペース戦となりました。
コーナーに進入しても大して緩まず、馬群も縮まらない展開で、好位から抜け出したトゥルッリにノーザンバローズが追い縋るが、脚を止めずに押しきったトゥルッリに軍配が上がりました。
本来は先行勢総崩れでおかしくないペースでしたが、ほとんどの追い込み馬は走破力が足りず、力のある真っ当なダート馬が押しきったという内容です。
右回りではコーナーを回って手前を替えて手応えが悪くなっていましたが、右回りではスムーズに走れており、ダート+右回りで一変しました。

アポロケンタッキー
前走はパサパサに乾いた良馬場で雨は降っていましたが、まだ少量で影響はほとんどありませんでそいた。
逃げ馬不在のメンバーで、休み明けのパワーポケットが先導していましたが、厳しいペースで追い通しの馬が頻出し、勝負所でバテる馬も出てきて差し馬はコーナーでの追い上げに苦労していました。結局先団がそのまま前で残ってしまう決着で、最後の上がりはかなり掛かっていて、本来は差し馬が逆転できてもおかしくないペースでした。
同馬はハミ掛かりが悪く、3〜4コーナーではブレーキをかけるロスがあり、前向きさが出てくればもっと楽に勝てた内容です。

★日曜日 ブラスト 1/2
東京10レース

青竜
ステークス

タガノクレイオス
前走は高速の重馬場で平均ペースで流れ好位から同馬が抜け出す展開。
ハナには拘らずに5番手からの競馬となり、前半はマイペースで進めて3コーナーから外を回って進出。1ハロン標過ぎに先頭に立ち、中団外から差した2着馬が迫るもクビ差凌いでの勝利となりました。揉まれなければハナを切れなくても問題無い事が分かった1戦で、1ハロン短縮となるため内枠では揉まれる可能性があり、外枠が理想の1頭です。

アルタイル    
前走は重い馬場でのハイペース消耗戦となり、上位陣の時計は優秀な1戦となりました。
速い流れと速い時計への対応力が求められた展開で、隊列的にも勝ち馬アキトクレッセントの力が一枚上だった内容。
1馬身差の2着となりましたが、差す競馬でレース幅が広がり1ハロン延長にも対応出来そうな1頭です。
2走前は表面だけ湿り速い上がり必須の前残りダート戦。
最内アルノルフィーニが先導し、標準並みのペースで進んで2番手の同馬がスンナリ抜け出して前走並みの内容で押し切れたという競馬。断然人気のノボバカラはスムーズさを欠いた競馬だったため、この1戦が力差と言うわけではありません。

トーセンミッション
前走は重で高速馬場となり、直線外差しが有利な馬場状況。
内枠のモントルルシュマンが出遅れを挽回しての逃げで少しテン争いは甘めになりましたが、前回先行した馬がガッチリ前を固めてあまり息は入らない展開。
外枠を引いてた同馬が道中一切不利もなしに、この流れを楽々捉えて最後まで余力十分に差し切った内容です。
2走前はパサパサに乾いて上がり掛かる馬場。
前半のテン争いは激しくなく、比較的落ち着いたペースでしたが、途中でアトランタが強引に捲って上がり、コーナーで仕掛け始める格好。
直線に向くまで追い出しを待っていた馬がそれに乗じて差し込む展開となり、先行馬の性能もそれほど良くなかったため、差し馬がハマりやすい格好となりました。
全体の走破時計も遅でレベルの低い1戦です。
近2走は1200m戦で1,2着ですが、今回は2ハロン延長の1600m戦となり、買い辛い1頭です。

モズライジン   
この馬は1800mで2連勝中。
前走は軽めの馬場でスローで入って向正面で同馬が捲ってペースアップする流れ。
それでも逃げ馬が渋太く抵抗し、捲った同馬マッチレースになり、後続に6馬身離してのワンツー決着。
トモが緩く、全体的にはまだ力が付き切っていない状態ですが、素質あふれる1頭です。

ノボバカラ    
前走は乾いたダートで時計標準決着の勝利。
前・内有利馬場。少頭数で先導する馬がおらず、短距離馬のカシノマラドーナが単騎逃げする展開となり、3コーナーからかなりペースが緩み、先団一団で相当遅くなっていました。
直線は2番手のノボバカラが持ったまま抜け出し、かなり速い脚を比べる展開になって2着馬を3馬身突き離す圧勝。
少頭数でどの馬も序盤に立ち位置挽回する余地がある流れで、速力比べになったとは言え力を出し切った流れとなりました。
2走前はアルタイルに敗れましたが、ノボバカラは最初躓いて出遅れを早めに挽回し、直線で挟まれて内に立て直すという二重苦でこれでは負けるのも仕方なありません。
スムーズなら逆転の余地は残されています。


ワイルドダンサー 
2走前のダート戦は若干湿った上がりが掛かるスタミナ必須馬場。出遅れたノースヒーローが単騎になりそうな所を他の馬がすぐ詰めて、中盤のペースが速くなる展開。
先行馬は4コーナーでみなバテ気味となり、序盤最後尾にいたノンコノユメが十分捲って追い上げられる展開となりました。
厳しい展開でも勝ちに行く競馬をしていましたが最後は甘くなってしまい9着。
未勝利勝ちの東京1600m戦ではオーバーペースとなりラストの直線でほぼ全馬がバテて、全体時計が速くラストが掛かる展開となり、そこで直線で一度壁に遮られながら間をズバッと割った同馬はは、東京コース向きで、コース替わりでチャンスはあります。
ただ、先頭に立つとソラを使ってしまうため、中団から差す形が理想です。