まとめ

過去ログ371 2015/5/13 12:17

★日曜日 共通
東京11レース

ヴィクトリアマイル

ストレイトガール
ヴィクトリアマイル昨年3着馬。
平均ペースからの11.5 - 11.8 - 11.4 - 11.2 - 11.7と再加速戦で総合力が問われたという形で好発を切って最内枠からスッと下げながら 中団で我慢という形。
3〜4コーナーで最内を立ち回って2着馬メイショウマンボの直後に進路を取り、中団で直線に入ると直線序盤で進路取りに迷いがありなかなか進路が無い形。
ラスト200mで空いたスペースを突いて伸びを見せると最後は一番いい脚を使っての3着。
昨年のレースを見る限り、少なくともマイルの平均ペースを溜めながら後半鋭く伸びる脚を使ってきたという点でマイル適性をハッキリと見せたのは大きな材料だと言えます。
ヴィルシーナがいない今回、昨年のヴィクトリアマイル組でパフォーマンスを考えれば最上位の1頭で、マイル戦に関しての不安はありません。
この馬は1200m戦でも平均ペースまでで後半のトップスピードの質、持続力を引き出して最大のパフォーマンスを見せていただけに、どちらかというと距離への対応力は持っていたはずです。
ポジション的にも昨年よりも前を狙えるタイプだけに、まだマイル戦で底を見せていないと言えます。
ここに入ればスピードを含めた総合力は昨年からも高いレベルにある1頭で、器用なタイプという事もありな昨年同様に内枠を引くことが理想です。

レッドリヴェール
前走の阪神牝馬Sはあの流れで好位を取れそうで消極的になってしまい、ペースが上がらずに内外からのポジション取りで下がる形となってしまいました。
序盤ポジションを取ったとしても仕掛けが遅れると良さが出ないタイプで、レース全体のペースが要所で上がった時にスッと動けないのはローズSやダービー、エリザベス女王杯で見せています。
このレベルになってくると前半のスピード面は未知数なので前に行くか、後方から進めるかはっきりといた競馬をして欲しいところです。
府中マイル戦では完全な一貫ペースにはなりにくいため、後方からなら一番最初に動くぐらいのつもりでどこまでやれるか。
緩んだり加速したりというペースに瞬時に対応できるタイプではないため、ある程度ペースが淀まないマイル戦は合いそうな印象はあります。
今回の条件そのものが良いとは思いませんが、雨で馬場が悪化しきればチャンスの目はあります。
道悪で浮上する1頭。

スイートサルサ
ユートピアSはL2最速で11.2の速いラップを刻んでおり、速い流れを追走しながらもトップスピードに乗せて長く維持できるというのがこの馬最大の武器と言えます。
この武器はこのメンバー相手にも互角以上に戦える材料で、例年のヴィクトリアマイルの走破時計をユートピアSで3〜4コーナーで大きなロスがありながらもそのレベルに到達しているという点はプラス材料です。
溜めればトップスピードの質そのものも高いレベルにあるのは一昨年のトップスピード特化戦となった府中牝馬S3着で示しており、エンジンの掛かりは遅いものの、エンジンが掛かってしまうと渋太い脚を使え、10秒台を連続させる競馬にも対応可能です。
多少ロスがあってもユートピアSの内容から問題ありません。
ポイントはしっかりと脚を出し切る競馬ができるかどうかで、ディアデラマドレには2度の完敗をしていますが、どちらも1800以上で息を入れるスローの中弛みがあってのもの。
今回のマイル戦では、ディアデラマドレを逆転する要素は大いに持っています。

★日曜日 共通
東京11レース

ヴィクトリアマイル

ヌーヴォレコルト
この馬のいいところはポジションを取って、緩い地点からのギアチェンジ面の優位性があるため仕掛けを待てる点です。
勝ちパターンは要所の反応の良さで出し抜いて直線半ばで突き抜けるという競馬で、この条件で走れたのはオークス以降では秋華賞以外のレースだったと言えます。
また、距離が延びた事でこの馬のスピード的に無理をしないでポジションを取れるという条件が揃ったからと言え、厳しい流れになった秋華賞ではテンの1Fが12.0と速かったこともあり、ポジションが取れませんでした。
ポテンシャル戦でも同世代相手では高いレベルのパフォーマンスを見せており、マイルになることでレース序盤の速さは要求される今回は、その中で高いレベルのスピードを要求されます。
府中のマイルでは平均ペースでも一貫ペースではなく3〜4コーナーで息が入って後半の加速という競馬になる傾向があります。
後半のギアチェンジそのものは持っていますが、それをどの位置で発揮できるのか、というのが今回のポイントとなります。
理想は内枠で、勝ち切るための絶対条件と言えます。
この馬の場合、エリザベス女王杯でラキシスにトップスピードの持続戦で差されていることから、トップスピードの持続力が最大の武器とは言えません。苦しい展開になっても器用さがあるので対応可能ですが、府中のマイルは高いレベルでの追走スピードを持った総合力タイプがコントロールしようとする傾向があり、レース序盤それなりにはペースが上がりやすいレースです。
テンの速いレースで序盤のポジション争いそのものには速くなると秋華賞で不安を見せています。
外枠から脚を使って押上げてしまうのはあまりいい材料ではありません。
理想は内枠からポケット、仕掛けを待ってギアチェンジで出し抜いて最速地点で伸びる形。
弱点の少ない馬ですが、唯一の懸念材料は東京マイルで前半に追走スピードを要求された時です。
器用な馬で弱点らしい弱点はなく、どんな条件でも一定レベルの信頼できますが、外目の枠なら多少の割引が必要です。

スマートレイアー
この馬の状態が本当にいいころは大阪城Sも阪神牝馬Sで馬場を問わずに厳しい流れになれば外からしっかりと脚を使って最後は確実に伸びていました。
昨年のヴィクトリアマイルは46.1-46.2の平均ペースから11.5 - 11.8 - 11.4 - 11.2 - 11.7とそんなに緩まない中で、中団馬群で立ち回りながら直線序盤で狭い中馬群を捌いて一瞬だけ良い脚を使いましたが、最速地点となるラスト400m付近で窮屈になってしまい、進路を変更するロスがありました。

昨年は良い状態の中で窮屈な競馬に対応しましたが、この馬の持ち味である『ゆったりとエンジンをかけ切ってからのトップスピードの持続力』は引き出しにくい舞台で、基本的に総合力タイプが優位にレースを展開できる舞台であることを考えるとなかなかこの馬の力を発揮しきるのに良い舞台とは言えません。
更に近走はパフォーマンスとして落としており、後方から進めて早めのペース、早めの仕掛けという流れの中でどこまでこれるか。
昨年のように出遅れながらハイペースで押し上げるポイントがない中でも外から差してこれたパフォーマンスを見せてきていれば、ある程度大味な競馬になっても外から脚を引き出す形でハイペースなら、と思いますが。
状態面で上がってこない限りは狙い辛い1頭です。

★日曜日 G1C
東京11レース

ヴィクトリアマイル

スイートサルサ
福島牝馬S組は連対馬しか本番で馬券になっておらず、今年は勝ち馬スイートサルサが参戦。
4走前のユートピアSはヴィクトリアマイルと同じ東京1600m戦で馬場の内側がだいぶ荒れてきた状況。
G1で飛ばし逃げしたペイシャフェリスが単騎にならずずっと併走状態で隊列も縦に長く伸びる展開となり1000m通過も重賞並みの流れ。
牝馬限定戦にしては相当速いペースとなり、直線で隊列が一変して外を回した差し馬が上位を独占する形となり、典型的な先行勢総崩れ決着で勝ったスイートサルサにとっては非常に理想的な展開となりました。
11.3 - 11.7 - 11.8 - 11.2 - 11.9とコーナーで息が入る程度で離れた2列目でも2馬身後ろぐらいで45後半〜46秒前半ぐらいの800通過で実質的に見てもかなり流れていました。
この流れで15番枠から中団外々を追走することになり、3〜4コーナーでも外々を回して直線で中団大外に進路を取ると、早い段階で一気に突き抜けてラスト200m付近では1馬身ぐらい離していました。
この1戦ではトップスピードの持続力の高さをハッキリと見せましたが、ここでポイントになるのはトップスピードの持続力面ではなく、前半かなり流れたレースを外枠から中団を追走し、コーナーでも11秒台を刻む形でロスがあった中で大外から正攻法で抜けて1:32.1の勝ち時計という点です。
このレースはスピード面でも非常に高いレベルを示しており、大きくに評価できる1戦です。
過去ヴィクトリアマイルの中で、最速の決着になったのが11年のアパパネ対ブエナビスタの1:31.9で、それ以外は全て32秒台(良馬場時)の決着。
ヴィクトリアマイルで問われる時計面をクリアしており、ハイペースを後方で溜めたわけではなく流れに沿って最後まで伸びたという点は好材料です。

ポイントは道悪適性ですが、これは愛知杯でクリアしており重馬場で時計がかかっていた中でスローからの12.7 - 12.5 - 11.9 - 11.9 - 12.3とトップスピードが要求されない消耗戦となり、この流れを最後方で脚を溜めながら、3〜4コーナーでも大外を回して後方で直線。
直線序盤で大外から良い脚を使って最後までしっかりと伸びてきての3着。
後半ポテンシャル勝負で強敵のキャトルフィーユ相手に最後差を詰めてきたのは大きな材料と言えます。
この展開でL1までバテずに食い込んできたというのは高く評価できます。
府中牝馬Sでは平均ペースの流れで12.2 - 12.3 - 11.3 - 11.3 - 11.6とコーナーで緩んでの実質L3最速戦。
後方外目で3〜4コーナーでかなり大外を回して前を向きながら直線。
最後はで追い込んで脚色は見劣りませんでしたが、エンジンのかけ遅れが響いての6着。
4コーナーから鞍上のゴーサインに反応しきれていない感じがあり、ラップ的に見ても急激な加速、ギアチェンジが要求される流れで、4コーナー出口〜直線入りで明らかに戸惑っている感じでした。
この馬はヌーヴォレコルトとは逆で、レース下手な印象絵で、溜めればトップスピードの質も素晴らしいものを持っていますが、緩急はない方が良いタイプだと言えます。
ただ、府中牝馬Sではレース前までメンコを着けた事も響いたようで、単純な力負けではありません。

前走の福島牝馬Sは中弛みがほとんどない12秒前後を連続する緩まない持久戦となり、淀みのない流れで時計もまずまず。
L4から 11秒台に入り連続させるポテンシャル勝負となり、向正面では早めに外に出して、3〜4コーナーで外から押し上げながら2列目に取り付くと、直線序盤でジリジリと伸びながらL1で猛烈に伸びてリラヴァティをギリギリ捕えた形。
こういう競馬を1800でもやってこれたというのは非常に大きな材料だと言えます。
ユートピアSでの内容からもここに入って同じ競馬をしても十分に通用しする1頭です