まとめ

過去ログ372 2015/5/13 17:03

★土曜日 共通
東京11レース

京王杯スプリングS

ダイワマッジョーレ
一昨年のこのレースの覇者。
今回は東京1400m戦よなり条件的には良くなります。
この馬はペースが上がっても無理せずに中団からの競馬ができれば最後まで脚を使ってくるポテンシャル面は持ち合わせています。
ただ、トップスピード面は強気になれない馬で、一昨年に京王杯SCを勝った時は朝から降った雨で馬場が渋っていたことも大きく、ハイペースで流れて差し馬有利な流れとなりました。
L1が落ち込めば確実に食い込んでくる馬で、その点で一昨年と同じように少し渋ってくれれば信頼度は増します。
前走の高松宮記念は出遅れて序盤のポジショニングが悪くなってしまい前々が出し抜く競馬で直線最後方では厳しかった1戦です。
東京1400mなら浮上する1頭で、理想は少し渋った馬場で極端なトップスピード戦にならない展開。
そういう展開になったとしても仕掛けが早くてL1が落ち込めばチャンスはあります。
近年のペースが上がり切りやすい京王杯スプリングCの条件なら面白い1頭と言えます。

ヴァンセンヌ
現在4連勝中で、近3走は強い競馬は見せていますが良馬場で東京1400mでは苦しい印象があります。
この馬はスタートが悪く、ほぼ後方からの競馬となっています。
今回の東京1400m戦、特に京王杯スプリングCは良馬場ではスローで隊列が落ち着く流れか、前半のスピードが高いレベルで要求される縦長の競馬になりやすい傾向があります。
近3走はマイルの緩いペースで出遅れても押し上げてポジションをリカバーしながら結果的に直線までにはいい位置にいることで勝ち上がっており、今回の東京1400m戦で良馬場でペースが上がった場合には、前に行けずに後ろからの競馬になる可能性が高く、再加速戦でトップスピードも問われます。
このコースは完全な一貫ペースにまではなりにくいコースで、ペースが上がってしまうと今年は800通過で45秒台もありうる京王杯SCだけに、東京1400m戦ではスピード面で不安があります。
また、例年Bコース替わりから時計が出やすくなる傾向にあり、良馬場では厳しい戦いとなりそうです。
気性が悪い分ジョッキーのゴーサインにはすぐに対応できるタイプなため、スピードのコントロール面もポジショニング面も含めて内枠が理想です。

サクラゴスペル
京王杯SCは他の東京1400m戦とは異なり、ペースが上がりやすい傾向があります。
これまでの傾向的に見てもそれ自体はあまりプラスには働かないように思えますが、安田記念5着時はタフなペースから中団最内を立ち回って一瞬見せ場を作っています。
ハイペースが合っていないというわけではなく、ポジションで無理をしなければ最後は伸びてくるタイプだと言えます。4走前のオーロCは序盤のテン争いが結構競りになってしまい、後続を引き離す速めのペースとなり、オーバーペースの展開で8着。
今回の距離なら前に拘らず、ある程度息を入れてトップスピードを引き出す競馬に徹する方が良さそうです。
理想は好位〜中団の最内で脚を溜める展開。
ただ、そういう展開になった時に進路を上手く確保できるかという点で府中の戸崎騎手ははかなり不安です。

★土曜日 研究 
東京11レース

ダイワマッジョーレ
この馬は後半勝負でもトップスピーッドの持続戦なら対応可能ですが、トップスピードの質という点では優位性は見せられていません。
マイル以上でペースが上がると良さが出ておらず、5走前のマイルCSでは45.3-46.2とハイペースの流れの中で積極的に先行するも終始11秒半ばを連続させ高いスピードを要求され早い段階で甘くなってしまい9着に敗れました。
この馬はマイルでこのペースを追走するだけのスピードを持ち合わせていない事がわかります。
4走前のチャレンジCでは息の入らないペースでの消耗戦となり、11.7 - 11.6 - 11.0 - 11.6 - 12.9とL3最速のトップスピード持続戦で5着。
この馬は1800m以上でスピードを要求されると合わない印象があり、平均ペースでのパフォーマンスを考えると阪神Cや阪急杯の内容からも1400前後が最も合っているように思えます。

阪急杯は雨量が多くかなり時計掛かる馬場。
前後半で1.9秒差のやや速いペースでの持久力勝負で1着。
阪神カップは荒馬場で息の入らない速めの流れとなり、底力勝負になって3着となり、タフな馬場でパフォーマンスを上げており、道悪なら評価を上げたい1頭です。

★日曜日 共通
東京11レース

ヴィクトリアマイル

ケイアイエレガント
平均ペースの流れでは昨年の内容的に後半の良さを引き出して勝ち切るまでは難しそうな1頭。
京都牝馬Sではスピードをコントロールして緩い流れから上手く出し抜くギアチェンジ面で非常に良いものを見せており、節分Sでは溜めるだけ溜めて後半でかなり長い間トップスピードを維持できていました。
今回は逃げ馬が不在で、この馬がペースをスローにコントロールできた場合には不気味な存在と言えます。
パンパンの良馬場で昨年と同じような46-46のような競馬になるとスピード面で苦戦必至です。
この馬は総合力を持っているため、内枠で2列目までにポジションを取れれば面白い1頭です。
ポイントはレース序盤をゆったりした展開に持ち込めるかどうか。

ディアデラマドレ
この馬はもマイル戦は短すぎる印象で、府中牝馬Sでも中弛みがあったからよかったものの、スタートを決めた後は後方に下がってしまうところからも、前半のスピード的に不安が多いように思えます。
また、クイーンSである程度のペースを追走しながらのポテンシャル勝負で甘くなっていおり、愛知杯ではスローからのポテンシャル勝負で前半のスピード面が問われなかったために弾けたという観点から見ても、長い距離でゆったりと運ばせてやりたいタイプだと言えます。
この馬はスローペースが良いタイプの追込み馬で、スローから仕掛けが早い展開になればチャンスはありますが、昨年のヴィクトリアマイルのように先行勢が上手く平均ペースで息を入れて総合力勝負に持ち込まれるとポジショニングも悪く、仕掛けどころも早くなければトップスピードの質だけでは太刀打ちできません。
理想は前半スロー、4コーナー団子になってくる形で外から前を向いて勝負に行ける展開。
展開に左右される脚質で、東京マイルでは狙い辛い1頭です。
望みは愛知杯で見せた道悪適性で、適度に渋って前の意識が下がる形になれば浮上します。