まとめ

過去ログ382 2015/5/19 11:17

★日曜日 ウイナ
東京11レース

オークス

3走前のクイーンCで高いパフォーマンスを見せていた1頭。
この時は内目が荒れていましたがフラットで標準速めの馬場状態。
内枠3頭が序盤に争って外からも競る形になり、コーナーに進入してもペースが落ちず、クイーンCにしては結構速い流れとなりました。
直線半ばでやっと横一線となり、脚を溜めていた差し馬が坂上で徐々に追い付き始め、ゴール前でやっと追い込み馬が間に合う展開。上位9位まで0.4秒差となり、過去10年のクイーンCで一番速いタイムで、比較的厳しい流れとなりました。
ラップで見ると11.8 - 12.0 - 11.4 - 11.5 - 12.2と大きくも緩まずL3最速戦で仕掛けも早く、トップスピードの質もそこまでは要求されないタフな流れ。
外枠からのレースで、3〜4コーナーも大外を回す形でコーナーワークで少し下がって後方で直線。
L1で2頭で一気に前の馬を呑み込んで来たものの4着まで。
ミッキークイーンとは位置取りの差というよりは、3〜4コーナーでのロスの差が響いた形です。
このクイーンCは阪神JFとともにこの世代のポイントとなるレースで、時計的に見ても同日の1000万下の時計を凌駕しています。
スピードとポテンシャル面が高く要求されたレースでしたが、その中でより後半にシフトした競馬で、距離的にもマイル戦と言うよりもマイルよりも短いレース感がありました。

2走前のチューリップ賞はココロノアイ、レッツゴードンキの間に入っての2着。
強い雨で馬場がかなり渋っており、中盤は緩むも時計掛かる消耗戦。
12.2 - 12.6 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 12.6と中弛みがある展開で最内枠からの競馬。
内枠ということもあってポジション取りが難しく、前につかえてするする下げながらの苦しい競馬となり、3コーナーでも前を向けず不利を受けて最後方列近くまで下げながら、4コーナーでも後方馬群の中という形で直線。
直線序盤で外に持ち出すと最速地点でしっかりと伸びて2着。
馬場とペースを考えると11.5は速いラップと言え、このレースではトップスピードの持続力を見せ、クイーンCからはポテンシャル面の高さを見せたと言えます。

前走の桜花賞では50.0-46.0で4秒スローという超スローから12.9 - 12.5 - 11.3 - 10.7 - 11.5と極端なトップスピード戦となり、急激なギアチェンジも要求された1戦。
道中は後方馬群の中でポジションを下げながらの競馬で、3頭でルージュバックの後ろを狙う中、この馬がポジション取りを制しましたが、結果的にマークする相手を間違えてしまい、3〜4コーナーでも前を向けない最内で外に出さずに内を選択する展開。
4コーナー出口で前が一斉に加速する中で置かれて最後方列で直線に入ると、直線序盤に置かれてできたスペースに突っ込んでくるも、位置取りの差が響いての完敗。
この馬はすぐに動けるタイプではなく、理想はエンジンをかけながらの競馬です。
クイーンCでもあれだけロスがあったにもかかわらずL1の伸びは優秀で、桜花賞でも最後は一番良い脚を使って伸びてきましたが、結局L4-L3の加速地点で置かれた場面が大きな敗因と言えます。
今回のオークスに関しては、エンジンの掛かりがあまり良くないという点でも東京2400mはパフォーマンスを上げてくる可能性が高い1頭です。

★日曜日 G1C
東京11レース

レッツゴードンキ

JFではショウナンアデラにコンマ1秒差で敗れましたが、非常に高いパフォーマンスを見せました。
平均ペースから12.2 - 12.0 - 11.4 - 11.5 - 12.3と仕掛けもL3最速で速い流れとなり、中団から折り合いを気にしつつ馬群の中に入れていましたが掛かってしまい、なだめながらの追走。
ハミを換えたことで、少しは折り合い面がマシになっていましたが、道中もかなりブレーキを踏みながらの競馬となっていました。
直線序盤でスペースが空いたところをしっかりと加速して伸びてくると、L1でムーンエクスプレスを捕えて先頭に立ったところで外からショウナンアデラにに屈した形。
アルテミスSを含めて12秒台前半の流れでも掛かってしまう点が課題として残っており、掛かりながらも高いレベルのモノを見せているだけに能力的には非常に高いレベルにあると言えます。

チューリップ賞は重馬場で厳しい流れとなり、12.2 - 12.6 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 12.6と中弛みの激しい競馬。
重馬場でペースが上がらない中で気性難から大外枠で壁を作れずハナを取り切ってしまう形。
ハナを取り切ってからはコントロールしていましたが、前半の速い流れでリードも作れず後続に楽に取り付かれる展開となり、コーナーでも直線でも逆手前となり、直線序盤で出し抜こうとするも、ココロノアイに楽に捕えられ、更にアンドリエッテの強襲を受けてしまっての3着となりました。

前走の桜花賞はハナに立つ競馬で超スローに持ち込み、12.9 - 12.5 - 11.3 - 10.7 - 11.5と淀まずに終始緩い流れから一気の加速で3F勝負。
ラップ的に見ても最後まで11.5で走っており、トップスピード戦としては非常にハイレベルなラップを逃げて刻んだ事が分かります。

★日曜日 1鞍
東京11レース

オークス

クルミナル
この馬のハイパフォーマンスはエルフィンS。
超スローから12.9 - 12.3 - 11.2 - 11.2 - 11.5と3F勝負で下り坂を終えてからギアチェンジがある程度伴ってのトップスピード戦。
L3から速いラップでL1落としていませんが、馬が突き抜けただけで実質的にはトップスピードの持続力が要求された流れだと言えます。
この流れを好位馬群の中で進めながら3〜4コーナーで3列目に下がって直線に入ると、直線序盤で先頭に立ってそのまま後続を寄せ付けずの完勝となりました。
少し雨を含んだ良馬場で、同日の1000万下と比較して時計的には上、ラップ補正を考えると互角のタイムで、時計的には十分通用するめどは立てています。
スローからのトップスピード持続力という観点で見ればこの面子相手でも十分戦えるレベルにあります。

チューリップ賞はあまりにも酷い競馬で参考外。
馬場が悪すぎて全く力を出し切れていませんでした。

前走の桜花賞は出遅れて後方からの競馬となりましたが、内に入れて追走できたことで遅れた分は挽回出来ていました。
この馬は新馬戦の時からオークス向きだと感じていた馬で、桜花賞2着となり世代間でのレベルで見てもオークスなら1枚上のパフォーマンスを発揮できそうな1頭です。