まとめ

過去ログ383 2015/5/19 13:53

★日曜日  共通
東京11レース

オークス

トーセンナチュラル
今回距離延長となりますが、未勝利の勝ち方からも距離そのものは不安はありません。
この馬のポイントになるのはゲートで、近2走で改善していますが、前走のスイートピーSでは確実に良くなっていました。
2400mでこのメンバー構成ならスタートさえ決まれば良いポジションを確保できる可能性が高くなったと言えます。
それでもまだ安定したとは言えないため、ある程度は外枠の方が良さそうです。
トップスピードの持続戦、ポテンシャル戦で一定レベルのパフォーマンスを見せていたロッカフラベイビーをトップスピードの持続戦で撃破した点は評価すべきで、アルビアーノ以外のフラワーC組、フローラS組よりは魅力的な1頭です。
理想は先行してスローのロングスパート戦に持ち込む形で、スタートさえ決まれば好走率は高いように思えます。
距離不安がなく逃げ馬不在で、この距離の適性は見せているだけに、レッツゴードンキの逃げで攪乱された桜花賞戦線からもわかるように明確な逃げ馬不在の中で、五分に出て外から強引にでもハナを取り切り単騎でレースを支配できればトップスピードの質はイマイチでも長く維持できるトップスピードの持続力を単騎で使ってくれば波乱は大いに考えられます。
単純な地力という点で見れば阪神JF上位組やクイーンC組に見劣りますが、距離をほとんど意識せずに乗れる数少ない1頭で、トライアル組の中では一番馬券になる可能性があります。
ヴィクトリアマイルのミナレットのように大波乱を呼ぶ馬は過去に何度か波乱を演出していることが多い傾向があります。
二桁人気で2度波乱を作ったこの馬、3度目も穴を空ける可能性は十分。
ケイアイエレガントであわやの場面を作った吉田豊とのコンビで注目したい1頭です。

ミッキークイーン
忘れな草賞で戦ってきた相手はロカ程度で、トップクラスの馬ではありません。
距離延長でロカ比較で見て完勝していますが、最速地点でのトップスピード面は評価できたものの、L1でそこまで踏ん張れたかという点では微妙です。
また、シャルールやフローレスダンサーあたりが通用していないことからも、これら相手に完勝したと言っても大きな評価はできません。
また、ゲート難が解消されていないという点もオークスでは狙い辛いポイントです。
ポテンシャル面ではアンドリエッテの方が上となるだけに、
少なくともアンドリエッテよりは前で運びたいところです。
極端な展開になった桜花賞は度外視できますが、アンドリエッテとの比較で阪神JF組に通用するレベルにクイーンC組もあるとは言えます。
キャットコインはトップスピード戦への適性は未知数で厳しい競馬向きの印象も強く、クイーンC組の中で一番要所での器用さを持っている馬という印象がるだけに、後はそれをどの位置で引き出せるか。
今回もペースが読みにくいメンバー構成の中で、出負けからでもリカバーできる外枠を引いて好位〜中団で折り合ってというイメージができるようなら逆転可能です。
出負けして後方からの競馬で外々を押し上げて最後まで長く脚を使うような展開なら厳しくなります。

クルミナル
好走したレースは全て超スローということもあり、判断が難しい1頭。
この馬の末脚はキレるうわけではなく、長く持続させるタイプで、エルフィンSのように仕掛けが早い流れでエンジンをかけた状態で進路を取ってからの伸びは早く、この末脚は十分な武器となります。
今回のメンバーはゲートが拙い馬や折り合いが苦手な馬が多く、この馬もエルフィンSみたいに出負けしながらもポジションを取ってくるのかどうかというのは大きなポイントとなります。
桜花賞、エルフィンSでもトップスピードの持続力は底を見せていないため、これはこの馬の武器になりますが、一番はペースバランスが上がった時に脚を使えるかどうか。
魅力的な武器であるトップスピードの持続力も秘めており、オークスでも注意が必要な1頭です。

★日曜日  共通
東京11レース
オークス

レッツゴードンキ
今回のポイントは2400mという距離で桜花賞から一気の800m延長。マイルであれだけ掛かったなら、2400mなら間違いなく掛かります。
桜花賞を見てもレース序盤は力んでいましたが、先頭に立った瞬間にそれがかなり解消していました。
結果的に超スローに持ち込めており、これは単純に掛かり癖がある馬ではできません。
先頭に立ってしまえば力まず走れるのであれば逃げ馬としての資質の可能性を考える必要があります。
ペースコントロールと勝負どころでのギアチェンジに関しては逃げ馬としては最高のレベルにあり、オークスでもスロー逃げに持ち込めれば桜花賞の再現は可能です。
この馬は課題は折り合い面のみで、距離に関してはチューリップ賞のような無駄が多い競馬をしながらも一脚を使えているので心配はありません。
総合力は世代屈指、上手く主導権を握れれば好勝負するだけに、折り合いばかり気にして内で壁を作りながら馬と喧嘩するなら、桜花賞同様に逃げてしレースを作る方が良さそうです。

折合がつけられるならば総合力は高くTトップスピードの持続力も世代上位は間違いないため、後ろ過ぎなければ勝負になる1頭。
力は最上位でココロノアイとの比較で見てもしっかりとレースを支配できればこちらが上です。
距離自体はペースを上手くコントロールした前走から問題なさそうで、中弛み戦も対応してきただけに今回もチャンス十分の1頭です。

アンドリエッテ
今回は当然ポジション取りが済んでから勝負どころに入るまでには時間があり、勝負どころまでに前を向けるポジションを狙えるチャンスが多いと言えます。
また、チューリップ賞やクイーンCを見ても根本的にマイルでは前半のスピードで苦しんでいる印象があり、二の足が遅いという点からも距離延長は歓迎材料と言えます。
トップスピードの質に関しては最後まで持続してくる点が武器と言えます。
この馬は桜花賞でもL2ではそこまで伸びていたわけではなく、L1まで持続して上位に食い込もうとしていました。
内容面からも脚を出し切れるかが焦点の馬で、エンジンの掛かりがあまり良くないという点でも東京2400は乗り方次第でパフォーマンスを上げてくる可能性が高いように思えます。
近年のオークスは総合力型が強い印象で、ブエナビスタや、ハープスターが苦戦、メイショウマンボやヌーヴォレコルトなどの中団である程度の位置から進められ、要所でしっかりと動ける馬が勝ち切っており、アンドリエッテのような不器用ながらもポテンシャルや、トップスピードの持続力の高さで勝負するタイプは積極的に動いていく意識が必要となります。
この距離でスピード不足を解消し、前にポジションを取れるかどうかもポイントとなりますが、前に取ったからといってもそこで油断をするとスローになって仕掛けどころでペースが急激に上がって動けないケースもあり得ます。
好勝負できる素材は間違いありませんが、すぐに反応できない分だけ騎手がそこをフォローできるかどうかが焦点となります。
川田騎手はそういう競馬が最も苦手で、あまりいい材料とは言えません。

★日曜日  121
東京11レース

クルミナル

桜花賞では4馬身差ちぎられての2着となりましたが、内容的にはこの馬の弱点が出にくい展開となりました。
展開は超スローからの3F勝負となり、極端なトップスピードの質を要求されて、下り坂で1.2秒の加速が問われるギアチェンジ戦。
団子状態の中で最内からポジションを取りつつ中団の直後に押し上げ、3コーナーでは外目に出して、4コーナーで中団馬群の中目から追い出すと、直線序盤で進路確保をするとそこから伸びて2着を確保。
最後まで他馬に詰められた感じもなく、高いトップスピードの持続力を発揮したと言えます。
ただ、相対的に見てこのレースはスムーズに進めなかった馬が多かった中で、この馬としては早い段階で進路確保ができていたというのも大きなアドバンテージだったと言え、過度な評価は禁物です。

2走前のチューリップ賞は直線序盤で狭くなって下がってしまったのが致命的で、重馬場での内枠も大きなマイナス材料となりました。
レース前半でポジションを取りに行きましたが、スペースがなく下げながらの競馬となってしまい、前半の速い地点で押し上げて中弛みで下げるという致命的な競馬となり度外視の1戦です。

高く評価できるのは3走前のエルフィンSで、超スローからのL3最速戦となり、高いレベルのトップスピードを問われ、早い仕掛けでトップスピードの持続力がより要求された1戦。
4コーナー出口で仕掛けて直線で外に出すと一気に先頭に立ち、L1で外から伸びてくるナガラフラワーを寄せ付けずの完勝。
外へのスペースを確保すると長く質の高いトップスピードを使ってきたレースで底を見せなかったのは評価できます。

この馬の武器であるトップスピード持続力を生かすためにも、理想は超スローの展開です。