まとめ

過去ログ384 2015/5/20 11:29

★日曜日 共通
東京11レース
オークス

ルージュバック
桜花賞では展開に泣きましたが、最後にアンドリエッテに伸び負けしていた点は不満が残ります。
アンドリエッテも牡馬相手に互角以上の競馬が可能なレベルにある馬ですが、それでもトップスピード勝負で負けてしまったというのは割引材料となります。
パンパンの高速馬場ではありませんでしたが、きさらぎ賞でもそういう競馬でやれていることを考えると言い訳にはなりません。
今年は3歳牝馬のレベルが高く、牡馬相手でも互角以上にやれる馬が何頭かいると考える方が良いのかもしれません。
NHKマイルCでもアルビアーノが牡馬の強豪クラリティスカイ以外、特にアーリントンCや共同通信杯の中位レベルのアヴニール、シンザン記念勝ち馬グァンチャーレを撃破しています。
阪神JFとクイーンCは時計的に見てもレベルが高く、少なくともこの世代において、ルージュバックは抜けた存在とまでは言えない可能性があります。
桜花賞はポジションを半端にしてしまったことでトップスピード特化戦に持ち込み、ポジション差とアンドリエッテには切れ味、持続力双方で見劣りました。
この馬はきさらぎ賞のように前から運べる馬でもあり、桜花賞では3コーナーの攻防で巻き込まれたことがポジション面では大きなマイナス材料になったと言えます。
少なくとも対アンドリエッテにはポジション差で今回優位に立てる可能性が高く、トップスピードの質に関しては百日草、きさらぎ賞を見る限りではミュゼエイリアンと最速地点での脚色比較で見て牡馬のトップクラスであるドゥラメンテ、リアルスティールの共同通信杯に準ずるレベルのモノを見せています。
アンドリエッテやレッツゴードンキも牡馬一線級相手にやれるレベルにあるため、前走は明らかに過大評価だった可能性もあります。
この馬はそれほど器用なタイプではありませんが、ポジショニングはきさらぎ賞で見せているだけに、ある程度の位置からしっかりと前を向けば最速地点でスパッと切れる脚を持っており、アンドリエッテ相手にはポジション差でのアドバンテージが今回は生じます。
距離不安も小さく、折り合いも問題ないだけに、前走の末脚が見劣ったのが『直線で前とは絶望的な差だったため、ジョッキーが無理させないように走らせた』ものであるなり、前走は参考外となり巻き返せる余地は残っています。


コンテッサトゥーレ
桜花賞に関しては最内で超スローとなり、トップスピードに乗せるだけの余力は確実にあったように思えます。
紅梅Sも全体でスローの中で溜めての競馬となり、後半に余力を残しやすい競馬でした。
チューリップ賞は相手関係を考えてもあの競馬で最後まで脚を使って出し抜いて粘ろうとしていたレッツゴードンキには確実に力負けの内容で、前半にポジションをある程度取って甘くなってしまいました。
チューリップ賞はポジショニングから緩めての再加速と、スピード面をコントロールしつつマイルより長い距離の適性を問われており、ここでしっかりと結果を残せていたらここでも面白い存在にはなっていましたが、判断が微妙な1頭です。
血統的には高速決着が合う馬が多く、重い馬場が合わなかった可能性もあります。
チューリップ賞の流れ的に見ても中弛みに乗じた競馬ができた馬の方が良かったのも間違いなく、それでもスローばかりで結果を残してきたのは不安材料で、距離がどうかという面に対しては何とも言えませんが、桜花賞を見てもあれほどのスローペースで掛からなかった点はプラス材料です。
この馬のトップスピードの質は切れる感じでは無く、桜花賞ではクルミナルに見劣っていました。
後半勝負ならクルミナルの方が上となりますが、2400mでポジションをしっかりと取ってくればクルミナルに逆転する余地は十分残されています。


マキシマムドパリ
前走のフローラSは開幕週で絶好の馬場となり、上がり性能必須の馬場状態。
レース序盤に好発を決めたシングウィズジョイと外枠から行き脚ついたグリシーヌシチーが並ぶも、競り合いとはならずすぐ隊列が決まる展開。
好位組もみな押さえ込んだままとなり、道中一切ペースが上がらず直線でも縦に長いままになってたほどで、後続が全く押し上げず全馬脚を余す展開。
後方の馬もほとんど33秒後半〜34秒前半の脚を使っているものの、隊列が全く変わらずに距離適性が合わず能力も近い馬同士の隊列勝負だとなりました。
同馬は最内枠を利してまずまずのスタートからしっかりと好位のポジションを確保し、道中はディアマイダーリンの直後で進めながら3〜4コーナーでも最内ポケットを立ち回って3列目で直線。
直線序盤で進路確保してシングウィズジョイの直後を突いて伸びてはいましたが、最後まで詰めきれずに君子蘭賞同様シングウィズジョイとの差をなかなか詰められず、ディアマイダーリンにも先着を許しての3着。
輸送負けで馬体減が大幅にあったというのは大きな不安材料と言えます。

今回は馬体を戻しながらの調整になる点と、前走同様輸送負けを考慮すると非常に不安な1頭です。
今回は馬体減から戻しながらの調整でどうしても目いっぱい追えずに仕上げられない不安が生じます。
また、今回も東京への輸送となるため不安が多い1頭。
能力的にも物足りず、トップスピードの質はそれほどでもなく、ギアチェンジ面もあまり強気にはなれません。
シングウィズジョイとの比較で考えればL1では見劣らないものの、ポジション差で負けてきたのがここ2走。
状態面、内容的にも物足りず、難しい一戦となりそうです。

★日曜日 研究
東京11レース

オークス

ルージュバック
異常といえる超スローペース戦で4コーナーの下りでレッツゴーが仕掛けて3F勝負に持ち込まれてしまい、1.6倍の圧倒的人気ながら9着に惨敗。
向正面でもペースが上がらず、団子の中で外の馬が内に切り込んでスペースを確保してくる形でごちゃついてしまい、下がって後方からの競馬。
3コーナーでも外に出さずに後方馬群の真ん中で進め、直線序盤で追い出されても反応せずに後方のまま9着
このレースでも問題点は後ろにいたアンドリエッテに差されていた点で、展開不向きとは言え、アンドリエッテも同じ土俵だっただけにかなり低いパフォーマンスだったと言えます。
この馬は3走前の百日草特別は高いパフォーマンスを見せており、この時は内側が荒れて上がり性能特化の馬場馬場状態でゴッドバローズが向正面で2番手に1秒弱ほど離す大逃げでしたがペースはスロー。
直線に向いてゴッドバローズがバッタリ止まってしまい、後方で待っていた差し馬が伸びる決着。
ペースバランスで見ると60.9-59.9とややスローで、12.4 - 12.6 - 12.6 - 11.9 - 11.0 - 11.8と中盤緩んでからのL2最速のトップスピード勝負。
この流れを後方で進め、直線序盤で追い出されてラスト300m付近でハミを取ると一気に加速してノーステッキで楽々突き抜ける勝利。
ベルーフ、ミュゼエイリアンという後の混合重賞勝ち馬2頭を相手にしての完勝となりました。
このレースでは高速馬場でトップスピード面、トップスピードの持続力の高さを見せました。
ここで見せたトップスピードの質に関しては間違いなく世代牝馬最高だと言えます。

その後のきさらぎ賞は中弛みからの3F勝負。
3〜4コーナーでも後ろの仕掛けを待ちながら外に持ち出し、4コーナーでs着馬の押し上げに合わせて離れた2列目で直線。
直線序盤で逃げ馬を捕えると、最後まで後続を寄せ付けずの完勝となり、初の右回り、長距離輸送も問題とせずに51年ぶりに牝馬がこのレースを制しました。
このレースの上位陣はトップスピードの質、持続力という観点で見れば非常に高いレベルにある馬が多く、ポルトドートウィユ、グリュイエール、ネオスターダムに対して2馬身以上の差をつけており、トップスピードの質、持続力でかなり高いレベルのモノを見せました。

桜花賞は展開に泣きましたが、これまでに見せてきたパフォーマンスを考えると、まだ見限れない1頭です。

★土曜日 見解
京都11レース

第22回平安S(G3)

平安Sは2013年から1月に移動した東海Sと
入れ替わり、5月開催となり、距離は1900mへ変更。

データはこの時期に京都ダ1900mで行われていた東海Sの
2010〜2012年のデータと2013〜2014年の平安Sとなります。

1番人気 (1-1-0-3)
2番人気 (1-0-0-4)
3番人気 (1-1-0-3)
4番人気 (1-0-1-3)
5番人気 (0-0-2-3)
6番人気 (0-1-0-4)
7〜9人 (0-2-0-13)
10人以下(1-0-2-28)

1.0〜1.9倍 (1-0-0-0)
2.0〜2.9倍 (0-0-0-2)
3.0〜3.9倍 (1-1-0-2)
4.0〜4.9台 (1-0-0-2)
5.0〜6.9倍 (1-1-0-3)
7.0〜9.9倍 (0-0-2-2)
10.0〜14.9倍(0-0-1-6)
15.0〜19.9倍(0-1-0-3)
20.0〜29.9倍(0-1-0-5)
30.0〜49.9倍(0-1-2-8)
50.0〜99.9倍(1-0-0-8)
100倍以上  (0-0-0-20)

5年間で10番人気以下が3頭馬券になっており、波乱傾向。

前走データ
アンタレスS (4-4-0-19)
マーチS   (0-0-1-3)
フェブラリーS(0-0-1-0)
マリーンC  (0-0-1-2)
かしわ記念  (0-0-0-2)
ダイオライト記念(0-0-0-5)
OP特別    (1-1-1-17)
1600万下   (0-0-1-10)

過去5年で8頭連対しているアンタレスS組が中心。
また、前走OP特別だった馬、前走1600万下でも馬券に絡んでおり、注意が必要。
ただ、前走OP特別、前走1600万下は2着以下では
(0-0-1-25)と連対が無く、勝ち馬に注目。