まとめ

過去ログ386 2015/5/21 11:21

★日曜日 共通
東京11レース

オークス

キャットコイン
新馬戦は開幕週内有利馬場でスロー上がり3F勝負となり、切れ味も問われる展開。ペース的にも前残りの流れでしたが、内から上手く立ち回ってゴール寸前で差し切りました。
3列目のポケットで包まれて動けませんでしたが、直線序盤で置かれてしまい、L1で届かないかなというようなところからL1で突き抜けての勝利となりました。
11.4の地点で絶望的な位置から差したことを考えると11秒を切る脚を使っていたと考えられます。
その点を総合的に考えてもギアチェンジ面、瞬時の反応はそこまで速くないタイプですが、桜花賞、新馬戦からはトップスピードに乗ってしまえば質も見劣らないし何より長く脚を使ってこれる点は魅力です。
これは非常に大きな武器で、桜花賞はアンドリエッテと比較してもクイーンCほどのポジション差を取れなかったのが大きいように思えます。
この馬自身はエンジンの掛かりは遅くても13秒前後の緩い流れからの10秒台のトップスピード勝負に対応できており、基本的にはL1でのバテ差しが持ち味の馬です。
そういうことを考えると展開的に桜花賞は厳しかったはずで、過去3走は時計的に非常に価値があり、アンドリエッテがチューリップ賞でそれなりに目途を立てているならこの馬も当然チャンスはあると言えます。
今回のポイントはアンドリエッテとの比較でポジション差で優位に立てるかどうか。
新馬の内容からギアチェンジに時間が掛かりそうですが、トップスピードに乗ってしまえば見劣らないモノを持っており、桜花賞は前がふらついたのも極限のトップスピード戦、加速の段階では響きました。
オークスはポジションをしっかりとって仕掛けを待てる総合力タイプが優位なため、後方から仕掛けが遅れる形は避けたいところです。
能力ゲートとギアチェンジ面の不安がこの舞台でどうか、スピード面も見せている馬なので距離延長に関しても多少の不安はありますが、能力は最上の1頭だけに期待の方が大きい一頭です。


シングウィズジョイ
前走のフローラSは開幕週で絶好の馬場状態。
好発を決めたシングウィズジョイと外枠から行き脚ついたグリシーヌシチーが並ぶも、競り合いとはならず、好位組もみな押さえ込んだままで道中一切ペースが上がらず4コーナー直線でも縦に長いままになってたほど。
後続が全く押し上げず全馬脚を余す展開となり2番手のシングウィズジョイが抜け出していい上がりでまとめて、好位に取り付いていたディアマイダーリンが迫るが、ほぼ脚色一緒のまま粘り込めた1戦です。
ラップで見ると12.8 - 12.6 - 12.2 - 11.5 - 11.2 - 11.7と3F勝負でよりトップスピードの質を要求されたというレース。
この内容を見ても前目からしっかりとペースを引き上げて長く脚を使ってきていますが、トップスピードの質という観点ではディアマイダーリンに少し見劣っており、アルテミスSの内容から考えても桜花賞の上位陣相手には苦戦しそうです。
アルテミスSに関しては明らかにポジション取りのミスですが、ここ2走ポジションを上手く取ったこと、距離延長で良さが出てきました。
この馬はトップスピードの持続力は一定レベルのものを見せており、早めに仕掛けてL1までマキシマムドパリを全く寄せ付けなかった近2走は大きく評価できます。
ゲートが上手く、折り合いも上手な方なのでオークスでは面白い材料と言えます。
ただ、要所の反応が良い方ではないので、総合力という点では不満が残ります。2400mなら間違いなくスピード面で優位に立てる1頭で、トーセンナチュラルの競馬次第となりますが、好位からある程度距離を置ける競馬が理想と言えます。

★土曜日 研究
京都11レース

平安S

アジアエクスプレス
この馬のベストパフォーマンスは3走前のレパードSで、このレースは脚抜き良い重馬場+超強風で直線追い風、前残り状況でした。
最初のテン争いは速かったものの、向正面は向かい風で急激にペースが落ち、3コーナー手前で馬群が凝縮し、事実上のレース始動はアスカノロマンが外から捲って動いた3コーナー以降。
ラスト2Fは追い風に乗って11秒5→12秒0と一気に加速しており、最初に1列目確保した方が圧倒的に有利な状況でした。

ここで先行し、コントロールして2列目の外という形。
3コーナーでじわっと仕掛けて楽な手ごたえで先頭列に並びかけ、直線序盤で追い出すと一気に反応して先頭に立ち、あとは最後まで独壇場の完勝。
このレースではスローからの動き出しでギアチェンジ面の高さを見せており、最速地点で見せたトップスピードはかなり優秀でした。
4走前のユニコーンSではハイペースで追走に苦労しており、中弛みの地点でブレーキを踏まされるロスもあり、揉まれたことも影響して12着に大敗。

前走のアンタレスSは12.0 - 12.1 - 12.1 - 12.3 - 13.0と道中も全く淀まない12秒前半を続けてのスピード勝負となり、内枠で被されるのを嫌ってハナを切らされながら、クリノスターオーに終始マークされる厳しい形の中で4コーナーでは先頭列に並ばれましたが直線半ばまではしっかりと抵抗していました。
最後は甘くなってしまいましたが、ナムラビクターを抑え切ったように1800mでの高いレベルでのスピード戦に対応してきました。
この馬は1800以上なら安定して走れる印象です。。

★土曜日 共通
京都11レース

平安ステークス

クリノスターオー
この馬はコーナーで動けないという弱点を持っていますが、適性的に見ると加速ができないタイプではありません。
スローからのトップスピード勝負になったシリウスSでも直線以降はしっかりと対応できており、 平安Sでも中弛みからの再加速戦で結果を出せています。
基本的には長距離もこなせるタイプ。
馬群の中で立ち回るような競馬は恐らくこれまでの傾向からみて難しく、この馬の場合は逃げられなくても番手外〜2列目外を確保できるかがポイントとなります。
コーナーで速い地点で押し上げていくのは京都でも難しいため、理想は番手でコーナーでは内目を通しつつ前を向く形。
京都の1900mなら多少緩んでもある程度は対応可能で、ナムラビクターも撃破できていることを考えると、番手外を確保できればここも安定して勝負になる1頭です。
アジアエクスプレス比較で見ると、息を入れさせて要所の反応という点ではアジアエクスプレスの方が一枚上で、アジアエクスプレスより前、内で競馬をしたいところです。
今回は展開よりもポジションが重要になるため、レースを主導していければ今回も好勝負可能です。

アジアエクスプレス
名古屋大賞典は上手く最内を立ち回ったメイショウコロンボの外から勝ちに行った分だけ最後は甘くなったという感じで2着。
3着以下はちぎっていおり、それほど悲観する内容ではありません。
この馬は軽いダートの方が合っている印象で、レパードSを見る限りでは緩急に強い総合力タイプと言えます。
この馬はダート戦になると緩めてからの加速が抜群で、スタートセンスも良ため主導権を握りやすく、緩急をつけられる長距離向きの1頭です。
京都1900mは基本的に中弛みしやすいコースで、コーナーで上手く動けないクリノスターオーとの関係性で見ても、レースをコントロールしやすい京都1900mの方が優位に立ちやすくなります。
この条件ではトップスピードの持続力に秀でたナムラビクターの方が強敵となりそうです。
またクリノスターオーがペースを引き上げたとしても前走で対応できており問題ありません。
前走で戦略の幅が一段と広がっていおり、魅力的な1頭。