まとめ

過去ログ387 2015/5/21 16:07

★土曜日 共通
京都11レース

平安ステークス

アスカノロマン
5走前の観月橋Sではドコフクカゼを圧倒する走りを見せていましたが、平均ペースながらも12.9 - 12.3 - 12.0 - 11.9 - 12.4と中弛みからの再加速の流れでL2最速12秒を切ってきました。
積極的に推して番手を取り、そのまま息を入れつつ進めてコーナーで先頭列に並びかけ直線序盤で一気に勝負を決めて最後まで寄せ付けず圧勝。
1分50秒0はこの時の京都開催で最速タイで、しかも乾いた馬場でのものだけにかなり優秀な時計と言えます。
1000万下を勝った濃尾特別も同様ではペースも息が入りつつ12.1 - 12.2 - 12.6 - 11.8 - 12.5とコーナーで緩めて直線再加速で出し抜いて強敵キクノソルを楽に撃破。

一方、みやこSは48.9-48.9と平均ペースから12.4 - 12.2 - 11.9 - 12.2 - 12.6とL3最速の厳しい流れで早々に離脱して10着。
2走前のダイオライト記念では長距離適性はそれなりに見せたものの13.0 - 12.7 - 12.6 - 13.0 - 13.9と平均的に流れてL3最速、L1かなり減速という競馬で前目でついては言ったものの直線ではすでに厳しい脚色となり3着。
前走のアンタレスSは8消耗戦の中で11.8 - 12.0 - 12.1 - 12.1 - 12.3 - 13.0と全く緩まないスピード勝負。
ついていくだけで精いっぱいで、4コーナーではもうお釣りがあくなり下がってしまいました。
このように、スピードがこのクラスの1800mでは足りない馬と言えます。

3走前のアルデバランSは好内容で、やや厳しい流れとなりトウショウフリークが2コーナー過ぎからハナを奪って12.9 - 12.1 - 12.1 - 12.5 - 12.6 - 12.4 - 12.3とかなり早い仕掛けになりましたが、 最内枠から2列目のポケットを取るとそのままトウショウが行ききって隊列が伸びたため、3列目のポケットに下がる形。
直線は3列目から外に進路を取るとそこから伸びてきてL1までしぶとく脚を使えていました。
スピード面で1900mだと楽だった印象で、その点でも本質的には1800mより1900m以上の長距離戦の方が戦いやすように思えます。

今回の条件は良さそうで、1800mに比べても道中の緩みが生じやすいコースなのは間違いなく、今の高速ダートも京都適性が高いこの馬としてはプラスに作用しそうです。
急激なラップの変動は苦手な可能性がありますが、京都なら坂の惰性で加速していけるというのもプラス材料です。
1900m戦で内枠を引くことができれば逆転の余地はあるだけに、人気を落とすようなら狙ってみたい穴馬候補。

ナムラビクター
この馬はダートスタートは上手いとは思えませんが、坂スタートの中京は上手いように思えます。
基本的にはトップスピードの質、持続力のバランスが良い長距離タイプの馬で、レース序盤いかに楽ができるかという点では1900mという距離は緩みやすい分だけ良さそうです。
ただ、流石にこのクラスになってくると外から速いラップ地点を押し上げて最後まで伸び切るほどのトップスピードの持続力は持っていません。
コーナーで常に外々を回される昨年のような展開は避けたいところです。
チャンピオンズCを見ても進路確保できれば加速ラップでのギアチェンジも対応できる馬だけに、器用さを生かしてパフォーマンスを上げてこれればチャンスはあります。その点でも理想は内枠となります。

★土曜日 ブラスト
京都11レース

平安ステークス

ナムラビクター

3走前のチャンピオンズC2着は展開面で恵まれた1戦です。
スロー前残りでGTとしてはスローな流れ。
4歳の主力どころが先行できず、中京では厳しい外回しの形で不発ととなり、この流れでは先行馬に有利の展開となりました。
このレースはコーナーでもそこまで上がり切らず、直線入りの段階でで最速11.7と速いラップを刻む形となり、ギアチェンジやトップスピード面といった後半の総合力が問われました。
好位で進めながら、3〜4コーナーでも前を目標に競馬をしながら2列目の中目で立ち回って直線で外と絶好の展開となりました。
前半にスピードを要求されずに後半のトップスピード戦でパフォーマンスを上げてきたのはこの馬の傾向的にも阪神2000m巧者という点からも納得の結果と言えます。
2走前の東海SではチャンピオンズCと同じ舞台でしたがハイペースの流れで対応で傷に11着。
ペースが早い中での先行策が裏目に出てしまい、結果として後半の総合力を引き出すこともできませんでした。
前走のアンタレスSでは11.8 - 12.0 - 12.1 - 12.1 - 12.3 - 13.0と淀みない流れでコーナーでもロスなく中団内で立ち回りつつ我慢しながら直線で中目に出す競馬ができていました。
3コーナー過ぎでは前のサンレイレーザーが邪魔になって動きづらい位置となり、ロスがありましたが最後は伸びてきての3着。
この馬はこれまで外から押し上げていく競馬が基本だっただけに、内でロスなく上手く立ち回れるようになったのは大きな収穫です。

★日曜日 共通
東京11レース

オークス
ココロノアイ

2走前のチューリップ賞は阪神芝外1600m戦で、重馬場でタフな状態でハイペースでしたが、12.2 - 12.6 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 12.6と中弛みが明確でL2最速は馬場を考えると11.5と結構トップスピード面を問われています。
スタートが悪く後方からの競馬となりましたが、レッツゴードンキが掛かって行ったためにペースが落ち着いたそのタイミングを見計らってこちらも折り合いに苦しみながらの中で押し上げていく展開。
直線序盤でそこから一気に反応してレッツゴードンキとともにマッチレースに持ち込むとL1でレッツゴードンキを差すと、最後はアンドリエッテの強襲も退けての完勝。
直線最速地点ではレッグゴードンキもココロノアイ以外の2列目を出し抜き抵抗を計っていたように、やはりれっごードンキは手ごわい相手です。そんな中タフな馬場状態で上手く流れに沿ってポジションを押し上げた分だけ、直線でしっかりと伸びることができたという印象です。

前走の桜花賞は以上と言える超スローペース戦。
12.9 - 12.5 - 11.3 - 10.7 - 11.5というラップから見ても3F勝負でL2最速は10.7とかなり速くなりました。
この中で外枠から出負けをしてしまし、そこから無理せずに後方からの競馬を選択。
前もペースが上がらずに後方馬群の中で折り合い面で苦しみながら進めると終始後方のまま3〜4コーナーでも外々を回てポジションを上げられないまま直線。
直線序盤で外に持ち出して追い出されていましたが反応できずにL1でもなかなかエンジン掛からず他の差し馬にも屈しての10着完敗となりました。
この馬はチューリップ賞がベストパフォーマンスだったと言え、馬場が重くなったことでギアチェンジが要求されなかったこと、ペース全体はハイペースだったので序盤で先行勢がふるい落とされたことも大きな要因だったと言えます。
タイプ的にみると、この馬は単調なわけではありませんが瞬時に加速できるタイプではないという印象です。
桜花賞でも同じ位置で見劣ったのはその辺りにある印象で、府中の2400mでは折り合いも不安材料になりますが、同時に要所でのペースアップに下りのないところでしっかりと動けるかどうかとなります。
同じような位置取りで余力があれば総合力で見てもギアチェンジ、トップスピードの質を高いレベルで持っているレッツゴードンキの方が上で、チューリップ賞までの評価からもレッツゴードンキの方が上の評価となります。