まとめ

過去ログ390 2015/5/22 7:26

★日曜日 共通
06年は重量級の馬が3頭馬券になりましたが、この年は特殊な年で、逃げたヤマニンファビュルが両サイドから来られたためにハミを噛んで引っかかってしまい1000m通過タイムが58.1秒のオーバーペースとなり、2番手以降は平均的な流れとなりました、さらに4人気のコイウタが3コーナーで故障発生となり、その直後にいた馬たちが 思い切り手綱を引っ張る不利がありました。
ロスなく内に入れたい馬も、故障したコイウタがいたため、内に入れられず、思うようなレース運びができずに結果的に3コーナーでコイウタよりも前にいた馬達(3コーナー8番手以内)で決まったレースとなりました。
この年は後方から追い込みが利かず、前の馬がかなり有利なレースとなり、1〜3着馬の場体重は484キロ(カワカミプリンセス)、494キロ(フサイチパンドラ)、488キロ(アサヒライジング)の重量級の馬が上位を独占する特殊な年となりました。

この特殊な06年を除くと、480キロ以上で馬券になった馬は6頭で、ハープスター、アパパネを除く4頭は内枠からロスの無い競馬が出来ていました。アパパネの年は道悪で内枠の馬が馬場の悪い所を通って消耗していたため外枠有利な年でした。
そうなると、昨年のハープスターしか馬券になっておらず、それも10番枠で外枠と言うよりも真ん中の枠で2着でした。

過去10年での480キロ以上の馬の成績
05年 11エイシンテンダー5人気4着490キロ
06年 2フサイチパンドラ5人気2着494キロ、11テイエムプリキュア10人気11着484キロ、4ヤマニンファビュル16人気17着492キロ
07年 6ミルクトーレル13人気8着500キロ、18ザレマ2人気10着522キロ 、15アマノチェリーラン12人気12着482キロ
08年 12ソーマジック3人気8着490キロ、9ライムキャンディ10人気12着506キロ 、14カレイジャスミン14人気15着484キロ
09年 3レッドディザイア2人気3着484キロ、8ディアジーナ3人気5着486キロ、13ルージュバンブー13人気13着488キロ、2パドブレ17人気16着488キロ
10年 6オウケンサクラ3人気5着490キロ、9モーニングフェイス12人気8着494キロ、12トレノエンジェル13人気12キロ492キロ
11年 10デルマドゥルガー11人気10着482キロ
12年 15サンキューアスク17人気5着480キロ
13年 4アユサン3人気4着486キロ、12フロアクラフト17人気5着480キロ、15セレブリティモデル12人気13着480キロ、6サクラプレジール6人気14着480キロ
14年 バウンスシャッセ3人気3着514キロ、エリーザベスト18人気18着502キロ 、6パシフィックギャル8人気16着486キロ

6クイーンズリング
3枠6番と内目の偶数枠。ミルコに替わってからやっぱりどうしても出がそこまでよくないので、できれば偶数枠が欲しかったかも。まあ枠自体は良いと思うし、桜花賞でも対応できていて新馬でもスッと動けていたので、まあ内で包まれてもそこまで苦労はしないかなとは思う。出負けしても有力各馬の直後あたりに付けられればという感じはあるね。この馬の場合はここ2走440kg台で、今回は輸送も挟むわけなのでその辺りがポイントになりそう。枠自体は個人的には良いんじゃないかなと思うし、ゲートを五分に切ってドンキあたりを目標に中団で競馬ができれば面白いかも。


 忘れな草賞を快勝したミッキークイーンは5枠10番。まあ基本的に出負けがぜんていにある馬なので、極端な枠じゃなかったというのは良い材料かな。個人的にはクイーンC組の中では一番要所での反応が良いタイプだとは思っているので、その点でオークスではポジションが重要になってくるかなと。同じ位置取りでは厳しいと思うので、基本的にはやはり有力差し馬よりは前でポジションを取って総合力で勝負したい。そのためにはまあ悪くない枠だろう。極端な内だと出負けで隊列的に押し上げられなくなるし、外からだと出負けしてしまうと隊列の外からそれ以上の脚で押し上げないといけない。様子を見ながらコーナーワークまで使ってポジションを意識できるというのはまあ悪くないかなと。いずれにせよ勝ち切るには立ち回りが問われると思うのでそこがカギ。


 ハイレベルのクイーンC覇者キャットコインは4枠7番と中目の枠を引いた。う〜ん…逆にこの馬は厳しい流れで良さが出ていて、積極的な競馬をしたかったと思う。出負け癖がこの馬もある方で、クイーンCでも湧くと隊列が良くて盛り返せた形だけど、2400にもなると隊列決まってから好位以降は息が入るからね。中団内のスペースでとなるとやっぱり動き出しをイメージするうえでは直線入りで加速していく流れになると置かれる懸念は出てくる。まあ新馬見ても桜花賞見てもエンジン掛かってしまえば良い脚を使ってくるので、途中までにいかにそういう脚を引き出す準備ができるかに尽きるかなと。まあ極端な内枠ではないので、出負けせずにしっかりと中団ぐらいのポジションを取ってから外に出せればというところ。最内で完全に閉じ込められるというほどでもないだろうし、可もなく不可もなくという枠。

★日曜日 共通
日曜日 東京11レース

オークス枠順からみた各馬のプラスマイナス

1レッツゴードンキ
中団〜好位ぐらいで行くのであれば壁を作りやすいこの枠というのは良く、コーナーでもロスなく動け、ギアチェンジ面も高い馬なので内で待つ分には問題ありません。
この馬の場合は折り合いだけがとなるため、この枠なら壁を作りながら前目での競馬が意識しやすくなります。
末脚勝負でヨーイドンだけではこの馬の優位性は無くなるため、ある程度前の位置を取って、後続に対して内目で仕掛けを待ちつつ、ギアチェンジ、トップスピードの質、トップスピードの持続力と後半の総合力を出し切りたいところです。
理想は偶数枠でしたが、ここはこの馬にとっては良い枠。
シングウィズジョイやトーセンナチュラルが近い枠にいるため、この直後の3列目ぐらいでも問題ありません。


14ルージュバック
オークスでの外枠はマイナス材料で、過去10年で2桁枠順の馬は3頭しか勝利していません。それも、道悪で内目の馬場が悪かった10年のアパパネ、08トールポピーを除くと能力の抜けていた12年のジェンティルドンナのみです。
オークスが道悪になったのは、表記上で良馬場意外だったのは上記の2年ですが、11年も直前に降り出した雨で道悪競馬となりました。この道悪開催のけ結果は以下の通りです。

08年
1着 15トールポピー 4人気
2着 6エフティマイア 13人気
3着 10レジネッタ 5人気
4着 7ブラックエンブレム 6人気
5着 17オディール 17人気

10年(1着は同着)
1着 17アパパネ 1人気 
1着 18サンテミリオン 5人気 
3着 2アグネスワルツ 8人気 
4着 13アニメイトバイオ 11人気 
5着 6オウケンサクラ 3人気 

11年
1着 4エリンコート 7人気
2着 18ピュアブリーゼ 8人気
3着 12ホエールキャプチャ 2人気 
4着 9マルセリーナ 1人気 
5着 14スピードリッパー 14人気


08年の11人気オディールは、直線で伸び掛ったところを両サイドから絞られて手綱を引っ張る不利があってのものでした。 
11年の14人気スピードリッパーはエンジンを掛ける時にエリンコートに馬体をぶつけられてしまいバランスを崩す大きな不があっての5着で、スムーズならもっと際どい1戦でした。

道悪になれば外枠の馬が上位に来ており、人気薄の馬も不利が無ければ馬券になっていた可能性が高かっただけに、道悪になれば外目の枠はマイナスとはなりません。


ルージュバックの場合、様子を見ながら中団ぐらいを意識するのであればそんなに悪い枠ではなく、3〜4コーナーでは外を回す形になりそうですが、オークスの場合は仕掛けが遅れる傾向があるため、そこまでのロスも無さそうです。
きさらぎ賞みたいなポジションを狙って行くには難しい枠となり、ロスなく立ち回るのは難しくなりましたが、力を出し切るという点では良い枠と言えます。


17クルミナル
この馬にとっては良くない枠。
前述の通り、『道悪になれば外枠有利』ですが、この馬は道悪のチューリップ賞で持ち味の切れを生かせずに11着に大敗しています。
さらに出負け癖があるだけに、この枠では出負けしてから1コーナーまでのポジション争いでは苦しくなり、ポジションを半端に取りに行ってもコーナーワークで外々を回って、下がりながら後方で向正面という形となってしまいまし。
前半は無理をさせずに良さが出ている馬だけに、この距離でペースが上がった時にポジションを取りに行くというのはリスクとなります。
この馬はトップスピードの持続力が武器となるため、それを出し切れるという点では悪いとは思いません。内で包まれて仕掛けのタイミングで後手を踏むよりは外から押し上げながらの競馬の方がマシです。
他の差し馬と比べてもかなり外となっただけに枠並びは最悪と言えます。
さらに、過去10年で480キロ以上の馬が馬券となったのは以下の9頭。
05年 5エアメサイア
06年 9カワカミプリンセス 2フサイチパンドラ 10アサヒライジング
09年 3レッドディザイア
10年 17アパパネ
13年 3メイショウマンボ
14年 10ハープスター 5バウンスシャッセ

★土曜日 ウイナーズ
東京3レース
バイタルフォース
前走は水撒きで黒く湿って少し速い馬場。
隊列が決まってから2コーナーでもそれほどペースが緩まず先団は固まったまま、速いラップを刻んで直線まで向くと、ラスト2Fは余力ある同馬とい勝ち馬が再度加速してデッドヒートの併せ馬。僅かに先に仕掛けて窮屈にならなかった分、ジョッセルフェルトに分があり、コンマ1秒差の2着に敗れました。
3着馬には4馬身、4着馬には5馬身半、5着馬には10馬身の差をつけており、走破タイムも良くラストも中身良しで、上位2頭は素直に優秀な内容と評価でき、今回は確勝ち級の1頭と言えます。

ルーナカランテ
新馬戦はやや湿り気があって脚抜き良い馬場状態。
最内枠から逃げたラブレジェンドが新馬戦とは思えないぐらいのペースで、未勝利標準よりも速いラップで逃げ、新馬では珍しい縦に長い隊列となりました。
後半はL4から最後までハロン13秒台を刻むほどになって、みな脚色一杯となる中、唯一最後まで脚取り確りしていたのが勝ち馬センチュリオン。
ルーナカランテはスタートが遅く、最初は砂を被ってビックリしていましたが、外に出してからは良い感じで上がって行け、そこで脚を使わせた分最後はダラけてしまい5着。
ただ、最後はキチッと手前を替えて伸びており、大型馬だけに使われて今回は大きな上積みが期待できます。


ルミナス
休み明けの前走はパサパサに乾いた馬場となり、
これまで先行実績のない同馬が先導し、前半ペース早い段階から落ち着く展開。
しかしそれを勝ち馬が早くから捲りに動き、そこから直線まで息を継がせぬロングスパート合戦となり、仕掛けた側のブラックブリーズが2枚腰を発揮して、キングカヌヌとの叩き合いに決着をつけた形。
ルミナスは去勢しら効果で落ち着きが見られ、向正面で外から被せられてしまいましたが、それでも踏ん張っての5着。
去勢前に見せていた気難しい面は解消されており、叩き2戦目の今回は上積みが見込めます。


チャップリン
前走はルミナスと対戦して1馬身半先着しての3着となった同馬。
距離延長で挑みましたが、前にポジションを取れずに追い通しとなっていました。
向正面で包まれると急に反応が悪くなり、そこから後手に回る感じになってしまい、3コーナーでは自分から態勢を崩す場面も見られました。
鮫島調教師の話では「前走で着けたチークピーシーズが逆効果になってのかもしれません。周りが見えないためにスタートの反応が今ひとつでした。スタミナはあるので、それを生かせればもっとやれますよ」との事。


クピド
前走は乾いたダートで前・内が有利な馬場状態。
初ブリンカーの勝ち馬トラキアンコードが前に出る所をエンカウンターが押して逃げ、2コーナーから向正面までは縦に長い隊列。
しかしずっと向正面では遅いペースを刻んで息を入れて逃げている格好となり、後続が3コーナー下りで差を詰めるも、楽をしているのは先団でラスト3Fを速い上がりでまとめる展開となり、前がそっくり残ってもおかしくないペースとなりました。
結果は大外からジョッセルフェルトが鋭い脚で伸びて来ての勝利で、結局は人気上位の馬がキチンと力を出した1戦となりました。
クピドはゆったりした東京コースが合っており、前走は勝負どころでジッとして完全な勝ちパターンのように思えましたが結果は3着。
この舞台は適性的に合っており、再度注意が必要な1頭です。