まとめ

過去ログ394 2015/5/26 15:39

★日曜日 共通
東京11レース

ダービー

ドゥラメンテ
総合的に考えて単純な能力面で皐月賞組を相手に圧倒できる能力を持っているのは間違いない1頭。
トップスピードの質そのもは共同通信杯でリアルスティールには勝っており、これまでのレースである程度のペースにも対応できています。
ただ、ペースに対応する時に脚を使う印象があり、そこで無理をしてしまうと末脚が鈍ってくる感じがあります。
器用な競馬も可能ですが、高いパフォーマンスを引き出すにはこの馬のリズムをいかに大切にするかがポイントとなります。
今回の東京2400m戦は皐月賞と比べればどこかで緩む可能性は高くなり、その中でペースを落としてから、もう一度加速していく流れで中山と違って急激なギアチェンジが問われるケースも多くなる府中替わりをどう交わしてくるか。
共同通信杯もハイレベル戦で強い競馬でしたが、皐月賞とセントポーリア賞を見ても比較的ペースそのものは速く、この流れの中でこの馬はスピード面の高さを武器にあのペースからでもこれだけの末脚を使えたという点が最大の武器と言えます。
ペースが緩んで各馬が脚を引き出す余力が残っていた場合、皐月賞のように他馬を圧倒できるかどうかはまだ疑問が残ります。
現時点での完成度はリアルスティール、スピード面が東京2400mで発揮されそうなキタサンブラック、興味深い他路線組、といった相手にも逆転の余地は残されています。
この馬の能力が一枚上なのは間違いありませんが、適性面では東京2400mがベストとは言い切れません。
皐月賞と同じ超高速状態の今の東京はこの馬にとっては追い風で、全体で見ても平均ペースにまでなってしまえばこの馬としてはスピードの高さ、そこからの非常に長くトップスピードを持続してくるという武器を持っているだけに圧勝もあり得ます。
このような脚質のため、展開不向きでも大崩れは考えにくく、共同通信杯でリズムに逆らうような感じで急かしての仕掛けでも反応はできており、スローからのトップスピード勝負でも純粋な質で勝負可能です。

★日曜日 1鞍
東京11レース

ダービー

ミュゼエイリアン
百日草特別はゴッドバローズが向正面で2番手に1秒弱ほど離す大逃げとなりましたがペースはスロー。
その後ろはかなり遅い計算になり、直線に向いてゴッドバローズがバッタリ止まってしまい、一気に様相が一変。
12.4 - 12.6 - 12.6 - 11.9 - 11.0 - 11.8というラップのL2最速戦で、ある程度全体的な総合力を問われた1戦となりました。
大外枠で出負けし、最後方からのレースとなり、そのままルージュバックを目標に進めて3〜4コーナーでも最後方、直線序盤でルージュバックの外から追い出されるも反応は鈍く、L2でエンジンがかかったルージュバックにはここで離されてしまいました。
最後も詰められずにジリジリで3着に完敗。
最速地点キレ負けしたのは間違いなく、最後まで離されてしまったため、トップスピード戦ではポルトドートウィユクラスと判断できます。

3走前の共同通信杯も中弛みからのトップスピード戦は同じで、後半の3Fは百日草特別とほぼ同じ流れとなりました。
この流れである程度前につけて中団馬群の中から緩い流れで自然に押し上げる競馬で、3コーナーでは好位列の中目から前を向けない位置で緩みに巻き込まれてしまいました。
直線では最速地点でドゥラメンテ、リアルスティールにキレ負けしており、L1ではアンビシャスにも離されての4着。
瞬発力勝負では完全に分が悪く、上位陣相手に完敗の4着と言えます。

その後の毎日杯では、 中盤緩む展開で馬群一団のまま直線勝負となり、2番手からの競馬で直線も最後までしっかりと脚を使っての勝利。
相手関係の弱化というのもありますが、アンビシャスを逆転できており、レース序盤のポジションが逆転して受ける立場に持ち込めたことが大きいように思えます。
ただ、この馬は1800〜2000mまでの印象で、2400mは明らかに長いため、今回は厳しい戦いとなりそうです。

★日曜日 121
東京11レース

サトノクラウン

この馬の評価を一気に高めたのが2走前の弥生賞で、この時は雨の影響で時計掛かる差し馬場。
少頭数でジャストフォーユーの単独逃げとなりましたが、良馬場並みのペースで進んで序盤は縦長の隊列。
向正面から先に仕掛けたのは後ろの組で、4コーナーで馬群が一団となっての追い比べ。
しかし脚を溜めてたように見えた先行集団は直線で脚色が一杯となり、最後に伸びたのは後ろの組。
勝ったサトノクラウンは坂上でまだ余力があり、初の中山コースも問題とせず完勝。
12.7 - 12.0 - 12.1 - 12.1 - 11.9 - 12.4という12秒前後を連続させる消耗戦で、直線序盤の速い地点で先頭に立って、大外からのブライトエンブレムの強襲を退けての完勝。
ブライトエンブレムはポテンシャル面はこの時点では世代最強クラスだったため、このブライトエンブレムをあっさり最後まで寄せ付けなかったパフォーマンスは大きく評価できます。

今回は前走の皐月賞の敗因が焦点で、皐月賞のペースとしては平均ペースでしたが、12.2 - 12.2 - 12.1 - 11.7 - 11.4 - 11.6と中盤は12秒前半で馬場を考えると若干緩んでおり、馬群はペースの割に団子状態でした。
ラップを見ても3Fで加速する形になっており、少なくとも最上位勢にとっては余力あるペースだったと言えます。
この流れで後方からの競馬となり、そこまでペースが早くない中で、ベルラップの捲りでも大きなラップの変動はなく、3〜4コーナーでペースが上がってしまう形。
ここで大外を回すという競馬で押し上げられるわけもなく後方列で直線に向かい、直線序盤で外に出してきたドゥラメンテに張られてしまい、最後は伸びずに6着。

コーナーで加速する流れの中で大外ぶん回しが大きな敗因で、コーナーに入る段階でポジションを取ってしまえばついていくだけで回れましたが、ベルラップの動きに反応しなかった事で、3〜4コーナーから11秒台に加速していく流れの中であれだけの大外から押し上げるとなるとかなりのトップスピードとその持続力が必要となります。
少なくともトップスピードの質、持続力に関して高いパフォーマンスを見せてきていないこの馬にとって、あの競馬ではベルラップの捲りを無視した時点で勝負あり、となりました。
この馬は弥生賞で見せたような競馬が合っており、5F勝負でトップスピードが一切問われないポテンシャル戦が理想です。
タイプ的にはポテンシャルタイプで、理想は流れるレースで早めに動いてキタサンを潰し、リアルとドゥラの追撃を振り切る競馬です。