まとめ

過去ログ395 2015/5/26 16:21

★日曜日 共通
東京11レース

ダービー

レーヴミストラル
前走の青葉賞はパンパンの良で上がり性能必須の差し有利馬場。
大外のトーセンスパンキーが先導し、ほとんど外枠の馬が好位を固めてスローの展開となり、道中全く動きがないまま4コーナーに向き、直線から速い脚を比べる瞬発力勝負。
最後は道中全くロスや不利のなかったレーヴミストラルが差し切った形で、走破時計は遅い方でずば抜けた速い脚でもなく圧勝でもないため、タフなダービーに向けては疑問も残る内容でした。

この馬の最大のポイントはスピード面にあり、 根本的にゲート、二の足で見劣るから下がってしまうため、ポジションはどうしても後ろになってしまいます。
そこから前が飛ばしてペースが上がって淀みない展開になった時にどこで詰めてくるのか、という点は大きな課題となります。
未勝利勝ちのレース内容的には外差し有利の展開になっており、中弛みで押し上げられたことも大きい1戦です。
馬場もそこそこ時計は掛かっていたとはいえ、後半の破壊力はここ2走と比べて明らかに物足りません。
今回は超高速のダービーであり、前々でギャンブル的な競馬を仕掛けてくる馬も多いことを考えると縦長でペースの緩急が無くなれば後方からの馬では物理的に届かない位置になってしまう可能性が高くなります。
ペースが上がってしまうと後半の破壊力が削がれる可能性は3走前の未勝利から高く、サトノラーゼンやアダムスブリッジクラスに届いていないところからも強気にはなれません。

★日曜日 共通
東京11レース

ダービー

スピリッツミノル
この馬の場合は単騎逃げの状況を作れるかどうかが重要になります。
この馬の場合は2400mでも超高速馬場になると厳しい印象です。
過去のダービーの内容からも前半59秒台ぐらいの想定で、ここまでの超高速馬場を考えると各馬もある程度ついてくる可能性が高くなります。
前走の超高速京都2200mで59秒前半を出すのでも苦労していたため、1000mで59秒台だと単騎逃げの状態になるかどうかは微妙です。
単騎に持ち込むには完全な一貫ペースに持ち込むしかなく、この馬のペースが展開的に重要なポイントとなります。
この馬の3連勝時の内容は濃く、息を入れられれば決して速いラップを刻めないわけでもありません。コーナーでは手応えが悪い事が多く、ここで置かれる可能性もあるため、単騎で府中の長い直線に入ってからの加速ならチャンスはあります。
ただ、そこまで持ち込むにはレース序盤でいかにハナを取り切れるかがカギとなります。
理想は大外枠からの逃げで一気に内に切り込んでその勢いでそのままコーナーでリードを広げていく展開。
ポジション争いで番手馬に一呼吸を置かせてリードを広げる事が重要ですが、パンパンの超高速馬場では厳しい1頭です。


ミュゼエイリアン
皐月賞では後半加速する余力があり、若干スロー気味ぐらいの競馬で7着。
道中は中団馬群の真ん中で進め、3〜4コーナーで上手く立ち回り、内目から上手く外に持ち出して直線では追うだけで脚が無く、最後まで良さを見せられませんでした。
後半勝負では一線級相手に足りなかったのはこれまでのレースで見せており、力負けの1戦と言えます。
今回は柴山騎手から横山騎手に替わる一点のみが注目ポイントとなります。
後ろから有力馬と同じような位置で勝負できる馬ではないため、毎日杯の競馬ができなければ圏内も厳しくなります。
ポイントはレース序盤のポジションをいかにとってリードを保てるか。
その点で、スピード面での目途をまだ見せられていないというのは不安材料と言えます。
葉牡丹賞の内容からもペースが上がってどうかは確実に不安材料と言え、毎日杯ではスローだったことが大きく、なかなかいい材料は見当たりません。

★日曜日 共通
東京11レース

ダービー

サトノラーゼン
今の府中は雨でも降らなければ超高速馬場はほぼ確定的で、この馬としてはこれまでスピードを敢えて封じてコントロールして使える脚がそんなに長くなく甘くなっていましたが、前走を見ても高速状態で速いペースを楽に追走できており、これを生かしてダービーでの浮上という可能性が高い1頭。
京都新聞杯はレースそのものは流れましたが、中弛みあり、スピード面だけでそこまで優位性を確保できたわけではありません。
前々でこのペースと緩急に乗っての競馬というのは今回の舞台を戦う上で評価したい1頭です。
この馬は距離延長と馬場でスピード面を引き出してきた形で、今の馬場で更に2400m戦になれば積極策を取りやすくなる点もプラス材料です。
有力各馬に対してポジションやスピード面を問われる競馬に持ち込めればチャンスはあります。
ただ、ドゥラメンテはペースがある程度上がった方がいいタイプで、リアルスティールは皐月賞の内容からも共同通信杯からもどんな展開でも対応できるタイプ、キタサンブラックも徐々にスピード面でのパフォーマンスを上げてきている1頭。
キタサンブラックも距離延長で良さを引き出してきそうな面もあるため、これら3頭に対して積極策でどこまで対抗できるかがポイントとなります。
前走の走破時計は決して京都新聞杯歴代3位の時計で、中弛みの影響もあり、L1で再加速できているため時計的以上に内容は良かったように思えます。この距離で淀みない淡々とした流れを主導して、後続に対してある程度リードを保った状態で仕掛けを待てれば3強の一角を崩す可能性は極めて高くなります。
積極的にポジションを取って流れに沿って動いていく岩田騎手というのは心強い材料と言えます。


ポルトドートウィユ
2走前の若葉Sはタフな馬場という条件下でL2加速するのにジリっぽくなったのは確かで、良馬場でこそのタイプだけに参考外の1戦です。
この馬は萩Sでも12.4 - 12.1 - 11.1 - 11.6のラップで2列目ポケットから置かれているため、ギアチェンジ面で物足りないのは間違いありませんが、内回りでラップの緩急がないところでも置かれており、京都新聞杯でも直線で外に出す作業があったとはいえL2の緩んだところで反応できないというような感じもあり、L1で加速ラップのところで伸びてきているというのはなかなか判断が難しいところです。
阪神外回りのシクラメン賞で下りで勢いをつけて上り坂で差し切ったイメージから考えても、器用さのないトップスピード持続タイプだと言えます。
前走で超高速馬場適性を見せてきたと言っても、アルバートドックやトーセンバジルが相手だったことを考えると武器となるにはトップスピードの持続力面でも現段階では足りないように思えます。
アッシュゴールドと差のない競馬になったきさらぎ賞を考えても、このメンバー相手に戦えるだけの武器があるとは思えません。