まとめ

過去ログ402 2015/5/29 8:36

★日曜日 見解
東京5レース
ルールソヴァール
昇級初戦の前走は黒みがかった脚抜き良い馬場で高速状況となり、前有利な馬場状態。
最初は好発を決めたダイワインパルスが逃げていましたが、2コーナーでペースを落とそうとした所にコスモバーダンが一気に捲って先頭に立ち、後半ずっと早めに流れる展開。
直線も前の2頭は踏ん張っていましたが、馬場と展開が合致して伸びたのは内を回った差し馬タマノブリュネット。
ルールソヴァ―ルはスタート後に躓いてしまい、好位からの競馬で、3コーナー手前で仕掛けてから多少ズブさを見せながら最後はしっかりと伸びて2着確保。
今回は未勝利勝ちの舞台に戻っての昇級2戦目となり注目したい1頭。
この馬は実践ではまだ気を遣いながら走っており、攻め馬の良さを出していないだけに、まだ伸びしろが見込めます。


チェリーサマー
3走前の中央初戦は9番人気ながらもコンマ1秒差の2着。やや湿り気がって脚抜き良い中山のダートで、序盤から1列目を4〜5頭ほど雁行で進む展開で先団ひとかたまり。ペースも標準速めで決して楽ではないペースで、徐々に減速する消耗戦ラップで先行差しイーブンの展開となりました。
ここでは上位の決め手を使えるボムフィリアにとって理想的な流れで、最後坂上で先頭がもつれる所を外から捉えきっての勝利。
チェリーサマーは転入初戦で一度ムチを入れたら突っ張って反抗していましたが、その後はスムーズに追走。仕掛けて3コーナーで2番手に上がると、4コーナーでは抜群の手応えを見せて先行勢を交わしてハナに立ちました。
前崩れの展開を考えれば中身の濃い競馬をしており、転入初戦で力を示しました。
2戦目は水が浮く程の超高速不良馬場で、最初はスズダリアと同枠サンアルパインが2頭併走でずっと進み、コーナーで隊列は縦に伸びる展開。
直線に向いても前の組が粘り込み、速い上がりでまとめているものの、ワタシダイナマイトのみが最後図抜けた末脚で差し勝った1戦です。
転入初戦でムチに反抗していたため、このレースでは序盤でムチは使われず、好位からの競馬を選択。
直線でモタモタしていましたが、外から馬が来るとエンジンがかかり、ゴール前は2着争いに加わっての4着。気難しい面がありながらも速いペースに対応できており、能力はこのクラスでは上位の1頭です。
前走はは2ハロン延長となり、初めての東京で初めてのマイル戦で5着。
押っつけ押っつけの競馬で最後の伸びも案外だったため、東京では1400mで狙いたい1頭です。


キングノヨアケ
前走の東京1600m戦はパサパサに乾いた馬場で時計標準の馬場。
外枠各馬がいい出脚を決めて先手争い激しくなり、雁行状態のままで前半3F35秒7と速まってしまう格好。
そのまま後続もどんどん動いて3〜4コーナーは1列目がずっと5頭並ぶまま進み、一貫して速いペースのままで、直線はその組がみなバッタリ止まる展開。
このレースはでは出遅れて序盤苦労していた後方の馬が脚を溜めて進められ、直線半ばで一斉に逆転する形となり展開に恵まれての5着となりました。

2走前の中山1800m戦は脚抜き良い高速ダートで圧倒的に前が有利な状況。
アイファーラブオーの離し逃げに後続が早めについて行くという展開となりましたが、向正面からの再度のスパートに後続もなかなか追い縋れず、直線で脱落する馬が多く見られました。
時計の速い決着で確り脚を使えたのは勝ち馬のみで、2番手の減量起用のキングノヨアケが隊列有利で粘り込めた内容。
近2走は展開に恵まれていただけに、大きな評価はできません。


タマモワカサマ
是奏はキングノヨアケにコンマ3秒先着しての3着。
チークピーシーズやメンコを試していましたが、前走ではメンコだけを外して挑み、道中の走りが明らかに良くなっていました。
砂を被って置かれ気味になりながらも、コース損を抑えてインで辛抱し、直線は前が壁になりかけましたが進路を探しつつラスト300mで上手く捌いてくると舌がハミを越しながらもしっかりと伸びて3着となりました。
左回りも1600mも問題無く走れており、今回も注意が必要です。

パワーポケット
前走はチェリーサマーと対戦して7着に敗れた同馬。
東京ダート1600m戦は芝スタートとなるため、そこで行けずに切れめの前で前に入られてしまい、先行が叶わず自分のレースが出来ませんでした。
最後はインが開いてもスパッと切れる脚は使えず、理想はオールダートのコースとなります。
今回も芝スタートとなるため、割引が必要です。


ラテラス
新馬戦はこの舞台でノンコノユメと対戦し、半馬身差で2着に敗れた1頭。ここでは3着以下に5馬身以上の差をつけていましたが、ノンコノユメはその後、500万クラスを勝ち上がって青竜ステークスを制しています。
2戦目は中山1800mに使われましたが、レース前からイレ込んでおり、ゲート内でも終始緊張していたためレース前の消耗が激しく、レースも雁行状態で息が入らなかった事もあり最後は息切れしての10着となりました。
前走は表面だけ湿り気あり脚抜き良い良馬場で、やや前残り傾向。
序盤の入りはかなりゆったりしていて、抑え切れない手応えで外枠の馬が捲り気味に3コーナーで先頭に立つ展開。
ラテラスとリミットブレイクが一騎打ちの体勢のまま直線に向き、ラテラスがそのままペースダウンすることなく振り切って好タイム勝ちとなりました。
道中は一切ペースが落ち込む箇所がなく、一貫したラップで凌ぎ切るという強い内容で、短距離馬として質の高い内容を見せました。
このレースでもレース前からかなりイレ込んでいましたが、レースでは引きずらずに自分のリズムで走れていました。
芝でも十分走れそうなため、芝スタートも問題無く、昇級戦でも即通用の1頭となります。

★日曜日 121
京都5レース
アンクルダイチ
前走は高速重馬場で前後半で2.5秒差のやや速いペース。
休み明けで人追い不足の中、先行して勝ち馬と2頭で直線抜け出すマッチレースとなり2着。
勝ち馬とは5キロも斤量差があり、勝ちに等しい内容です。
休養前の1戦では京都ダート1400mに使われましたが、時計が掛かる重い馬場でここも前後半で2.5秒差のHペース。
速い流れでも無理して行ったわけではなく、自然とハナに立っていましたが勝ち馬にピッタリ来られる厳しい展開となりました。
直線入り口で交わされましたが、そこから懸命に粘って最後は盛り返して2番手に迫り、2着馬からはクビ差の3着となりました。
今回は叩き2戦目で注目の1頭ですが、この中間はコズミが出ており、状態面での不安が残ります。

ジェルブドール(データ)
2走前の小倉は水が少し引いて走りやすい高速不良馬場で、ペースが緩まず時計勝負となりました。
馬場を考慮しても43秒台は速く、これに対応できたのが上位2頭だけで、44秒台に乗ってきている4着となった同馬も時計の出る馬場は大丈夫そうです。
ただ、時計面や距離に限界がある印象で、今回の1400m戦はプラスとなりそうです。
3走前の東京1600m戦も脚抜き良い馬場で優秀な時計での決着。
前半も34秒台で入っていて速い流れとなり、勝ち馬が未勝利勝ちに続き圧巻の時計。
3着の同馬も勝ち負け水準では走っていましたが、相手が悪かった1戦です。
この1戦は初ダート戦と言う事もあり、砂を被ってフワフワする面も見せていました。このレースの勝ち馬ゴールデンバローズは次走のヒヤシンスSも3馬身半差で圧勝しており、UAEダービーで3着となった実力馬です。砂を被らない外目の枠なら勝ち負け出来る1頭。

前走は大外枠に入りましたが、1ハロン距離が長く、最後の50mで甘くなってしまい、クビ差の2着。
水撒きで黒く湿って少し速い馬場となり、最内枠を引いたパルフォンデュロワが前半34秒4というかなり速いペースで逃げ、ラブオーディーンに好発を決めた同馬も加わり、道中全く抑えが効かない展開となりました。
少頭数ながら思わず発生したこの差し有利ペースに乗っかれたのが、外を回す差し馬で、初ダートのペルセヴェランテが、甘い所の多い状態で1分37秒1で勝利。
この時計はかなり評価できるもので、ここからクビ差2着の同馬も勝ちい等しい内容です。

★土曜日 ブラスト 1鞍
京都10レース 
白百合S
2009年までは中京で開催されていましたが、2010年からは京都での施行となり、09年までプリンシパルS組が活躍していた傾向が京都開催に替わってからはプリンシパルS組が馬券になっておらず、青葉賞組が好走傾向となっています。
10〜14頭の小頭数ながらも馬券は5番人気以内で収まったのは昨年のみで、6〜9番人気が5頭馬券になっています。
前走GT組が強く、過去5年で13年を除く4回で前走GT組が勝利しています。
今年は前走GT組は見当たりませんが、ダノンリバティは2走前に皐月賞(8着)→京都新聞杯(5着)というローテーションで注目の1頭となります。
前走の京都新聞杯ではダノンリバティに先着したトーセンバジル、アルバートドッグが参戦しています。


アルバートドック
日曜日のダービー出走のポルトドートウィユからハナ差3着となった同馬。
外枠でしたがうまく内に入り込んで最後も良い脚を使っており、ほんの僅かに及ばず賞金加算が出来ませんでした。
2走前の毎日杯ではダノンリバティに敗れていますが、当時は中1週で挑んでダノンリバティからはコンマ1秒差。微差で賞金を加算出来ないレースが続いており、ロカの牡馬版といった印象です。

ロカの戦績
新馬 1着 (賞金加算)
阪神JF 8着 (賞金加算出来ず)
クイーンC ハナ3着 (賞金加算は2着まで)
チューリップ賞 4着 (優先出走権は3着まで)
忘れな草賞 2着 (賞金加算は1着のみ)

ダノンリバティ
2走前の皐月賞は内側が適度に使い込まれていて、速い時計の出やすい良馬場。
クラリティスカイ逃げで後続もあまり攻めずほぼ単騎状態となり、前半1000m59秒0は結果から前後半イーブンペースの折り返しとなありました。
位置取りは2桁通過順の後方組に不利な流れとなり、直線ほドゥラメンテを除いてはほとんど内目を回った好位勢が残る流れで末脚に賭けていた同馬は折り合いを欠いた面もあり、力を出せずに8着に敗れました。
前走の京都新聞杯では好位のインでピッタリ嵌って完璧な立ち回りでしたが、最後のひと押しを欠いてジリジリになってしまい5着。
3,4着馬にはハナ・アタマ差の微差だっただけに、距離短縮で同馬のパフォーマンスが上がる今回は逆転可能です。
毎日杯では流れが向かない中でメンバー最速の脚を使って2着まで追い込んでおり、ここは中心となります。


トーセンバジル
前走の京都新聞杯では全く距離ロスの無いレース運びで4着。
直線の追い比べでも良く伸びていただけに、今回は距離短縮がカギとなります。
2走前の弥生賞では雨影響で時計掛かる差し馬場で、少頭数でジャストフォーユーの単独逃げ。
稍重馬場でも良馬場並みのペースで進んで序盤は縦長の隊列となり、向正面から後ろの組が先に仕掛けて、4コーナーで馬群が一団となっての追い比べとなりました。
折り合いがついた割りには最後は弾けずに坂上で力尽きており、馬場が合わなかった印象です。


ダイトウキョウ
前走のNZTは前日の雨で少し時計掛かる稍重の馬場状態。
4コーナー直線と内目がやや悪く、最内枠のアンブリカルが逃げ、単騎で2馬身のリードを4コーナーまで保持する展開で、2番手以下の集団は3コーナー半ばから接近して、4コーナー出口で一気に横一線となる格好。
内が悪かった状況もあり、最後まで平均的に脚を使えた差し・追い込み馬が上位を独占し、4コーナーで2列目の馬に少し玉突きがあり、直線はヤマカツエースが内にヨレるなど、スムーズに進行しない場面もあったので、ロスを極力抑えて乗れたかどうかが明暗を分けた1戦となりました。
同馬はスッと動ける脚が無いため、閉じ込められてしまい6着。
器用さが無いため、内枠では割引が必要な1頭です。