まとめ

過去ログ405 2015/6/1 18:16

★日曜日 121
東京11レース

安田記念

クラレント

弱点がハッキリしている1頭で、総合力タイプにありがちなスピード特化戦になるとマイルでは厳しくなります。
この馬最大の武器はギアチェンジ能力で、ペースが淡々と進む展開や、要所に下り坂があるコースで相対的に能力を削がれると苦戦してしまいます。
昨年のマイルCSはハイペースで淀みないラップ。
しかも3コーナー手前で動く形となり、3〜4コーナーも外を回らされるロスがあり、4コーナー手前では余裕が無くなっていました。
この馬は京都コースでは3コーナーの下りでペースが徐々に上がるというギアチェンジ面が問われないという点で苦手としています。

3走前の阪神Cはタフな馬場での34.3-35.2と息の入らないハイペース戦。
タフな馬場でのハイペースではポテンシャル面で苦しくなりました。
2走前のダービー卿モーリスに千切られましたが、11.1 - 11.3 - 11.6 - 11.7 - 10.9とコーナーの早い段階で前が減速している流れの中で外々を回しながら直線序盤でモーリスに蓋をされる競馬になったのが響きました。中山のタフな馬場で大外枠から58.5キロを背負って出遅れながらも仕掛けられてからグッと反応して伸びており、力のあるところは見せてくれました。

前走のマイラーズCは京都という苦手なコースで参考外ですが、3コーナーの坂の下りで加速していく流れになり、武器であるギアチェンジ能力を生かせずに10着。
近4走では良さを出せないまま負けていますが、5走前の京成杯AHでは新潟芝外1600m戦でもペースバランスが48.0-45.3と超スローの展開となり究極のトップスピード勝負となりましたが、ここでは楽に番手を確保して58kgを背負いながらも楽に押し切り勝ち。
これは高く評価できるパフォーマンスで、この馬は後半勝負になると要所のギアチェンジからトップスピードの質も高く、それを最後まで甘くならずに使ってこれます。
エプソムCでは後半勝負でジャスタウェイの追撃を振り切っているように、後半勝負でのパフォーマンスは非常に高いレベルで、GIを勝てる能力は備えています。

★日曜日 ウイナーズ
東京11レース

安田記念
ダノンシャーク
2走前のマイルチャンピオンシップは内有利な馬場状態。
ミッキーアイルも自分本位のリズムで逃げられず、11秒前半が続く淀みない流れで上り下りがあっても全く息が入らない厳しいペースとなり、直線で隊列が一変して差し馬が台頭してきましたが、非常に時計の速い決着なので内をロスなく回った差し馬しか最後に伸び切れなかった形です。
ダノンシャークはこれまでと競馬ぶりが一変し、前に壁を置いて立ち回り、直線でもフィエロの直後に進路を取って前がバラけてからは一完歩ずつ渋太く伸びての勝利となりました。
このレースはラップで見ると11.6 - 11.4 - 11.5 - 11.3 - 12.0とほとんど淀みなく11秒半ばを続けながら直線入りが最速となり、L1はかなり落としていました。
このレースの内容だけ見るとフィエロが勝ちに行く競馬の中で最後の1Fを落としたところでバテ差したという点からもポテンシャル面の高さを見せたという形と言えます。
L2の最速地点でも伸びを見せており、ロスも無かった事もありますが、その中で勝ち切れた点は大きく評価できます。
安田記念の舞台では過去2走して3、4着。
13年に3着となった安田記念は不運な競馬で、1:31.5という高速決着の中で対応できたのは同馬を含めて上位3頭のみで、他の2頭はマイル路線外からの馬でした。

ペースバランスで見ると勝ったマイルCSと全く同じペースバランスになっており、11.4 - 11.7 - 11.5 - 11.3 - 11.7というラップからもわかるように淀まずに進みました。
直線で岩田騎手がぶつけに来たため、そこで怯んで脚が甘くなっての3着。
岩田騎手のラフプレーがなければ勝っていたのはこの馬ですが、1年越しに岩田騎手騎乗で昨年のマイルCS優勝に導かれました。

この馬はマイル戦ならどんな展開にも対応できる強みがあり、ハイペースでスピードが問われてからのポテンシャル勝負ではG1級の能力があるのは証明済みです。
総合的に見ても弱点が非常に少なく、厳しい流れになる安田記念向きのタイプだと言えます。

★日曜日 見解
東京11レース
第65回安田記念(G1)

過去10年のデータより・・・
1番人気 (3-0-0-7)
2番人気 (3-1-0-6)
3番人気 (1-2-1-6)
4番人気 (0-0-0-10)
5番人気 (0-2-2-6)
6番人気 (0-1-0-9)
7〜9人 (3-0-3-24)
10人以下(0-4-4-81)

10番人気以下から勝ち馬は出ていないが、8頭が馬券になっている。

2014年2着グランプリボス  (16番人気)
2014年3着ショウナンマイティ(10番人気)
2013年3着ダノンシャーク  (12番人気)
2012年2着グランプリボス  (13番人気)
2012年3着コスモセンサー  (15番人気)
2009年3着ファリダット   (10番人気)
2006年2着アサクサデンエン (10番人気)
2005年2着スイープトウショウ(10番人気)

東京の重賞で3着以内の実績のある馬や過去の安田記念好走馬などが穴を空けている。

枠データ
1枠(1-2-1-16)
2枠(3-1-3-13)
3枠(1-2-0-17)
4枠(1-0-1-18)
5枠(2-1-0-17)
6枠(0-2-2-16)
7枠(1-1-0-27)
8枠(1-1-3-25)

前走データ
京王杯SC(2-2-1-41)
マイラーズC(0-2-5-30)
高松宮記念(1-0--5)
ヴィクトリアM(2-0-1-14)
産経大阪杯(0-2-1-2)
ダービー卿CT(0-0-0-4)
阪急杯(0-0-0-1)
NHKマイルC(1-0-0-2)
海外(3-2-2-23)
OP特別(1-1-0-11)
1600万下(0-0-0-1)

前走10着以下で(0-1-0-20)、
勝ち馬から1秒以上離されて負けた馬も(0-1-0-19)と連対馬1頭のみ。連対した1頭は2006年アサクサデンエンで前走ドバイDF15着で例外と言える。