まとめ

過去ログ406 2015/6/2 11:22

★日曜日 共通
東京11レース

安田記念

ダノンシャーク
マイル戦線の上位常連でしたが、2走前n遂にマイルで頂点に立ちました。
パフォーマンス的に見て今回も最上位のレベルにあるのは間違いない1頭で、ペースが上がってしまえば間違いなくこの馬の力を発揮でき、少なくとも昨年マイルCS組の中ではフィエロは互角としても他馬とは明確に差をつけてきました。
厳しい流れになればフィエロは強敵といえますが、今回のメンバー構成でスピード勝負になってくれば恐らく勝利に最も近い馬と言えます。
この馬は総合力が高いという魅力がありますが、ここに入ってトップスピードやギアチェンジが要求された時にはモーリスやクラレントの総合力といった面は脅威になってきそうです。
前走の阪急杯は不良馬場というよりも1400mという距離が敗因と考えられます。
昨年の安田記念では、かなりのハイペースで先行してやれていますが、不良馬場で参考にはしにくい面があります。
ただ、今年も道悪の可能性もあるだけに、馬場が悪化した場合でも信頼度は揺るぎません。
マイルならペース、馬場状況を含めても自由度はかなり高い馬といえ、どんな展開でも好勝負になるだけの総合力は持っています。


クラレント
この馬は瞬間的に加速するギアチェンジの性能が非常に高い1頭で、L1でも総合力タイプとしてはしぶとく粘れます。
総合力タイプでも比較的後半の要素が強いタイプで、スピード面でもGIで戦えるだけのものは持っているため、46秒台までなら対応可能です。
道中が加速する流れになればチャンスが増す1頭で、府中と淀では同じ馬とは思えないほどパフォーマンスに差があり、とにかく左回り適性が高く今回は注意が必要な1頭です。
昨年の安田記念は不良馬場での消耗戦というこの馬の適性外の競馬となってしまいましたが、この馬の良さを引き出せる程度のペースまでならこのメンバー相手でも十分好勝負可能です。
この馬の場合、直線まで我慢して直線でスッと引き離して粘り込むという競馬が理想で、ペースを引き上げるところで上り坂があって11秒前後のラップを踏めると東京コースはピッタリの舞台と言えます。
理想は内枠で良馬場。
うまくポケットで息を入れて脚を溜められれば一級品のギアチェンジが生きてくため、今の超高速馬場がこの馬の持ち味を最大限に引き出してくれる可能性は高くなります。
適性的にはダノンシャークと逆の適性となるため、消耗戦になり切ってしまうと辛くなります。
高速馬場ならかなり高いスピードを要求されてもばてずに踏ん張れているため、馬場と枠、展開が噛み合えばチャンスはあります。

★日曜日 G1C
東京11レース

安田記念

サクラゴスペル
前走の京王杯スプリングCは馬場はほぼ乾くが若干下が緩い状況。
逃げ馬不在のメンバー構成で出遅れ馬が多数おり、逃げたのは中から追っ付けたダンスアミーガで、2番手3番手がオメガヴェンデッタとショウナンアチーヴという奇妙な隊列となりました。
前半3F通過が36秒0と1400mにしては相当遅く、4F目もまだ速くならず道中はずっと団子の隊列。
直線1列目の馬が33秒台で上がって粘り込むものの、馬群がタイトになった分あまり外ロスしないで済んだ同馬が、丁度いいタイミングで伸びて差し勝ちました。
2着も馬群の外から大回しせずに鋭い脚を使ったヴァンセンヌ。前の組が展開完璧に向いて有利に運びましたが、外を回る強い差し馬が間に合いました。
ラップで見ると11.6 - 11.9 - 11.3 - 10.8 - 11.6と緩い流れからの加速が問われ、L2最速は10.8とかなりのトップスピードを要求されていました。
流石にここまで極端なスローだと最速地点でキレを見せるのも難しいと思いますが、L1でしっかりと踏ん張ったのはトップスピード持続力面で高く評価できます。
このレースは内で包まれた馬が多く、恵まれた感もあります。
この馬の1400m以上での実績を考えると、道中で緩まないと厳しいという印象があります。

★日曜日 1鞍
東京11レース

安田記念

カレンブラックヒル
今の超高速馬場のままでは勝機は無いに等しい1頭ですが梅雨入りで馬場悪化で浮上する1頭。
このクラスのマイル戦では根本的にスピードで足りていませんが雨が降れば一気にチャンスが増えます。
超高速馬場ではスピード的に無理があるため、追走に脚をつかってしまい脚を引き出す余力がありません。
5走前のオールカマーでは、新潟芝内2200m戦でペースバランスは60.5-59.5とスロー気味にコントロールした逃げを打ちながらも12.2 - 12.4 - 12.1 - 12.0 - 11.4 - 11.6のラップ推移で実質2F戦。しかしこの馬は3〜4角から手を動かして引き離す逃げを打とうとして全然動けず4角で呑み込まれそうになっていました。
直線で再度加速して出し抜こうとしていましたが、後続にL1で呑まれた形で7着。
コーナーでしっかりと加速を踏めていたら外々からの馬にロスを作らせることができて絶好の展開となっていましたが、これができませんでした。
ダービー卿でも3〜4コーナーで手応えがなくなって下がって沈みそうなところで直線で再び盛り返しており、消耗戦ではあったにせよ、とても4コーナーから勝利を想像するのは難しかった中で勝ち切っています。
このレースは仮柵をBコースに移動し、直前天候が急に悪化して大雨の影響で馬場がボロボロ。
トリップが途中から先頭に立つ形でペースを引っ張るも、直線鞍上が脚元を気にして追うのを止めて急失速、好位にいた馬が踏ん張ってなだれ込む形で上位入線。差し馬は直線で混雑する馬群に詰まったり、馬場に脚を取られたりでどの馬も上手く伸びませんでした。
この馬のイメージとしてはジリっぽいタフな競馬がベストという印象があります。
NHKマイルCでは直前にかなり雨が降って最終レースの走破時計からもわかる通り良馬場ではありませんでした。
稍重馬場よりも時計が掛かっており、ペースバランスは47.3-47.2と平均的ですが、12.2 - 12.6 - 11.6 - 11.3 - 11.7と中弛みがあっての再加速で馬場を考えるとL2最速11.3は相当早いラップだと言えます。この流れの中で逃げてレースを作り、コーナーで息を入れて直線で一気に出し抜く競馬となっています。
このパフォーマンスは相当に高く、こういう競馬に持ち込めるケースがある府中でこその馬。
ジリっぽく切れないので東京は合わないイメージがありますが、コーナーでの加速が問われない点と、直線が長くて息が入りやすい点、さらに直線での仕掛けでも前にいれば問題ないという点からも、戦績を見ると府中巧者となっています。
府中巧者ですが、超高速府中マイルではスピードで足りないため、雨が絶対条件となります。