まとめ

過去ログ409 2015/6/3 17:32

★土曜日 共通
阪神11レース
成尾記念

グランデッツァ
ポテンシャル戦では辛くなりそうな1頭。
この馬が崩れているのはオーバーペースになった時ですが、トップスピードの持続力は甘くてもポテンシャルそのものは秘めているという馬も結構いるため、スローのロングスパートの競馬を経験していないため、可能性はまだ残されています。
この馬が見せたベストパフォーマンスは昨年の都大路Sで、この時は開催が進んでこの週からDコースに変更されて馬場状態は良好でした。速いペースで2番手追走し、4コーナー先頭で後続を突放して日本レコードで圧勝。
高いスピードを生かしてそこからでも一脚を使って来ようとするところがこの馬の武器であり、2000mで阪神内となると序盤そこまでペースも上がらない可能性も高いため、スローのロングスパートのポテンシャル勝負ではトップクラス相手には足りない印象です。
今回は最低でも3〜4コーナーでは最内を回して後続の押上げを待ちたいところで、ラブリーデイよりも前にポジションを取る事が理想です。

ラブリーデイ
この馬はスピード面はある程度持っていますが、2000mで一貫ペースになると皐月賞や七夕賞のように余力を無くして要所で伸びません。
後半で加速するだけの余力が必要なタイプで、平均ペースまでの馬という印象です。
ただ、平均ペースでも仕掛けが早くなると甘くなってしまいます。
グランデッツァを目標にしながら3〜4コーナーで内から外に持って行くイメージで動いていければチャンスはありそうです。
金鯱賞の内容からは距離ロスを考えたうえでもエアソミュールの方が長く脚を使ってきているため、阪神内回りならエアソミュールより前にポジションを取って、内で動けるかどうかがカギとなりそうです。
エアソミュールは外から動く形で勝ち切っていますが、その内から外に張りながら進めてくればチャンスはあります。
今回は後ろから動くエアソミュールの動きを意識しつつ、前を捕えに行くタイミングを計りながら進めていくバランスが問われますが、能力的にグランデッツァは不安があってトウケイも休み明け。
総合的に見れば好勝負できる材料は多い1頭です。

★土曜日 研究
阪神11レース
成尾記念

ラブリーデイ
3走前は京都記念でキズナを破りましたが、この時は超スローから12.2 - 12.4 - 11.7 - 11.4 - 11.0 - 11.6というラップ。
スローで馬群が固まったままで後半4F勝負となり、先行した2頭が渋太く叩き合って、最速上がりを使えたキズナが最後詰め寄る形。
3コーナーの下りで徐々にペースを引き上げてこのラップを前が刻み切る競馬で、この流れを逃げたスズカデヴィアスを目標に一つ外から3〜4コーナーで並びかけ、4コーナーで仕掛けて直線ではスズカデヴィアスとの競り合いとなりましたが何とか退けての勝利となりました。
3〜4コーナーの位置取りを考えると、一つ外でこの競馬ができていることはそれなりに評価できますが、超スローからのトップスピード勝負はそこまで高いパフォーマンスを見せたとは思えません。

金鯱賞では12.1 - 11.6 - 12.0 - 11.9 - 11.6 - 11.9と3〜4コーナーで緩んでの再加速でトップスピードを要求されないポテンシャル勝負。
うまく流れに乗って好位雁行集団の外で進め、道中はエアソミュールの一つ後ろで進める展開となり、徐々にペースが上がって3コーナーでは外から押し上げながらの競馬でエアソミュールよりも早くに動きましたが、ラスト1ハロンでは上位陣に見劣っての4着。

馬場が高速状態でそこそこ流れる展開で更に加速が要求される競馬でパフォーマンスを上げており、軽い馬場でのスピードは持っている馬です。
厳しい一貫ペースだと危うい1頭ですが、スローならチャンス十分の1頭と言えます。

★土曜日 ブラスト
阪神11レース

成尾記念

エアソミュール
昨年のこの鳴尾記念の優勝馬。
昨年の成尾記念は1コーナーでペースが緩みましたが、向正面からは少しずつペースが上がっていく展開となり、直線ではギリギリまで追い出しを待ってラスト300m付近から追われるとしっかりと反応して抜け出す勝利。
後半じわっと加速しつつの5F勝負とポテンシャル勝負となり、着差はハナ差ででしたが、3コーナーの手前からのロングスパートの形で外から仕掛けるタイミングを見計らいながら4コーナーで一気に動いていったのはこの馬だけでした。
我慢しながら追い出されてスッと反応し、ロスを作りながらの競馬だっただけに優秀な内容と言えます。
こういうポテンシャル戦でカレンミロティックを封じた点は大きく評価できます。

毎日王冠では内側に蹄跡残りやや内枠有利な馬場状態で、サンレイレーザーが意表を突く逃げでウインマーレライ・グランデッツァが追走する形。
出遅れた馬が多かったことも影響し、後続もそれほどペースが上がらず、例年の毎日王冠並みのスローでしたが縦に長い隊列となりました。
先団は余力十分に進められて、サンレイレーザーが最後まで一杯に粘るところを、内枠の2頭が最後に差し込んできてエアソミュールがグッと一伸びしての勝利。
このレースは全く底力が問われず、位置取りと枠順有利の馬がロスせずに残したという決着で、脚を余した馬が多数いただけにそれほど評価できるものではありません。

この馬は気性難なのにスピードがそんなにないという面があり、流れたレースで前についていくと2000mでは甘くなります。
前走の大阪杯も不良馬場の平均ペースで待たされたましたが、最後は微妙に伸びませんでした。

金鯱賞は緩まずない持久戦となりましたが、淡々とした流れでのレコード決着。
59.8-59.0のややスローからの12.1 - 11.6 - 12.0 - 11.9 - 11.6 - 11.9というポテンシャル勝負で好位の内目からしぶとく伸びる形で捕えていましたが、ラブリーデイもロスがあっただけに、展開次第での逆転の余地はラブリーデイにも残されているように思えます。