まとめ

過去ログ410 2015/6/4 10:39

★日曜日 共通
東京11レース
安田記念

サトノギャラント
狙い辛い1頭。
この馬は31秒台の決着への対応力をまだ見せておらず、スピード的に不安があって45秒のペースになった時に対応できる保証はありません。
前走は豪快に差し切りましたが、超スローの切れ味勝負戦。
脚の使い所の難しい馬ですが、持ち味の瞬発力を最大限活かす完璧な騎乗となりました。
関屋記念の様にクラレントが上手く好位で溜めて総合力を引き出す競馬になった中で、この馬も最速地点での切れ味は見劣っていませんでしたが、L1では明確に見劣っており、後ろから一瞬脚を使う程度ではポジションが悪すぎてスローになったとしても勝負圏内までというのは厳しくなります。
理想は内枠を引いてペースがかなり落ち着き、3〜4コーナーで外から有力各馬が押し上げていく展開を最内から伸びる形で、かなり嵌らないと厳しいように思えます。
例年の安田記念の展開を考えても、今回のメンバー構成で多少緩くなったとしても46秒までの想定のため、関屋記念のパフォーマンスでは上手く嵌っても掲示板までの印象です。
スタートも遅く、二の脚も遅いので、ポジションを取れないというのはスローでは特に苦しくなります。
また、馬場が渋るとグリップが利かないため、切れ味を発揮できないため割引が必要です。

エキストラエンド
この馬の場合は、サトノギャラントとは逆で、トップスピード勝負では分が悪くなります。
4走前の京都金杯は内枠から内をロスなく立ち回ったのが速い地点だったからこそついていけた上に、レースも流れていたので減速を踏みとどめるというトップスピードの持続力を活かしてL1で突っ込んで2着。
この馬はコーナーで速いラップの流れの中でインを立ち回ってしぶとさを発揮するタイプで、速いペースにも対応できます。
これは安田記念の舞台では怖い存在と言えます。
今回はメンバー構成的に例年通りのハイペースになるとは限りませんが、過去の傾向から考えれば『流れる』想定です。
マイルCSでは速い流れを克服してきたのは大きな材料と言え、最後の直線で待たされるロスが無ければもっと際どい差になっていました。
また、府中でも重馬場の東京新聞杯ではL3最速戦で良さが出ているので流れてくれさえすれば問題ありません。
近走はやや恵まれないスローの展開や苦手な道悪馬場で力を発揮できておらず、昨年のマイルCSの内容を考えればダノンシャークとの進路どりの差がなければもっと詰められていただけに、注目の1頭となります。
トップスピード持続型、ポテンシャル型の中でスピードを見せている馬となると、ダノンシャーク、フィエロの次点には来る馬で、内枠を引いて厳しい流れになった時にタイトにコーナーを回れればコース取りの差で逆転できる可能は残されています。
バテ差し組の中でペースが流れれば一番怖い1頭です。

★土曜日 共通
阪神11レース

鳴尾記念

トウケイヘイロー
一昨年の鳴尾記念の勝ち馬。
この時は開幕週で絶好の馬場状態。番手追走から向正面でハナに立ったトウケイヘイローが4コーナーで後続を引き付けたあと直線は再度のスパートで押し切る展開となりました。
この馬のパターンの中では特殊で、番手からの早仕掛けで押し切る競馬。
この時のレースレベルが高く、エアソミュールはもちろんですが宝塚記念2着馬のダノンバラード、高速ポテンシャル勝負に強いエクスペディションを相手に押し切り勝ち。
1000m通過は60.4ですが、12.6 - 11.4 - 11.9 - 11.9 - 11.3 - 11.4 - 12.0と前半4Fがかなり遅く5F目からの超ロングスパートをこの馬が番手から向正面で抑えずに行かせたことで演出しています。
序盤が緩い中で溜めればL3最速戦でも最後までしぶとく粘れたという点で、ペースをコントロールして後半のパフォーマンスに繋げることができているのは良い材料と言えます。

近走は海外を転戦しているので把握が難しい1頭ですが、スピード面には限界がある馬なので、現段階ではスピードだけで押し切る競馬は難しいように思えます。
スローに落としてのトップスピード勝負では分が悪くなりますが、ある程度のペースにコントロールする必要はあります。
総合力が高い馬ですがレース序盤で無理をすれば後半はどうしても削がれるため、バランスをとって進めて行けるかどうかがカギとなります。
中山マイルの高速決着で重賞を勝っている馬で、絶対的なスピードというよりもペースバランスの観点で無理をしたくないタイプだけに、その点で前走のも理想は高速馬場となります。
札幌記念の1000m通過58.4は明らかにオーバーペース。
馬場も多少なら重くなっても大丈夫で、主導権を握って息を入れられるかどうかがポイントです。


レッドデイヴィス
前走の京都記念はスローで馬群が固まったまま後半4F勝負。好位馬群の中から進め内ピッタリを通ってコースロスの無い進路取り。
4コーナーから仕掛けてジワジワとは伸びていましたが上位馬とは瞬発力の差で4着。
馬込みが良くないこの馬としては、内枠からうまく立ち回れており及第点の内容と言えます。
この馬は器用さがなくて序盤のスピード面で難しく、後半勝負でも急激なギアチェンジに対応できませんが、エンジンが掛かれば長く脚を使ってくるという典型的なトップスピード持続力特化型と言えます。
金鯱賞で崩れたのは長期休養明けと、窮屈になって下げているうちに折り合いを欠いたためです。
タイプ的にはペースが上がらない方が良さそうで、器用さは感じられませんが要所で置かれない競馬が合うため、阪神の内回りなら3コーナーからの動きになりやすく極端なトップスピード戦にもなりにくい点はプラスと考えられます。
スローからのロングスパートの形になれば面白いですが、できるだけ上手くエンジンをかけてやらないといけない馬に福永騎手なので、動き出しや進路のイメージが必要な展開になると不安は生じます。

★土曜日 共通
阪神11レース
成尾記念

エアソミュール
今のこの馬なら2000mでもそこまで崩れないように思えます。
以前に比べても折り合い面で進歩が見られ、コントロールを利かせて後半勝負に徹することができれば昨年もかなりロスがあった中でしっかりと外から押し上げていい脚を使えていました。
このメンバーで後半勝負ならまず好勝負の1頭だと言えます。
近走は札幌記念でも大阪杯でもタフなハイ〜平均ペース気味の競馬でも崩れていないため、前半はスローで多少折り合いに苦労しても後半の良さを引き出す競馬になる方が良いように思えます。
トウケイヘイローが厳しい流れを作り、それをグランデッツァが追いかけるような展開は避けたいところ。
2000mも今なら高いレベルでこなしていますが、それでも毎日王冠の内容的に見てもこの馬のベストは1800mのように思えます。