まとめ

過去ログ417 2015/6/5 13:15

★土曜日 共通
東京11レース
安田記念

ダイワマッジョーレ
馬場が渋れば浮上してくるチャンスはある1頭。 良馬場で31秒の競馬になればスピード不足で追走に脚を使わされる印象があり、超高速馬場ではレース序盤が楽でないと苦しい印象があります。
中京記念や中山記念での崩れ方を見ても全体のペースが上がってしまうと苦しいタイプです。
この馬の理想はスローからのトュプスピード持続戦。
この展開に当てはまったレースが阪急杯で、この馬自身はフラットに走っているので序盤無理をしなかったこと、コーナーでの減速が早い中でそこでも無理をしなかったことで終いが伸びたように思えます。
序盤で無理をすると崩れているのはハイペースの安田記念やマイルCSで見せています。
32秒を切る競馬になる超高速馬場での一貫ペースでは厳しく、少し渋ったことで全体のペースが落ち着く展開ならチャンスは出てきます。
平均ペースになったとしても前が仕掛けをコントロールする中で器用さが要求されればトップスピードに乗るまでには時間がかかる馬なため、その点はマイナス材料となります。
スローになっても脚を引き出し切れる展開である必要があり、そういう点で好走するにはなかなか難しい面の方が多いように思えます。


ヴァンセンヌ
ここ数走で確実に要所でのギアチェンジ面でパフォーマンスを上げてきている1頭で、前走は最速地点で伸びてきていてトップスピード面は高く評価できます。
近4走は全て時計がかかる馬場で行われており、走破時計を見ても平凡なのは馬場によるところが大きいように思えます。
31秒台の淀みない競馬になれば出負けしても東京新聞杯の様に緩い前半で掛かりながら詰めることも難しくなり、緩んでしまえば出負け、出して行ってスピードに乗ってしまい減速に耐えられず掛かることも超高速馬場ではあり得ます。
この馬はそういった面での不安が大きく、ペースバランスに関しては元町Sでややハイペースに耐えており、31秒の走破時計と考えるのであれば、近年は現実的には45-46の1秒程度のハイに収まりやすい傾向があるため、その点からバランス的には問題ないように思えます。
今回は45秒のペースを追走できるかどうか、質の良いスピードを持っているのかどうかが焦点となります。
連勝前を見ても一貫ペースは経験していないため、雨が降ってくれれば不安点は流されます。
後半に関しては近走を見る限りかなり融通が利くようになっているため、馬場と展開などの条件が揃えばチャンスはあります。

★土曜日 共通
東京11レース
安田記念

リアルインパクト
昨年の安田記念は不良馬場でオーバーペース。
この馬は平均〜ややハイまでで安定しているため、その範囲内に収まればチャンスは残されています。
3年前の安田記念では54キロだったとはいえ、外枠から先行して32秒フラットで走破しているため、最低限のレベルにはありますが、それでも着差を考えると過度な評価はできません。
阪神Cの強い競馬や豪州遠征でパフォーマンスを上げてきたことを考えても、この馬は時計的な限界も含めて極端な超高速馬場は合わない可能性が高く、昨年ほど悪い馬場になると買えませんが、少し渋るぐらいなら問題無さそうです。
道悪も適度なら力を出しており、一定の展開への幅を持っているというのは魅力です。
完全な一貫ペースでもある程度やれる馬ですが、マイルになると後ろからポテンシャルを発揮してくるダノンシャークやフィエロが脅威となります。
逆にスローになるとトップスピードの質は良いものを持っていますが、一瞬しか使えていないため、バランスがある程度問われます。
今の東京マイルでは弱点は無くても強烈な武器がない印象です。
理想は内枠から上手く2〜3列目でペースに合わせる競馬でしたが、真ん中の枠に入ってしまいました。

ブレイズアトレイル
エンジンがかかってから長く脚を使えるタイプの馬で、11秒前半を連続することに関しては長けていますが、逆に全体的にフラットな競馬になってしまうと良さが出ない可能性が高いように思えます。
このクラスで32秒前半の走破時計が無いという点は、バテ差し馬としては物足りません。
また、スローでポジションを取って同じ脚が使えるかとなると、京王杯SCを見ても内で苦労する馬が多い中で外から完璧なタイミングで仕掛けて力を出し切ってもL1甘くなっているように、前に行って同じ脚が使えるというわけではありません。
この馬は後ろで溜めてトップスピードにしっかりとゆったりと乗せてやらないといけないタイプで、単調な競馬になるとスピード的に足りません。
今回、同タイプのフィエロやダノンシャークに優位に立てる面はなく、狙いづらい1頭です。

★日曜日 見解
東京9レース

ギブアンドテイク
7カ月の休み明けの前走は仮柵A→B移動後の週で馬場状態は絶好で、差し有利の高速馬場。それまで逃げてなかったラインカグラの逃げで、ペースが落ち着きかけた時に、向正面でマクベスバローズが一気に捲って出て急にペースアップする展開。
先団がずっと追っ付け通しの展開になり、4コーナーでも馬群がバラけた差し争いにとなり、内をロスなく運べていたマローブルーが先頭に立ち、追い込み馬が殺到するのを凌いでの勝利となました。このレースは500万下条件にしてはかなりタイムが速くレベルの高い1戦でした。
幾分太め残りで回ってくるだけにレースとなりましたが、休養前のレースではこのクラスでも勝ち負けしており、叩き2戦目で注意が必要な1頭です。


ゲットアテープ
前走は開幕週Aコースで内有利馬場+直前雨で馬場が急激に悪化し、良馬場発表でも渋った馬場状態でした。
アグネスドリームがゲート案外で今ダイワレジェンドが楽に先手を奪ってそれほど道中極端に緩んだ箇所なく、向正面半ばからなかなかいいペースでスパートし、直線でさらにリードを築く形。
終わってみれば勝ち馬は5馬身差圧勝で、完全に体力の違いを見せ付けた1戦となりましたが。雨の影響で馬場も掘れて、時計が相当に掛かっており、同日の未勝利戦よりも2着馬の走破タイムが遅い程でした。
中2週後の中2週で疲れも溜まっていた中での道悪で相当堪えたようです。
今回は間隔を取って立て直されており、降級戦となるだけに注意が必要な1頭です。


サーストンコラルド
前走は開幕週で絶好の馬場。
マイネルビクトルが外から押して逃げ、ダークサイドもそれに連なる展開。
レース序盤は縦に伸びた隊列でしたが、3コーナー手前で息入れて後続が詰めてくると、ペースを落としすぎた分で直線ほぼ一団から速い上がりを比べる流れになり、決め手で勝る差し馬が十分間に合う展開となりました。
サーストンコラルドが悠々差し切れた格好で、上位は東京芝好走馬で、上がり適性がないと厳しかった1戦です。
勝って同条件の今回は当然上位可能の1頭となります。


ショウナンバッハ
前走は昇級戦で6着となりましたが、着差はコンマ3秒差。
パンパンの良馬場でもやや時計・上がり掛かる馬場。
イイデフューチャーやサヴァテアーノではなく、最内枠のロジメジャーが先手を奪ってスローで逃げる展開で、1000m通過が62秒を超えていたため、本来は前の組にとって楽なペースで、最後の3Fが速い瞬発力勝負。
しかし逃げたロジメジャーが思った以上に粘り、他は追い込み馬が上位を独占する中、唯一先行馬で凌ぎ切った形。
上のクラスでは力負けの格好でしたが、今回は降級戦。
2走前に500万勝ちした時は小回りコースで展開が向いての勝利で、東京コースの今回は割引が必要です。