まとめ

過去ログ420 2015/6/11 10:42

★日曜日 共通
東京11レース

フェスティヴタロー
前走は内側に蹄跡は残るもパンパンの良馬場で時計も速めの決着。
逃げ馬候補は複数いましたが、同馬が飛ばして逃げ、3コーナーでさらにスパートする展開。
4コーナー通過時まで隊列は縦長で、坂で馬群が横一線に伸び、ほとんど同時の追い比べの中からサトノアラジンが馬群を割って抜け出す格好。
直線で二枚腰を発揮した同馬が2着を死守し、逃げ+追い込みのサンドイッチ決着となりました。

これまで二桁着順に沈んでいたレースは主導権を取れなかったりペースが速かったりという形がほとんどで、1600mはこのクラスではスピード的に少し短い印象があります。
1前走の復活は嵌った面もありますが、条件的には良かったうえで主導権をとってこの馬の競馬に持ち込めたという点が要因です。
エイシンヒカリと比較してもエイシンヒカリは前走で46.9-46.9の平均的な流れを刻んでおり、そこそこ時計が掛かっていた馬場でした。
この馬の前走はペースバランスで判断すると平均の範囲内ですが、スローからのロングスパート戦と判断すればレース序盤のスピード面がどうかという点は出てきます。
エイシンヒカリが46秒前半ぐらいのペースと想定すると、これと競るのは厳しくなります。
エイシンヒカリが単騎逃げという状況下で捕まえに行く展開なら、後続は前走時よりもついてくることになり、エイシンヒカリや同馬も目標になるという今回は前走のような展開で押し切れる公算は低いように思えます。
基本的には府中の1800m戦では前走のようなトリッキーな競馬は仕掛けにくく、前回の策が再度成功するかは微妙です。


ダノンジェラート
今回の東京1800mになる点はプラス材料と言えます。
この馬はポジショニングが悪く、1600mの紅葉Sや長岡S辺りのある程度速い流れでも一定レベルやれているため、1800mで前半のスピードで脚を使わされるという可能性は低いように思えます。
理想は一定レベルペースが上がる展開ですが、アメジストSは枠や展開がうまく嵌ったからあのポジションを取れた可能性が高く、基本的にポジションを前に取れる馬ではないため、内枠が条件となります。
この馬はトップスピードの質も高く持続力が高い馬なので、スロー気味からのL3最速戦で上手く嵌ればこの馬の実力と1800以上でのパフォーマンスを考えればこの条件で内枠を引けば怖い1頭です。

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東京11レース

アーデント
府中の1800mに実績はありませんが、スローからのトップスピード勝負になりやすいという点から、あまり歓迎できる舞台とは言えません。
この馬はトップスピードの質は足りないため、トップスピードが要求される競馬で後ろからになるとキレ負けしてしまいます。
1800mというよりも、トップスピード勝負で良さが削がれる印象です。
前走からも距離に関係なく自分の主導権を取れれば安定する事は証明済みで、この距離でも主導権を取れればチャンスはあります。
その点で理想は強引にハナを競っていく展開ですが、出がそこまでよくない馬だけに外目の枠が理想と言えます。
逃げなくても逃げ馬を見ながら単騎の番手、離れた2列目辺りで位置することができれば平均ペースの流れに持ち込んでしぶとく粘るという構図はこの中では怖い存在となります。
時計的に良馬場では足りないため、雨で少し渋ってほしいところです。

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東京11レース

ディサイファ
中距離路線では弱点が少ない馬。
スピードが高いのである程度ペースが上がっても問題なく、その上でトップスピードの持続力が高いタイプです。
ただ、最速地点で切れる脚を使うというタイプでもなく、外から最速地点で押し上げて最後まで持続して勝ち切れるほどでもありません。
エアソミュールとの比較で見てもスローでのトップスピードの持続戦なら見劣ります。
今回は相手関係がカギになりますが、このメンバー構成なら実績組での比較で見れば最上位となります。
ただ、サトノアラジンやフルーキー、エイシンヒカリといった別路線組は強敵で、これらは適性面で底を見せていない馬が多く、サトノアラジンはペースが上がってからでも鋭い一脚を使える魅力、フルーキーはチャレンジCや東京新聞杯で見せたトップスピードの持続力、総合力の高いエイシンヒカリに出し抜く競馬でやられる可能性があります。


エイシンヒカリ
スピード面で高いレベルのモノを見せているディサイファや、スピードを持ちつつ強烈な一脚を持っているサトノアラジンが強敵となります。
このメンバーが相手ならペースを引き上げるよりはコントロールして前目で総合力の高さで出し抜く競馬を狙う方が良さそうな印象があります。
トップスピードの質に関しても持続力に関しても、レース序盤をゆったり進めれば底を見せていない点は魅力です。
前走は渋ったことでスピード面がそこまで問われなかったのもありますが、この条件で主導権をとってどこまでやれるかは興味深い1戦となります。
タイプ的にはスローに落としてもやれそうで、最後はフラットなコースで、余力がある段階で上り坂を迎えられるようならチャンスはあります。
今回の条件的には微妙な印象がありますが、平均ペースで厳しい流れの中で押し切ったら本物だと言えます。