まとめ

過去ログ431 2015/6/16 11:58

★日曜日  ブラスト
函館11レース
第21回 函館スプリントS GIII

流れは、小回りローカルコースというコース形態も相まって『前傾』の流れ。
展開的には厳しい流れになるはずですが、4コーナー5番手以内の馬や、内枠の馬の好走が多い傾向。

小回りコースは比較的ペースの弛まない流れになりやすく、中央開催なら前がつぶれてしまいますが、前にきつい流れでも踏ん張りきれてしまうケースが多いのがローカルコースの傾向。ローカルコースは平坦ということもあり、前が止まらない傾向がより顕著になります。
ペースが弛めばさらに前有利な展開になるため、基本は逃げ・先行馬から。
マイル、中距離でペースを握る馬がはっきりわかると対策も立てやすいため、逃げ馬は非常に重要です(=大逃げするタイプはものすごく厳しいペースになるので、その場合は大逃げした馬はつぶれてしまいます)。
内枠なら、内々を回ることによる距離ロスの少なさもプラス要因となり、より好走の可能性は高まります。

血統の傾向は、洋芝の北海道コースということもあり、欧州型血統の大系統ノーザンダンサー系(=ヴァイスリージェント系、ダンチヒ系、リファール系、ニジンスキー系、ノーザンダンサー系など)の好走が多く、母父トニービンなども好走していて、欧州型の要素は重要なポイントと考えられます。
スピード持続型のネヴァーベンド系、プリンスリーギフト系なども相性は良い傾向。

ステップの傾向は、高松宮記念好走馬はここでも崩れにくく好走しやすい(=高松宮記念→函館SS:08年2着→1着キンシャサノキセキ、10年2着→2着ビービーガルダン、12年3着→2着ロードカナロアなど)。

斤量的に重い馬でも割り引く必要性はなく、人気で信頼性の高い馬と考え、軸に据えるには最適です。
また牝馬の好走も多く、牝馬でも割り引く必要はありません。

★日曜日  G1C
東京11レース
ユニコーンS

ゴールデンバローズ
2走前のヒヤシンスSは表面だけ湿り速い上がり必須の前残りダート。
例年通り積極的に行く馬多数でペースもそれなりに速くなり、中盤が全く緩まない厳しい争い。
最初に不利があって後退していたゴールデンバローズが一気の脚で差し切り、最後は余裕で3馬身差をつける大楽勝。

ペースバランスで見ると47.7-49.4とハイペースから12.2 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.3と12秒前半を連続させる流れとなり、最後までバテない単調なポテンシャルが問われました。
3〜4コーナーでもそこまで緩まず、直線序盤で追い出されても反応はイマイチでしたが、L2で好位列に取り付くと、L1で一気に突き抜けての完勝となりました。
走破時計も非常に優秀でフェブラリーSが1:36.3ということで単純比較ならコンマ8秒差は相当評価できます。

衝撃だったのは東京マイルの未勝利で、内外で5頭以上の馬が追っ付けて先手争いするも、ゴールデンバローズのスピードがそれらをさらに凌いで3コーナーで先頭。
前半3F34秒5は未勝利戦にしては明らかに速すぎで、4コーナー通過時は大半の馬が追っ付け通しの格好。
ゴールデンバローズは最後まで鞭を入れてビッシリ追われて、2歳ダート1600mの記録を大幅更新しました。

3走前の500万下は中弛みが激しく再加速の流れ。
後ろからの競馬でしたが、徐々に好位に押し上げていく形で進めて3〜4コーナーでは緩んだところで取り付いて2列目外から前を向いて直線。
直線序盤で早めに並びかけ、L1できっちり突き抜けての完勝。
雪と不凍液が混ざって粘っこい道悪だったとはいえかなりの好時計で走っており、内容としては強烈で、単調な競馬をしていないという点がこの馬の底知れない能力を示しています。

★日曜日  研究
東京11レース
ユニコーンステークス

過去10年間のユニコーンSラップ解析
基本的にはハイペースで流れ、過去10年の平均で3Fは34.6という点を考えると、基本的に35秒前後のペースになります。
重馬場だった一昨年を除けば全てハイペースになっています。
基本的には4コーナー出口から直線の入りでペースが上がるという形が多く、L1は落とすことが多いL2最速戦となります。

ユニコーンSの特徴として、ハイペースで流れてから3〜4コーナーが非常に緩みやすい傾向にあり、これによって内の各馬が巻き込まれて力を出し切れないというケースが多く見られます。

05.08.10年はコーナーで目立つほど緩んでいませんが、緩まなければ前々での決着となっています。
3〜4コーナーの中弛みでスピード面を無駄に使った先行馬が甘くなったり、中弛みに巻き込まれてブレーキを踏まされて沈む人気馬も多く見られ、3着に穴馬が食い込む傾向。
(過去10年で連対した7番人気以下の穴馬は1頭で、3着に入った7番人気以下の穴馬は5頭。)

基本的にはある程度前に付けられるスピードが問われるのは確かですが、後方からスピード不足の馬でも緩んだ地点で取り付くチャンスがあるレースで、穴馬でも内で中弛みに巻き込まれる可能性がある馬は狙いにくく、外を回る馬にチャンスがあります。
内の馬を狙う場合には、ポケットから前が壁でもしっかりと加速していける馬となります。