まとめ

過去ログ432 2015/6/16 16:35

★日曜日  ブラスト
函館11レース

コパノリチャード

実際宮記念を勝った時は不良馬場でペースバランス的には34.5-37.7と中山ダ1200mぐらいのハイバランス。
今年は34.0で平均ペースだったことを考えても、質の高さではなくパワー型のスピードを要求されて、そこで離れた2列目の内から上手く3〜4コーナーで立ち回りながら11.7 - 11.9 - 12.6 - 13.2と消耗戦でかなり減速してきた直線で堂々と抜け出す強い競馬を見せつけました。
この内容から見ても、基本的にパンパンの良馬場は不向きで、年末の時計が少し掛かる阪神や渋った馬場で良さが出ています。
その点で函館の1200mというのは非常に面白い条件が2つ揃っており、1点目は洋芝で、もう1点は3コーナーまで続く長い上り坂。
このコースは完全な坂スタートになる上に、タフな洋芝ということで基本的には7秒台の競馬にはなりにくく、高速馬場ではコーナーで緩んでの再加速になりやすい傾向があります。
このレースは完全なスプリンターよりも1400mでスピードを行かしてくるタイプの馬が好走する傾向があり、スピード負けの懸念は小さいように思えます。
ただ、ポジショニングがこのクラスの1200m戦になると2列目確保も決して楽ではなくなるため、近年よくありがちな内枠を引いて2〜3列目のポケットに押し込まれてコーナーで緩めて進路が空かずに沈むというパターンに嵌らないかどうかがカギとなります。
このレースはロードカナロアやストレイトガール、武豊自身も昨年のスマートオリオンで進路を取れずに詰まっており、そういう傾向が強いように思えます。
理想は中目〜外目の枠でスムーズに前を向く競馬。

★日曜日  共通
東京11レース

ユニコーンS

アキノクレッセント
このコースでこのメンバー相手にハイペースで押し切るのは難しく、前走の様なスローで序盤に持ち味のスピードを活かせない展開というのも適性的には楽ではありません。
この馬のトップスピードの持続力は少なくともノンコノユメやアルタイルに見劣っているため、いかに仕掛けを遅らせることができるかがポイントとなります。
総合力を持っていてスピードが非常に高いタイプで、1600mで平均ペースを刻むイメージでしっかりとリードを取りたいところです。
その上で2列目勢の仕掛けを待ってL2最速のイメージで進められればチャンスはあります。
この馬の場合は非常に高いレベルで総合力を見せており、1400mではスピードの非凡さ、そして前走の1600m戦ではトップスピードの質やそこに持って行くまでの反応面、ギアチェンジの高さをしっかりと見せました。
ウォーエンブレム産駒でも非常に器用でスピード色が激しい馬で、今年のユニコーンSは非常にハイレベル戦となりますが、この馬もゴールデンバローズやノンコノユメを相手に互角以上に戦えるだけの大きな武器を持っていると言えます。


タップザット
ドバイのUAEダービーでゴールデンバローズ相手に健闘できたのは、距離が1900mあったことが大きいように思えます。
4走前のプラタナス賞でも緩い流れで中弛みで外から前を向いて長く脚を使ったという形で、東京マイルではスピードを要求されて良さが出ませんでした。
距離を延長したことでスピードの求められるハードルが下がり、スピード色が強いゴールデンバローズに対して幾らか対抗できたように思えます。
ただ、マイル戦ではスピード面で苦しむ可能性が高いので、スローペース気味になるか中弛みが無いと厳しくなります。
緩んだとしても前々から総合力が高く出し抜いてくる実力馬も存在し、ゴールデンバローズも一定以上の総合力を秘めていてスピード勝負だけの馬ではありません。
スローならノンコノユメのトップスピード持続力で勝負になるかは微妙で、どういう展開になっても好走出来るイメージがありません。

★日曜日  共通
東京11レース

ユニコーンS

ゴールデンバローズ
これまで見せてきたパフォーマンスならまず勝ち負けになる1頭ですが、今年は非常にハイレベル。
青竜S組はラップ的にもスローのレース内容としては明らかにハイレベルで、ハロンラップで11.5を刻んできているように、この上位勢はスローでは侮れません。
同日準OPと時計差がほぼない中でこのラップ推移はかなり強烈で、この路線は強敵だと言えます。
また昇竜Sや端午Sが走破時計、ラップ的に見てもスピード面で非常に高いレベルにあり、特に端午Sは同日の準OPを楽々上回っています。
ゴールデンバローズは相当評価できる1頭ですが、世代レベルそのものが非常に高いように思えます。

緩めてのギアチェンジ、トップスピードの質を含めて総合力の高さは間違いありませんが、それでも青竜Sとの比較で考えるとペースをコントロールする形で各馬をふるい落せなかったときにはトップスピードの質という面で見劣る可能性は出てきます。
理想はある程度引っ張ってそれなりの流れを作る展開。
息が入る展開ならライバルがトップスピードを引き出してきてキレ負けするという可能性があり得ます。
ドバイの消耗戦から間隔もない中で検疫をクリアしてからの再調整は順調に使えている馬から比べるとマイナス材料と言えます。


ノンコノユメ
前走あスピード不足を前半48.9という緩い流れで解消できて強烈な末脚を引き出せた1頭。
前が仕掛けて出し抜くタイミングが早くL3最速戦でエンジンをかけやすい状況にあり、前走は嵌った印象があります。
この馬はスローで脚を引き出し切れればメンバー屈指のトップスピードの持続力を持っているというのはこれまでのレースから証明されているため、今回も嵌れば怖い1頭と言えます。
特にこのレースは近年は中弛みの傾向が強く、完全な一貫ペースで時計勝負になると厳しくなりますが、前半が早くても中盤で息が入るところで外からフラットに取り付きつつ直線そのままの勢いで加できれば問題はありません。
単調であまり緩まない競馬になったり、仕掛けどころが遅れる中で前を向けなかったりとなると要所で置かれるリスクが出てきます。
ペースが早ければ追走で脚を削がれる可能性も出てくるため、嵌り待ちという点で外枠が理想です。
不安材料は多い馬ですが、中弛みになった時に最も怖い1頭と言えます。