まとめ

過去ログ446 2015/6/24 11:23

★日曜日 G1C
阪神11レース

宝塚記念
ラブリーデイ
前走鳴尾記念は開幕週。
一貫ペースで緩まず流れ、スタミナが問われる形となりました。
ラップで見ると12.0 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 12.1で、淀みない流れでコーナーからじわっと加速しながら進める展開。
このレースではスピード面のウエイトが中山金杯よりも大きくなりましたが、中山金杯よりも後ろで競馬して中団で息を入れたという1戦となりました。
エアソミュールをマークして、3ハロン標から動いてエアソミュールの外に被せに掛かって押し上げながら最後まで長く脚を使ったという面で見てもポテンシャル面の高さを見せたと言えます。

ただ、この馬にとって宝塚記念の舞台は条件的に厳しく、このコースのスタートは4コーナーのポケット地点からとなるため、長い直線の前半の先行争いが激化しやすい傾向があります。
昨年は異例のスローとなりましたが、基本的には厳しい流れとなるコースだけに、ポジショニング能力を持ち、早い段階でポジションを取って楽ができるこの馬にとっては、流れそのものが激しくなると追走で苦しくなる可能性があり、後ろに下げてしまうと他馬との優位性はあまり作れなくなります。
この馬はスピードの特化戦になると追走で脚を削がれてしまい一足が使えていません。
昨年のような流れならチャンスはありますが、例年通りの厳しい流れで後半に12秒前後を連続させるのロングスパートの形になった場合にはリスクが生じます。

★日曜日 121
阪神11レース

宝塚記念ラップ傾向
宝塚記念の大きな特徴はトップスピードがほとんど要求されない点で、過去9年間で後半の最速ラップは09年のL3で11.5秒。
良馬場で時計が出やすい馬場状態でも11.5秒が最速ラップとなります。
昨年は過去9年の良馬場で一番遅い走破タイムとなりましたが、かなりスローに流れていたためで、良馬場で1000m通過が62.4秒という遅さ。
昨年を除けば基本的には平均〜かなりのハイペースで流れており、基本的にはスローにはなりにくいレースです。

宝塚記念のポイントは道中緩みにくいレースで、基本的には3コーナーでは各馬が仕掛けているという状況が多くなっています。
後半4Fのラップで見てもL3最速戦が多く過去9年でL3最速戦が5回、L4最速戦が3回。L2最速戦はたった一度だけです。07年は大逃げ馬がいて早めに動いたカワカミプリンセスを目標にしたメイショウサムソンがいて、それを差し切ったアドマイヤムーンという展開で、ラップ的にも最速12.2でL3との速度差は誤差の範囲内です。
ほとんどがL3ではレース中で速いラップを刻んでおり、3〜4コーナーが最速地点になる可能性が極めて高いレースと言えます。

ペースが流れた上でのL3最速戦となる傾向が強いため、ポテンシャルとスピードがないとこのレースでは上位に来れません。
ペースをコントロールして要所で出し抜くといったレースをここで展開するのはほぼ不可能と言えます。
このレースで上位に来れるタイプは厳しい流れについて行き、速い仕掛けでトップスピード戦ではなく11秒後半を連続するような4〜5Fの流れで外からねじ伏せきれるポテンシャルを持った実力馬か、スピードを活かして前で展開しながら3〜4コーナーで仕掛けて後続に脚を使わせることができる程のポテンシャルを持った実力馬。
前者はゴールドシップ。
高速馬場でトップスピードにはっきりと乗せたいタイプの馬やギアチェンジ面で出し抜いてくるような馬、高速馬場でスピードだけで押し切るというような競馬で好走している馬は危険なタイプと言えます。

このレースの大きな特徴は追込みが利きにくく、後ろにいても追走に脚を使わされることになり、前の馬もポテンシャル戦で12秒前後のラップならどこまでも踏んでいけるということもあり、結局前にいるポテンシャルタイプが圧倒的に強い傾向が出ています。

また、雨が降りやすい時期だけに、タフな馬場状況での施行となる事が多く、このレースは道悪になっても絶対的なラップがそう変わらないという傾向があるため、アドマイヤムーンの時は異常としても、良でも渋っても59〜60秒で基本的には推移していく想定です。
良馬場ならラップ的に落ち着くケースもありますが、道悪で渋ると淀みはなく12秒前半を要求される競馬になっています。

★日曜日 研究
過去10年のデータ

春の天皇賞組が最多の9連対で、10年中8年で連対しています。

2012年から宝塚記念の3週前に行われるようになった鳴尾記念から参戦した馬は12年3着、13年2着、14年2着。

それ以前に同時期に同距離で行われていた金鯱賞組は
11年アーネストリー1着
10年アーネストりー3着
09年サクラメガワンダー2着
08年インティライミ3着
04年タップダンスシチー1着

このステップは7年連続で馬券になっており、人気になりにくいため狙い目となります。

今年の鳴尾記念組はラブリーデイ、レッドデイヴィスの2頭となります。

牝馬3頭は牡馬相手のGIで連対実績がある馬がここでも通用していますが、昨年は牡馬G1実績の無いヴィルシーナが3着となりました。