まとめ

過去ログ447 2015/6/25 12:05

★日曜日 共通
阪神11レース

宝塚記念

アドマイヤスピカ
このクラス相手に戦えるレベルには至っていない1頭。
4走前の境港特別では同じ舞台で勝っていますが、超スローで馬群が前と後ろに分かれるてのロングスパート合戦で、前のグループから上位3頭が抜け出して叩き合いを制したレースで、超スローからの超ロングスパート戦という特殊な競馬で前半から速くなりやすい宝塚記念とは問われる適性が異なります。
目黒記念で正攻法で太刀打ちできなかったことや境港特別でポテンシャル面でもそこまでの性能がないということが分かった以上、基本的にはここで狙える要素はありません。

トーホウジャッカル
距離延長でゆったり運んでパフォーマンスを上げてきている点からも基本的には長距離向きの1頭。
前走の菊花賞は展開的にはかなり嵌っていたのも確かで、過度に評価は出来ません。
今回はポテンシャル面でゴールドシップ、ラキシス、カレンミロティックといった厳しい流れ、馬場への適性を持っている実力馬がいることを考えると、長期休養明けでタフな競馬になりやすい阪神内2200m戦で狙うというのは難しいように思えます。
現時点では難しい条件となるため、スピード面やポテンシャル面でハイレベルの戦いでは目途は立ててきていないため、強気には狙えない1頭です。

★日曜日 共通
阪神11レース

宝塚記念
デニムアンドルビー
昨年の宝塚記念はパフォーマンス的に微妙で、昨年の宝塚記念は近年の中では例外的と言って良いほどのスロー戦でした。
62.4-59.4と3秒ものスローは宝塚記念史上最大のスローの展開。
この馬は基本的に序盤ゆったりの方が良いタイプで、このペースは良かったはずで、この流れを中団で進めていましたがペースが上がらず前にスペースもあったのでそこをついて好位ぐらいの競馬となりました。
向正面もスペースが開いおり、3〜4コーナーを上手く運んで直線でも進路をしっかりと確保できていましたがここから伸びずに5着。
スローからのポテンシャル勝負はこの馬としてはいい材料だったはずですが、上手く立ち回っての力負けだっただけに、例年通りの厳しい流れとなると昨年以上のパフォーマンスは期待できません。

重馬場でズブズブの馬場・展開になったローズSでは消耗戦でバテ差してきているため、重馬場適性は高いはずで、エリザベス女王杯の場合は重で負けたというわけではなく重馬場なのに馬場が悪化しきっておらず結果的にL1最速戦という競馬でキレ負けやポジション負けという面が大きかったように思えます。
また、トップスピードの質で勝負するタイプではないこの馬にしてはL1で伸びてきていたことから考えても、高速馬場よりは幾らか渋ってくれた方が良いタイプの印象があります。
阪神大賞典も時期的に重い馬場状態でのもので、雨が降れチャンスが生じます。ただ、消耗戦になったとしてこのクラスになるとポテンシャル面ではそこまで優位には立てるわけではなく、ペースバランス的に前半が苦しくなります。

★日曜日 共通
阪神11レース

宝塚記念

ラブリーデイ
これまでの実績だけだと物足りませんが、今年の充実度という点で考えると、決していい条件とは言えないこの舞台でも不気味な1頭と言えます。
鳴尾記念や金杯の内容からも高速馬場の方が良さそうな印象がありますが、弱点が極めて少ない馬で、同時に強烈な武器はこのクラスではまだ見せられていません。
ゴールドシップがどういう競馬をするかにもよりますが、ゴールドシップが前に行けない流れで好位をとって上手く仕掛けを待てる形になればチャンスはあります。
内目で上手く立ち回り、それが嵌るような展開ならチャンスはありますが、ごまかし切れない消耗戦の展開になると厳しくなります。
鞍上にはこの馬のことを良く知り、モーリスで1番人気を背負いながらも勝負に出て最高の結果を導いた川田騎手という点は心強く、昨年のような流れなら面白い1頭です。

ヌーヴォレコルト
ヴィクトリアマイルではこの馬の弱点が見えました。
この時の馬場はパンパンの良馬場で高速化しており、先行馬がほとんどいないメンバーで大外枠のミナレットが大逃げを敢行し、途中もどんどん飛ばし1200m通過1分8秒1で離れた集団は2秒後ろという流れ。
2番手ケイアイエレガントが直線半ばで交わすも、後ろの集団の追い上げが間に合わず、しっかり伸びて前に届いたのがストレイトガールだけで最後は2頭の上げ下げでストレイトガールが制した格好。
馬場が急に速くなり過ぎて思った以上に前が止まらなかったというのが真相で、1分31秒9はヴィクトリアマイルのタイレコードとなりました。

ラップで見ると11.2 - 11.4 - 11.2 - 11.6 - 12.2とコーナーでも速いラップをミナレットが刻む形となりましたが、離れたケイアイエレガントの前半4F走破はだいたい46秒半ば。
後半ラップは45秒台に入り、実質的にはスロー気味だったというレースと言えます。
この流れでヌーヴォレコルトは離れた好位から外々を積極的に動いて行きましたが直線では伸びがなく6着。
半ばで抜け出してきたストレイトガールとは明らかに差が出た内容で、結果的にスローからのトップスピード持続特化戦となり、少なくともストレイトガールとの決定的な違いはそこにあったと言えます。
この馬の場合は、前半のペースが上がり過ぎると余力を残せないため、逃げたミナレットがコーナーで相当早いラップを刻んでいたため直線序盤まで速いラップとなり、ケイアイエレガントも早めに動いていることを考えると後続はかなり仕掛けが早かったように思えます。
前半ゆったり走り過ぎて後半で早仕掛けせざるを得なくなったその中で、ミナレットでも速いラップを刻んでいる流れを外から動いていく形になり、この馬の器用さを全く生かせない正攻法での競馬になってしましまいた。
ペースに緩急がつきにくいという宝塚記念のレースの特性はこの馬に合わない可能性が高く、速い流れからでも仕掛けが早くなりやすい傾向もプラスとは言えません。
宝塚記念はL2最速戦になる可能性が極めてが低く、過去10年で1度のみ。
この馬の武器は緩いラップから速いラップに瞬時に反応できるというギアチェンジ能力にあるため、ギアチェンジ能力を問われにくい宝塚記念では武器を活かせんません。
秋華賞ではハイペースに一定の目途は立てましたが、この馬自身の序盤はゆったり運べて3コーナーでは楽ができていました。
それでも同世代の馬たち相手に突き抜けきることはできなかったことを考えると、ポテンシャル勝負では分が悪い印象があります。
ラキシスには総合力勝負で見劣り、不良馬場のポテンシャル勝負となった大阪杯でも結果を出されている以上、ラキシス以上の評価はできないように思えます。