まとめ

過去ログ455 2015/6/26 18:23

★日曜日 共通
阪神11レース

宝塚記念

ラキシス
前走の大阪杯で新たな1面を見せてきた1頭。
これまでは重馬場での消耗戦になると持ち味のギアチェンジやトップスピードが活かせないイメージがありましたが、大阪杯ではこのイメージを覆してきました。
大阪杯はややハイで流れ、12.3 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 12.8と全く淀みないポテンシャル勝負。
前半もそこそこ速く、パワー型のスピードを要求されるレースとなりました。
道中はキズナより3馬身ぐらいの差を保つような感じで3コーナーへ向かい、3コーナーで外に出して手が動くもジリジリ。
直線で徐々に盛り返すと最後はキズナを突き放しての完勝。
このレースはキズナの方がワンテンポ早かったのは間違いありませんが、この圧倒的な競馬は対エアソミュールとの着差で見た方が分かりやすくなります。
相手はスムーズさを欠いたとは言っても5馬身差千切っており、これは札幌記念のゴールドシップとエアソミュールとの差に匹敵するレベルと言え、L1まで突き放していたというのも大きく評価できます。
トップスピードを要求されないポテンシャル戦で結果を出したこと、ハイペースの競馬でも脚を削がれなかったこと。
宝塚記念でも問われるこの2点をクリアしてきた点は非常に大きなプラス材料となります。
今回の宝塚記念は大阪杯から1F延長となりますが、前走を見る限り適性的な問題は感じません。
距離に関してはエリザベス女王杯やオールカマーでこなしているため、後は完全なポテンシャル勝負でもやれるかどうか。
有馬記念ではトップスピード戦で底を見せましたが、前走のポテンシャル勝負でパフォーマンスを一気に上げてきた点は非常に不気味で、宝塚記念ではそういう要素が問われるだけに、ゴールドシップに真っ向勝負でやりあえる可能性は残されています。

前走で見せたパフォーマンスから、宝塚記念の不安材料は少ない1頭ですが、一つ気になるのは大阪杯では前半はかなりゆったり運んだという点です。
阪神の2200は基本的には1F奥からの競馬でゴールドシップの外から上がっていく形になるため、最序盤から大阪杯ほど楽ができるかは微妙です。
大阪杯の場合はハイペースでしたが結果的に前はそれで崩れており、宝塚記念ではゴールドシップやカレンミロティックといったところは前々からでも粘ります。
そういう点では前走より厳しくなりますが、それでもポテンシャル面で一気にパフォーマンスを上げてきたため、このメンバーなら対ゴールドシップの1番手を担える力はあります。

オーシャンブルー
阪神内2200mという条件での穴馬という可能性を幾らかは残している1頭。
相手は強敵揃いですが、有馬記念2着の内容や好走歴を見ても単調なポテンシャル戦では昨年の金杯までは頑張れていたことを考えると、この舞台での復調の可能性は幾確率的には低いと思いますが残されています。
適性的にはなだれ込んでの3着の可能性もあり、人気が低すぎるようなら押さえておきたい1頭。

レッドデイヴィス
この馬のトップスピードの持続力は高いのは間違いありませんが、反面でポテンシャル戦は微妙です。
エプソムCでは比較的厳しい流れでトップスピードが要求されない展開で伸びあぐねており、阪神外回りの様に坂の下りで一気にトップスピードに乗せて持続するメリハリがある競馬で結果を残しているため、内回りの2200に替わってのロングスパートポテンシャル勝負となる可能性の高い宝塚記念では買いづらい1頭です。
ただ、時計がかかる馬場は得意としており、追い切り内容は非常にが良かった点はプラスです。

★日曜日
函館3レース
バイタルフォース
2走前は水撒きで黒く湿って少し速い馬場。隊列が決まってから2コーナーでもそれほどペースが緩まず先団は固まったまま、速いラップを刻んで直線まで向くと、ラスト2Fは余力ある同馬とい勝ち馬が再度加速してデッドヒートの併せ馬。
僅かに先に仕掛けて窮屈にならなかった分、ジョッセルフェルトに分があり、コンマ1秒差の2着に敗れました。
3着馬には4馬身、4着馬には5馬身半、5着馬には10馬身の差をつけており、走破タイムも良くラストも中身良しで、上位2頭は素直に優秀な内容と評価でき、2着の同馬も勝ちに等しい内容でした。

前走はパサパサに乾いたダートで馬場は標準。内枠のルミナスが押してチャップリンを振り切るように逃げましたが、速いタイムを刻んだのは最初だけで向正面はかなりペースが落ちる展開。
3コーナー過ぎで一番馬群が凝縮しており、差し馬でも十分息が入る流れで、4コーナー前半下りから外捲り馬が進出し、最後は人気2頭の叩き合い。
ラスト3Fのみが速い決め脚勝負となり、速力のない馬は付いていけず、3着以下はとんど横一線で隊列有利の差で残ったようなもの。
バイタルフォースは前走より1秒半も遅い時計で2着に惜敗、遅い流れに付き合いすぎた印象です。


ゴットモーニング
前走は乾いた馬場で内有利な状況。
内枠3頭が叩いて先手争いをし、1コーナーを奪ったのはマコトグランドゥ。
2番手にゴットモーニングが並んで2コーナーで息を入れ、一旦は隊列が固まる展開。
向正面からスパートが始まり、直線は前2頭の一騎打ちかと言った所に内を進んだワールドレジェンドとメイショウテンロウが急接近。2・3着争いは混戦も、逃げたマコトグランドゥがもうひと伸びして見せて、最後は一杯に凌ぎ切り、標準的な走破タイム。
ゴットモーニングは初めての1700m戦でもある程度前につけられ、勝ち馬をマークする形で勝負どころの手ごたえは劣勢ながらも離されないようについて行って最後は一杯に粘り込んでの3着。
この距離でも安定して走れる1頭となります。


ローレルウラノス
3走前は最初に複数の馬が押し押しで先手争いを繰り広げ、ダートスタートで良馬場の1400mにしては前半3F36秒2と結構速くなっていました。
コーナーで緩みはしましたが、後続が追い上げ4コーナーで5頭雁行、直線横一線からの決め脚勝負となり先手争いした組が直線で壁になってしまいほとんど後退し、後方で待っていた組が直線坂上で逆転する格好。ここではハナ差の2着となり、
2走前は1番人気となりましたが結果は7着。内枠のフクノコニャックがいいペースで行って、ドリームメモリーが早めに並ぶ展開。コーナーでもそこまで緩まず進んで、隊列がなかなか崩れない持続力勝負となり、2列目以降の差し馬が最後の根競べでズバッと抜け出し、上位3頭が標準並みの走破タイムでの叩き合いで4着以下はまともな上がりを使えず。
1番人気のローレルウラノスは前回の集中力を全く見せられませんでした。3走前のように溜めれば良い脚を使えますが、2走前のように勝ちに行く競馬では甘くなるだけに、小回りコースでは狙いづらい1頭です。

また、砂を被ると良くないタイプだけに、外枠では割引が必要です。

★日曜日
東京6レース
アメリカンゴールド
東京ダート2100m戦を2度使って4,2着。
2走前は水撒きで黒く湿って少し速い馬場。
隊列が決まってから2コーナーでもそれほどペースが緩まず先団は固まったまま速いラップを刻んで直線まで向く展開。
ラスト2Fは余力ある人気馬が再度加速し、デッドヒートの併せ馬。
このレースでは終始促しながらの競馬となり、外枠だった分スムーズに走れていました。
このレースでは向正面では左手前のままだった事や、直線では外から被せられてヒルんで一旦後退していた事を考えるとそこから盛り返しての4着は評価できます。

前走は脚抜き良い馬場でのロングスパート戦で、時計勝負。
ペースアップが早く、持続力要求度の高いレース。それでいて馬場の影響もあり時計が速いく大分篩いにかけられた印象で、それぞれの着差がそのままスタミナの差という結果となりました。
ここではその気になればハナを主張出来るぐらいで進め、2番手で折り合いをつけて理想的なレース運びで最後は勝ち馬との叩き合いに持ち込んでの2着。
前走を見る限りもう本物と言え、相手次第で直ぐに勝てそうな1頭です。


セイカアヴァンサ
前走は軽めの馬場でHペースの離し逃げ展開でバテ合い。
主張する馬はいましたが、勝ち馬が1コーナーで制し、そのまま離し逃げに持ち込む展開。
セイカアンヴァサは行きっぷり良く好位集団の外目を追走し、アニジャードの捲りをやり過ごして人気馬をマークするように進出開始。
直線では一完歩ずつ差を詰めましたが、勝ち馬にクビ差迫ったところがゴールとなり2着。
このコースなら大崩れの可能性が低い1頭です。


ミスエリカ
前走はアメリカンゴールドと対戦して1番人気に推されるも5着。
この馬は切れるタイプではないため、積極的なレースで挑みましたが、好位組のマークが厳しく、最後は二枚腰を発揮するも決め手のある馬にやられてしまいました。
この馬は内枠で揉まれると良くないタイプだけに、理想は外目の枠から先手を奪う形となります。

クピド
2走前は乾いたダートで前・内が有利な馬場状態。初ブリンカーの勝ち馬トラキアンコードが前に出る所をエンカウンターが押して逃げ、2コーナーから向正面までは縦に長い隊列。
しかしずっと向正面では遅いペースを刻んで息を入れて逃げている格好となり、後続が3コーナー下りで差を詰めるも、楽をしているのは先団でラスト3Fを速い上がりでまとめる展開となり、前がそっくり残ってもおかしくないペースとなりました。
結果は大外からジョッセルフェルトが鋭い脚で伸びて来たのを凌いだ勝利で、結局は人気上位の馬がキチンと力を出した1戦となりました。
クピドはゆったりした東京コースが合っており、3走前は勝負どころでジッとして完全な勝ちパターンのように思えましたが結果は4着。この舞台は適性的に合っており、時計の掛る馬場なら上位可能です。