まとめ

過去ログ456 2015/6/26 19:16

★日曜日 研究
阪神11レース
宝塚記念


11ヌーヴォレコルト
色々な選択肢を持っている馬だけに、レースの流れをある程度見ながら進められるという枠に入れた点はプラスです。
前に行くならレースをどう支配していくかがカギとなりますが、基本的には超スローに落とすとゴールドシップの早仕掛けを誘発することになるため、得策とは言えません。
前に行くにしてもある程度のペースには引き上げたいところですが、それでもゴールドシップがこの枠だと突いてくるので楽な競馬は望めません。
控える場合はゴールドシップの動きに合わせてインでできるだけロスなく進めて一脚を遅らせて使いたいところ。
どういう競馬を展開してもゴールドシップの競馬になる可能性が高いように思えます。

13ラキシス
ゴールドシップよりは後ろでの競馬になる可能性が高く、ゴールドシップを見ながらの競馬ができるのは良い材料です。
ゴールドシップが早めに動いていく中でついていくだけのポテンシャルは前走で見せており、後はそのゴールドシップを打ち破れるかどうか。
枠としては紛れ無く進めますが、距離ロスは出てくる枠。
それでも大阪杯でロングスパート戦の4F勝負でL1まで衰えなかったパフォーマンスを考えると、エアソミュール比較で見てもこのメンバーでゴールドシップと戦える実績を示している唯一の馬と言えます。
この枠ならその実力を引き出しやすいため、悪い枠ではありません。
宝塚記念は基本的にはロングスパート戦のポテンシャル勝負になりやすいため、後ろからで詰められる余力があるうちに詰めないと届きません。そのあたりが課題となります。

14トーホウジャッカル
この馬の場合は菊花賞は上手く立ち回ってのもので、神戸新聞杯にしてもワンアンドオンリーが勝ちに行って動いた後の直線での勝負に突っ込んできた形。
互角以上と言って良い内容も結局は相手が勝ちに行ったり展開面での間隙をついてのもので大きな評価は出来ません。
今回はゴールドシップ相手に外から正攻法の競馬になる可能性が非常に高い枠でと言えます。

15ゴールドシップ
希望の大外枠を引き当て不安材料が全て無くなりました。
天皇賞春の京都3200と違い、阪神の2200mは最初のコーナーまでが非常に長いため、出脚が悪いゴールドシップでもこれだけあればリカバーできます。
この馬にとって宝塚記念ははとにかく外枠を引けるかどうかが全てで、今年も見事に大外枠を引き当てた事は非常に大きな材料です。
この枠ならゴールドシップの競馬ができるため、大きく崩れることは考えられません。
今年は逃げ馬不在のメンバーなため、内枠なら様子を見ながら団子で固められる不安もありましたが、この枠ならスローに落ち着いたとしても向正面からスパートして早めに捲り切って得意のロングスパート戦にに持ち込めば問題ありません。
ここまで条件が揃ったゴールドシップというのも珍しく、逆らえる材料は全く見当たりません。

16ラブリーデイ
好位外からねじ伏せに行く形がこの馬の勝ちパターンという事を考えると、そこまで悪い枠ではありません。
理想はもう少し内枠でしたが、今回は距離ロスよりも、外から様子を見ながらスペースのあるところを選べるという利点の方が大きいように思えます。
ゴールドシップがそ押し上げて前に出てくるため、それを目標にできるという点では非常に良い枠と言えます。

★日曜日 共通
阪神11レース

宝塚記念

トウシンモンステラ
アドマイヤスピカとの比較で考えるならこちらの方がチャンスはあるように思えます。
新潟2000mとはいえ厳しい流れにも対応できており、ディープCも2400mでかなり流れており、その中で後方とはいえひと塊の馬群の中で進めながら長く脚を使ってきたという点で見て宝塚適性という面では良い要素を見せています。
また1000万下戦になりますが、中京2200mで渋った状態での比較的ロングスパート戦でも対応して完勝しているため、単純な超高速馬場巧者というわけでもありません。
ただ、今回のメンバーは相手が悪く、ヒモ候補の1頭。
理想はハイペース気味でスピードが問われてのポテンシャル戦。
この馬の場合ディープCからも全体のペースが上がった方が良い可能性もあり、前走も直線半ばでのキレ負けという感じだったので、阪神内の2200mで消耗戦で穴をあける可能性は残っています。

ディアデラマドレ
宝塚記念の流れについて行って脚を引き出せるかどうか、とおう不安材料がある1頭。
愛知杯の内容から見ても、道悪、タフな馬場でトップスピードを要求されない競馬そのものはある程度のラインでクリアしてきているため、阪神内2200の条件そのものには対応できる可能性はあります。
ただ、この馬はトップスピードを問われたレースの方がパフォーマンスは高く、ペースが上がってしまうとついていけない、削がれるというリスクがある以上、宝塚記念というレースの適性には合っていないように思えます。
宝塚は例年平均〜ハイペースになりやすく、縦長になってついていくのも苦労します
ゴールシップ外枠に入った事で例年通りの流れとなる可能性の高い今回は厳しい流れで脚を引き出せず崩れる可能性が高いように思えます。

★日曜日 共通
阪神11レース

宝塚記念

ショウナンパンドラ
狙いにくい1頭。
秋華賞やエリザベス女王杯の内容からもこの馬は高速馬場の方がパフォーマンスが高いというのは確実で、秋華賞は嵌った面が大きく、ポテンシャル戦ではギアチェンジという良さが発揮できないヌーヴォレコルトにインベタが完璧に嵌って何とか勝てたというレベルです。
ここに入ると展開が向いたとしても厳しいように思えます。
ポテンシャル勝負になった大阪杯で崩れているところからも道悪得意というよりはペースが上がり切らなかったという面の方が大きく、宝塚記念はゴールドシップが外枠を引いた段階でトップスピード勝負になる可能性が極めて低くなりました。
そのうえで道悪となると大阪杯に近いレースになる可能性が高くなり、厳しい流れ、淀みなく進む中で追走できるほどパワー型のスピードは備えていません。
秋華賞の様に上手く溜めるだけ溜めてコーナーでの加速で最内を通してロスなくという競馬は阪神2200のタフな馬場、レースでは通用しにくいため、秋華賞のパフォーマンスだけではこの馬を強気に狙う材料にはなりません。

カレンミロティック
この馬は前半にスピード面を要求された方が良いタイプで、一昨年の金鯱賞勝ちがこの馬の適性を表しています。
このレースは中京芝2000で年末でタフな馬場状態、5ハイペースの流れを少し離れた番手で追走し、12.0 - 12.2 - 12.2 - 11.5 - 12.4のラップ推移で楽に進めつつ、直線の加速で一気に出し抜きました。
ついてきたラブリーデイも直線でしっかりと引き離す完勝。
この馬はもともと垂水Sでも速い流れからトップスピードを引き出してくる余力があって千切っているようにスピードの幅は非常に広いタイプです。
その点からも理想はペースがある程度上がる展開です。
ただ、この馬の場合は『逃げられない』という面があします。
逃げて平均ペースを刻んだ大阪杯では番手につけたトウカイパラダイスにも交わされているように本来の力を発揮できていません。
前に馬を置いて番手追走が理想となります。
昨年はスローからのポテンシャル特化戦でゴールドシップに対してはスピードの優位性を使えないまま完敗しましたが、ペースがある程度上がってくれば逆転するだけのチャンスはあるように思えます。
不安点はゴールドシップが外枠を引いてしまった事で、これはマイナス材料となります。
ゴールドシップは出脚が遅いため、内枠ではポジションを下げてから上げる必要があります。
外枠だとその心配がない分、ハイペースに誘導したとしてもポジションを詰められる可能性は高くなります。
スローのロングスパート戦では昨年からも完全に見劣っているため、京都の外回りの様に高速馬場なら問題ありませんが、3コーナー手前からのロングスパート戦になるとゴールドシップのポテンシャルには太刀打ちできません。
展開に左右はされますが、ゴールドシップを実力・適性で潰すだけのチャンスがある数少ない馬と言えます。
もう1つの不安点は道悪が微妙であるという点と、天皇賞春後に熱中症に掛かって単騎放牧明けと言う点。調整過程としては不満があり、道悪に関しては少なくとも渋らない方が良いのは間違いありません。
昨年の2着は決して嵌ってのものではないため、臨戦過程はともかく力関係としては最上位のレベルと言えます。

ネオブラックダイヤ
トップスピードの持続力とポテンシャル能力が高い1頭。
この馬が距離延長でパフォーマンスを上げてきている点はこの2つの高い能力を備えているためですが、ダイヤモンドS、ステイヤーズSともに主導権を握りながらのトップスピード持続、ポテンシャル勝負でともに甘さを見せてはいるため、宝塚記念の舞台でこの相手でやれるのかは微妙です。
時計が掛かる馬場でもやれてきたのはプラス材料ですが、基本的には高速馬場巧者であり道悪になるとパフォーマンスを落としているというのもマイナス材料となります。
今回のメンバー構成を考えると3着争いなら手が届く範囲のパフォーマンスは見せているため、良馬場で前半からある程度流れる展開なら後ろからでも警戒は必要です。