まとめ

過去ログ471 2015/7/8 17:35

★日曜日 共通
福島11レース

レコンダイト
近3走は全てスローですが、大阪ハンブルクCは63.6-59.0と超スローで流れて12.0 - 11.8 - 11.5 - 11.4 - 12.3と、じわっと加速しつつトップスピードはそれほど要求されない流れとなりました。
L1は落ち込むという競馬で、チップスピードの持続力が問われる展開。
このレースを出負けして最後方から進め、超スローの中でポジションを上げずに後方の最内で進め、ペースが徐々に上がっていく3〜4コーなーでも最内で前に空いたスペースを使って鞭も入っていましたが、反応そのものはジリジリ。
サトノシュレンが抜け出している中でL1でしぶとく伸びてきて2着を確保。
ここでハギノハイブリッドをトップスピードの持続戦で撃破できたのは評価できますが、タフな馬場になるとハギノハイブリッドのパフォーマンスが落ちるため判断は難しいところです。

前走の目黒記念も近い展開になり、単騎逃げ馬が引き離す逃げを打って1000m通過が60.3、それより7馬身ぐらい後ろだったことを考えれば61秒台半ばで実質的にはスローで流れていました。
12.2 - 11.7 - 11.6 - 11.4 - 12.0のラップで見てもわかるように、大阪ハンブルクCに近いギアチェンジが要求されない4F勝負となりました。
ここで五分にスタートを切って内枠から進めながらも1〜2コーナーでのコーナーワークで上手く好位まで上がり、そのままコーナーで加速していく流れでL4で11.7の速い流れの中でも内でうまく立ち回って直線で中目。
直線序盤での反応はイマイチでしたが、徐々に伸びてL2で2列目に押し上げると、そこからL1で抜け出したところにヒットザターゲットの強襲を受けて2着。

前走はこの馬のネックであるスピードが要求されない競馬になったことも含めてかなり嵌った面があります。
ファタモルガーナを撃破したのは評価できますが、ラップ的に見てもファタモルガーナにしては緩い流れでコーナーでのロスも差があったため、過大な評価は禁物です。

この馬の場合、2000mでスピードが要求されてどうかという点が焦点で、3歳時の若葉Sでは阪神芝内2000mでややスローから11.5 - 12.2 - 12.0 - 11.8 - 11.7 - 12.2とポテンシャル勝負の中で後方から進め、3〜4コーナーで中目から進めつつも直線では反応できずに下がってしまっているように、ある程度厳しいペースを追走して余力がなくなるとあまり良くない印象があります。
近走の内容的に見てもステイヤー色が強いレースで結果を出しており、2000mでも前半ゆったり進めて脚を出し切ってパフォーマンスを上げています。
福島2000で高速状態の中、58秒台の決着になるような競馬になるとスピード面での不安は残ります。
今回は適性的に安があり、2400m戦以上のパフォーマンスで比較しても妙味は感じられません。
スパイラルカーブの福島コースでは向正面で仕掛けると内から抵抗されやすく、そうなると内にスペースができてそこを突く馬が結果を出しやすい舞台。
今の福島コースは、『コーナーでスペースをいかに確保してロスなく進めて外からの押上げを待つか』というコースに変わっているため、主導権を握れずに外から押し上げていく形になるのも不安で、厳しいペースについていって脚を無くさないかも不安です。

グランデッツァ
今年の都大路Sではエイシンヒカリが上手くペースを平均的に作り、L3でペースも上がってそこそこ仕掛けも早いという流れに持ち込まれ、離れた番手ということもあってこの仕掛けにのって最後までジリジリと伸び切れませんでした。
京都金杯でもスローから仕掛けの早いトップスピード持続特化戦に近い形で番手から一瞬良い脚を見せましたが、L1で甘くなっていました。
この辺りからも、この馬はペースが緩くて他の馬が余力を持った状態で脚を出し切りやすいトップスピード持続戦では常に甘くなっています。
この馬の適性的には1800mが一番合っている印象があり、トウケイヘイロー、メイショウナルトがある程度レースを作ってくれる流れはレコンダイトとは違ってこの馬としては歓迎材料となります。
福島は割と仕掛けどころも早くなることが多いため、できる限り前走の様に2列目のポケットで仕掛けを待てる展開が理想と言えます。
もちろん前走の様に詰まってしまっては苦しくなりますが、後半でいい脚を長く使えないだけにいかに前半のレースを作っていけるかがカギとなります。
今回は2000m戦。
皐月賞でもタフな馬場でのスローのロングスパート戦、ポテンシャル勝負で一定はやれていますが、3歳比較で見てもディープブリランテを撃破したスプリングSの方が内容も上でした。
古馬になってからは2000mで実績もないだけに、この条件でやれるかは微妙です。
昨年の都大路Sの内容からも超高速馬場適性は高いはずで、2000mでもそういう条件なら侮れません。
実力的には最上位ですが2000mという距離と、天気、展開では上手くレースを作って後半のトップスピード持続戦にならないような競馬が作れるか。
課題が多い1頭となりますが、能力的には1枚上の存在と言えます。

★日曜日 win
函館10レース

ヒカルエリントン
2走前は東京のマイル戦でパンパンの良馬場。
前走短距離のウエスタンパレスが先導する展開になり、かなりペースは遅め。それで2番手のスパーブデイが早くからつつく形で仕掛け徐々にペースアップし、直線は速い上がりでまとめる速力戦になり、好位で待てていたトーセンターキーが本来の力を発揮しての勝利となりました。
ヒカルエリントンは出脚良く、先団直後をついて回り、最後まで踏ん張っての5着となり、3着馬とはタイム差無しでした。
前走はは2ハロン延長で2番手にポジションを取りましたが、直線入り口で1,2着馬に被せられると手応えが無くなり8着。

最初のスタンド前以降はずっとハロン12秒5程度のペースでラップを刻みましたが、ジワリジワリと後ろの組が追い上げて3コーナー過ぎでほぼ団子の状態。
最後まで加速し所のない展開で、緩急こそないものの事実上のバテ合いスタミナ戦となり、先行勢が全てバテてしまい着差が大きく開く結果となりました。
切れる脚が無いため洋芝向きの1頭ですが、前走は展開が向きませんでした。
再度2000mに使われますが、巻き返せる力は持っている1頭です。

バイタルフォース
3走前は水撒きで黒く湿って少し速い馬場。
隊列が決まってから2コーナーでもそれほどペースが緩まず先団は固まったまま、速いラップを刻んで直線まで向くと、ラスト2Fは余力ある同馬とい勝ち馬が再度加速してデッドヒートの併せ馬。僅かに先に仕掛けて窮屈にならなかった分、ジョッセルフェルトに分があり、コンマ1秒差の2着に敗れました。
3着馬には4馬身、4着馬には5馬身半、5着馬には10馬身の差をつけており、走破タイムも良くラストも中身良しで、上位2頭は素直に優秀な内容と評価でき、2着の同馬も勝ちに等しい内容でした。前走はパサパサに乾いたダートで馬場は標準。
内枠のルミナスが押してチャップリンを振り切るように逃げましたが、速いタイムを刻んだのは最初だけで向正面はかなりペースが落ちる展開となりました。
3コーナー過ぎで一番馬群が凝縮しており、差し馬でも十分息が入る流れで4コーナー前半下りから外捲り馬が進出し、最後は人気2頭の叩き合いでラスト3Fのみが速い決め脚勝負となり、速力のない馬は付いていけず3着以下はとんど横一線で隊列有利の差で残った格好となりました。
バイタルフォースは前走より1秒半も遅い時計で2着に惜敗、遅い流れに付き合いすぎた印象です。

前走は不良馬場での時計勝負。
勝ったバイタルフォースは終始楽な手応えで完勝。未勝利戦にしてはかなり時計も速く、上のクラスでも十分通用する水準と言えます。
今回は芝に戻りますが、能力的には通用しても驚けません。

★日曜日 共通
中京11レース

ワイドバッハ
フェブラリーSは2番人気で6着。
負けはしましたが、スムーズだったらもう少し上位に入れていました。
フェブラリーSはコーナーでは相当緩んでおり、後方外目で進める絶好の展開になりましたが、3コーナーで前がブレーキした中で待つ選択をして我慢。
そこでシルクフォーチュン、カゼノコに捲られてからの仕掛けになってしまい、ワンテンポ遅れてしまいました。
直線序盤で進路確保で外に持ち出してからL1まで伸びてきましたが、動くタイミングがワンテンポ遅れた事が響きました。
前半はこの馬向きのハイペースになっており、流れが緩んで前に取り付き捲るチャンスがあっただけに、そこで前に行けなかった点も響きました。
ただ、黒船賞も最後方からついていくのにやっとという感じでなだれ込んでの5着。
前走のアンタレスSでもハイペースの中でついて行って外々から追走も破壊力ある脚を見せることはできませんでした。
パフォーマンス的に落としており、この辺りをどう評価するか。
もう1点は1400適性で、芝スタートの1400m戦では常にスピード負けして届く位置にいません。
エニフSでは阪神1400mらしいスピード戦でついていってL1伸びてくるも2着まで。
昨年のプロキオンSから判断しても、基本的には序盤の基礎スピード不足はネックになります。
今回はある程度のペースからでも一脚を使ってくるコーリンベリーやレッドアルヴィスといったところはかなり強敵で、府中の1400mとしてはそこそこ流れた根岸Sでもダートスタートで35.3-35.8と平均ペースの範囲内。
34秒前半からスピード勝負になることが多い中京の1400m戦だとなかなかレースがしづらいように思えます。
この馬はマイルで良さが出た馬で、ポテンシャルタイプの馬なのでスピード面が足りない、ペースが落ちればそこからもう一足という器用さを要求される中で押し上げられるかといったところは不安が多い1頭です。