まとめ

過去ログ482 2015/7/15 10:23

★日曜日 共通
函館11レース

ホーカーテンペスト
この馬は阪神2400m戦ではスローからのポテンシャル勝負で良さが出ており、マイル戦では単調な競馬で良さが出ています。
基本的にはラストが落ち込む展開が理想で、ポテンシャルは非凡な1頭。
更に少し時計が掛かる馬場の方が良いという点で見ても函館の2000mはかなり面白い条件と言えます。
少なくとも中山マイル適性を見せているようにこの条件でついていって脚を無くす可能性は低いように思えます。
洋芝では結果が出ていませんが、問題は無さそうです。
その理由として、昨年の札幌競馬場GO記念では札幌12.6 - 12.2 - 11.8 - 11.8 - 12.6とスローからのポテンシャル勝負でコーナーで速いラップを刻む流れを大外を回して押し上げられないまま後方で直線を向いたものの、L1で一番伸びていたのはこの馬でした。
多少ロスがあってもポテンシャル面で高いレベルを見せていて洋芝が苦手というわけではありません。
函館記念の様に厳しい流れになりやすいレースであればこの馬の持ち味であるポテンシャルが活きてくる可能性は高くなります。
今回は有力馬に不安が多い中で、適性的にチャンスが十分にある馬だと言え、器用さが要求されにくいこの舞台でポテンシャルを発揮しきればL1で突っ込んでくるのはこの馬のように思えます。

レッドレイヴン
福島民報杯の感じからも、仕掛けは遅い方が良さそうな1頭。
勝った福島民報杯はラップ的に見るとポテンシャル勝負に見えなくもありませんが、2F戦とも言えます。
この馬にすれば序盤は無理せず仕掛けが遅い中で上手く一脚を使った可能性はあります。
この馬は中山1800m巧者でペースが上がり切らないというのが一つあるのと、ディセンバーSの様に12.1 - 12.8 - 12.0 - 11.5 - 11.8と2F勝負になって長く脚を要求されないというのも良いように思えます。
美浦Sを勝った時も二段階加速戦。
この馬は適性的にトップスピードの持続戦向きではなく、最速ラップをできるだけゴールに近いところで踏むレースが合っています。
良い脚を使える時間は短いタイプだけに、ポテンシャル勝負になりやすい函館記念の舞台は、早めの仕掛けになりやすいという点で見ても不安は多くなります。
ロングスパート気味になった巴賞でも甘くなっているところからも、距離というよりは使える脚の長さの問題です。
傾向的に見てもタフな馬場適性は低く、小倉大賞典でも動いて脚を使って甘くなっており、余力を持って進めたうえで一足をというのがこの馬の本質だと考えられます。
その点ではマイネルミラノに近いタイプで、その比較で見ても巴賞でミラノに完敗しており、洋芝の函館2000mが良い方に作用するとは思えません。
洋芝で12秒前後を連続させるポテンシャル勝負となると不安の方が大きくなります。

★日曜日 共通
函館11レース

ラブイズブーシェ
近走の内容では昨年同様のポテンシャル勝負になったとしても厳しい1頭。
昨年は秋の天皇賞4着までは充実していましたが、今年は二桁着順続きで信頼度に欠けます。
この馬は基本的に夏馬で、昨年も過去の傾向を見ても夏から晩秋までに好走が偏っている印象はあります。
洋芝は昨年勝っていて函館実績が示すように全く苦にしておらず、適性的にも厳しいポテンシャル戦で完勝した函館記念、少し渋った馬場でのトップスピードの持続戦で善戦できた天皇賞秋というところから見ても不安はありません。
相手関係の比較で見ると福島記念ではディサイファ相手に3着、天皇賞秋ではスピルバーグに完敗というぐらいで、エアソミュールとの比較では見劣りますが、適性込みなら逆転の可能性もあります。


アーデント
この馬は基本的に時計が掛かる馬場の方が合っています。
マイル戦でもコスモソーンパーク辺とセットできているように、基本的には淀みないタフな流れが合っています。
ポプラSで函館2000mの条件で完敗していますが、中団から捲っていく感じになったのと4コーナーで膨れたのはかなり痛かった内容です。
今回は武豊騎手に替わって主導権を握っていければある程度は替わってきそうです。
距離に関しては、新潟大賞典はスロー過ぎて鵜呑みにはできませんが一応の目途は立てています。
平均的なラップを淡々と刻むことにかけては侮れない存在で、スタートが安定しないので、理想は外枠。
少なくともマイネルミラノよりは外が条件で、ゆったり入りたいマイネルミラノを突くような形でハナを取り切れればこの馬の競馬に持ち込めそうです。
穴馬としてはかなり面白い一頭で、展開のカギを握る一頭という点で見ても重要で、武豊騎手の動き一つでレースが変わってくるように思えます。

★日曜日 共通
函館11レース

エアソミュール
この馬は流れてポジションを取ると折り合いには苦労しませんが後半で甘くなってしまいます。
前走の鳴尾記念では平均ペースでしたが好位で進めて良い形で直線を向けましたがそこからの伸びはラブリーデイに完全に見劣っており、最後も甘くなっていました。
一昨年の函館記念でもトウケイヘイローがハイペース気味に進める中で好位馬群の中で進めながら追い出していましたが4コーナーの段階ではもう脚がありませんでした。
2000m適性ということもありますが、この馬の場合はレース序盤に無理をしないということがポイントとなります。
AJCCでは例年並みの1000m通過63秒でしたが、今年の硬い馬場ならかなり遅いペースで、向正面でラインブラッドが捲って動くが展開に影響与えるほどではなく、逃げたクリールカイザーのちょうど良いスパート起点となった展開です。
途中でゴールドシップが全く動かなかったため、先行勢が余力十分で回れ、直線全馬上がり34秒前半一緒の脚色となり、逃げ馬が完璧に展開を制して差し馬の脚を封じきった展開となりました。
ラップで見ると11.9 - 12.1 - 12.0 - 11.4 - 11.2 - 12.0と2段階加速戦で、しっかりとトップスピードに乗せる展開で中団外から押し上げながら最後までしぶとく伸びてきて3着を確保。
この辺りを総合的に見ても、折り合いは難しいタイプですが、序盤は溜めた方が良く、できるだけ速いラップを要求された方が良いように思えます。
その上でのトップスピードの持続力が武器と言えます。1800mなら厳しい流れでも対応できますが、2000m戦での平均ペースになると足りないように思えます。

ただ、ここに入れば地力は最上位で、適性的にもレース序盤で無理をしなければ昨年の鳴尾記念でも後半ロングスパート戦で外から押上げねじ伏せる強い競馬をしています。
函館2000mはレース序盤のペースが上がりやすい舞台で、この時期の函館になると流石に出ても59秒台の馬場。
その点を考えるとこの馬の武器であるトップスピードの持続力は引き出しにくい舞台になるように思えます。
理想は内枠で、レース序盤で無理をせずに折り合いに終始しながら中団〜後方ぐらいでも脚を溜めたいところ。
今年の鳴尾記念の内容や昨年の札幌記念、一昨年の函館、札幌記念からもある程度厳しい流れになると勝負にはなっていません。
適性の不安はありますが、実力的には無視できない1頭。マイネルミラノがスロー気味にコントロールする逃げを打てれば流れとしては理想的ですが、それを見ながらアーデントが途中からでもハナを奪う競馬で淡々と刻んでくると厳しくなります。

マイネルミラノ
函館の2000mでコーナーで動いていくという戦略を打つには函館1800mほど楽ではありません。
その理由の一つは1コーナーまでの距離が長いコースになるため、巴賞の函館1800mに比べて入りが速くなりやすい点。
また、開催も進んでくるため、そこまで速いラップを要求されるかどうかという点も微妙です。
このレースは基本的には速い流れになりやすく、ポテンシャル面が要求されることが多いため、今回はあまりいい条件とは言えません。
巴賞組が函館記念で好走していますが、巴賞と函館記念はあまりリンクしない傾向が強く、巴賞で鮮やかに勝ち切るような馬は基本的に函館記念のタフな流れで飲まれて脚を使えないことが多くなっています。
適性外の巴賞で掲示板に載れなかった馬がここで適性が
嵌って好走するため、高配当が出ています。

この馬のように前半は余裕を持ちつつ後半にメリハリをもってコーナーで動いていきたいタイプの馬は、ここではあまり狙いたくありません。