まとめ

過去ログ490 2015/7/16 22:53

★土曜日情報
函館7レース
ティーポイズン
3走前の1000万下のレースは水が浮く超高速不良馬場。
最初前に出ていたのはマルマロスでしたが、1周目スタンド前からジャストヴィークルが抑えながらも先頭に出て、どんどん引き離して逃げる展開。
向正面半ばから2番手以下の集団が接近し始め、先頭のマルマロスが3コーナーで交わしたのを合図に後続もどんどん追っ付けて進出開始。
ペースは楽にならず、ハイスピードのロングスパート勝負になり、地力で勝る勝ち馬がいいタイミングで動けて凌ぎ切りました。
この距離のレースにしては速い上がりでまとめられた決着で、スピードがないと勝負になりませんでした。
ティーポイズンは昇級初戦でしたが、勝ち馬からはコンマ4秒差の4着。時計が掛った方が良いタイプながらも健闘していました。降級戦の前走は未勝利勝ちを決めた舞台(骨折明け初戦で現在500万下クラスで3,2,2,3着と勝ち負けを演じているマッチレスヒーローを撃破)で、休み明け2着。
このレースは最初のスタンド前でキャンバスが先手を確定させ、息を入れながら先導する流れで向正面で捲ってくる馬がいましたが、隊列が急変するほどではなく、好位組はそれを制しつつ大崩れせずに直線。
捲ったタマモネイヴィーを含めた前4頭が後続を大きく引き離し始め、4頭の叩き合いから逃げたキャンバスがもうひと伸びして完封。
ティーポイズンは久々の1700m戦だった事もあり、3コーナーでズブさを見せながら最後は差し返していました。
2走前で速い時計に対応できたのは大きな収穫で、叩き2戦目で再度1700m戦となった前走は勝ち馬に8馬身離されての2着。
前走は相手が悪かった1戦で、2戦連続で1分45秒台で走れたのは大きく評価できます。
今回は2400m戦となりますが、1000万クラスで2400m4着の実績もあり距離に不安はありません。


バイタルフォース
3走前は水撒きで黒く湿って少し速い馬場。
隊列が決まってから2コーナーでもそれほどペースが緩まず先団は固まったまま、速いラップを刻んで直線まで向くと、ラスト2Fは余力ある同馬とい勝ち馬が再度加速してデッドヒートの併せ馬。僅かに先に仕掛けて窮屈にならなかった分、ジョッセルフェルトに分があり、コンマ1秒差の2着に敗れました。
3着馬には4馬身、4着馬には5馬身半、5着馬には10馬身の差をつけており、走破タイムも良くラストも中身良しで、上位2頭は素直に優秀な内容と評価でき、2着の同馬も勝ちに等しい内容でした。
2走前はパサパサに乾いたダートで馬場は標準。
内枠のルミナスが押してチャップリンを振り切るように逃げましたが、速いタイムを刻んだのは最初だけで向正面はかなりペースが落ちる展開。
3コーナー過ぎで一番馬群が凝縮しており、差し馬でも十分息が入る流れで、4コーナー前半下りから外捲り馬が進出し、最後は人気2頭の叩き合い。ラスト3Fのみが速い決め脚勝負となり、速力のない馬は付いていけず、3着以下はとんど横一線で隊列有利の差で残ったようなもの。
バイタルフォースは前走より1秒半も遅い時計で2着に惜敗、遅い流れに付き合いすぎた印象です。
未勝利勝ちとなった前走は不良馬場での時計勝負。
バイタルフォースは終始楽な手応えで完勝し、未勝利戦にしてはかなり時計も速く、上のクラスでも十分通用する好内容でした。
前走で初めて走着したチークピーシーズの効果もありますが、それでも前走は遊び遊び走っていただけにまだのびしろが見込めます。
今回は2400m戦となりますが、東京の2100m戦で好走しており、距離に不安はありません。

★土曜日情報
函館6レース
エッケザックス
前走の函館は上がりが掛かる差し馬場。
ゲートはほとんど横一線で、外枠の減量騎手騎乗ジョウノチェリーが押して先導するも、それほどペースを落とした箇所もなく好位組も離れず接近する展開。
3コーナー過ぎから差し馬勢が外を押し上げてどの馬も4コーナーでは追い通しとなり、先団が脚色一杯になる中で、外を回ったスクエアゴールドとエッケザックスの内枠2頭が伸び、最後の叩き合いでスクエアゴールドが凌ぎ切った格好となりました。
エッケザックスは無理せず後方からの競馬でジックリと脚を溜め、3コーナー過ぎで大外に出して直線勝負でコンマ1秒差の2着となりました。
競馬は大味ですが終いは確実な1頭です。


エドノジョンソン
前走の函館は内ラチ沿いは見た目に荒れ始めていましたが、まだフラットでやや内が有利な状態。
逃げ馬不在のメンバーで内枠のエドノジョンソンが先導し、内目のマイネルプロンプトが並び、出鞭入れて前付けしたスズカプレストと3頭で雁行する展開。
向正面に向かうまで息が入らず、ペースダウンしにくい展開で3コーナーから差し馬勢も殺到し始めゴール前ラスト1F12秒7も掛かる流れで先行勢も粘っていましたが、最後に後方大外を回してサトノファンタストが一気の脚で差し切っての勝利。
全馬止まってバタバタの流れだったからこそハマった末脚で、前残りとは言いにくい厳し目のペースで、バテ合いに近い1戦となりました。
エドノジョンソンはモタれたり急にハミを噛んだり課題の多い1頭ですが、前走はハナを切ってそういった面を見せなかっただけにハナを切るレースの方が合っているように思えます。


ウインエスパシオ
前走はエッケザックスと対戦してエッケザックスから4馬身離されての4着。この馬は立ち回りが上手く、小回りコース向きのタイプですが、前走はリズム良く流れに乗って競馬ができていただけに、現段階での逆転は厳しそうです。

★土曜日情報
福島9レース
カカリア
3カ月の休養を明けてからは3戦連続1番人気となりながらも7,4,5着と馬券になっていない同馬。
休養明けの1戦は仮柵A→B移動後の週で絶好の馬場状態、差し有利の高速馬場となりました。
クラウンルシフェルが大きく出遅れて内枠のヴァッフシュテルケが先導も、周りがみな引っ張りきりとなり、前半3Fは35秒1と相当遅いペースでの先導。
少頭数なので外枠追い込み馬もこの展開で楽に押し上げられ、直線入口5頭が並ぶ瞬発力勝負・差し争いとなりました。
馬場の外が伸びるというよりも、長くいい脚を使う体勢に持ち込めた分、外枠の馬が上位を独占し、タイムの遅い結果となり、2番手追走だった同馬は早々と手応えが無くなってしまい7着。

叩き2戦目は久々の直線1000m戦でミドルペースの持久戦。
差し展開というよりも、1列目に出た2頭がだらしなく決め手も必要で53kgワンツー決着となりました。
元々はひと叩きしてこのレースに使われる予定だったため、休み明けの1戦は度外視できますが、この2戦目は道中で気合をつけられて行きっぷりは良くありませんでした。
最後は中団から渋太く脚を伸ばしていましたが、久々の直線競馬に戸惑っていた印象です。

叩き3戦目の前走は高速馬場でのスローの上がり勝負。
距離も1200mに戻して中間の動きも文句ありませんでしたが、このレースはパドックの時から返し馬にかけてずっと苦しがっている素振りを見せており、『精神的に苦しがっていた』との事です。
レースでも直線で外に逃げ気味に走っており、全く力を出し切れずに5着となりましたが、2着馬とはコンマ1秒差。
この中間はしっかりを立て直されており、注意が必要な1頭です。


グレンデール
前走は開幕週で内が有利な馬場状況でハイペースの時計勝負戦。
良好な馬場状態で前の位置に付けた減量騎手でワンツー決着となり同馬はコンマ2秒差の3着。
このレースは同日の未勝利戦と同時計ですが、こちらはクラス並みで未勝利戦がハイレベルだったと判断できます。
この馬はサッと動けるタイプではないため、道中で前の馬がフラフラして捌き辛かった事も敗因の1つです。スムーズならもっと際どかった1戦で、現級勝ちのある福島コースで信頼できる1頭です。