まとめ

過去ログ563 2015/9/2 17:52

★土曜日 研究
札幌11レース


第50回 札幌2歳ステークス(GIII)
クロコスミア

新馬戦は大外からある程度出して行き、終始ハミを噛んでいました。
レースでは馬群に寄っていこうとせず、4コーナーでは外に膨らんで直線でもあまり追えていなかっただけに、この5着は参考外の1戦と言えます。
2戦目は初戦の事があったために前半はゲートを出して行かずに後方からの競馬。
新馬戦ほどではありませんでしたが、この時もコーナーで外に膨れ気味になっており直線に向くとしっかりと伸びていましたが、流れが1,2着馬の流れとなっていたため、3着となりました。
3戦目では距離を3ハロン一気に延長して挑み、完勝。
雨影響でズブズブの重馬場となり、大外枠のマイネルゴールが押して先手、コーナーで極端なほどペースを落として先団が固まった隊列となりました。
差し馬も中団まで押し上げていましたが、捲ったりせず、全馬慎重なレース運びで4コーナー手前からどの馬も追っ付けて馬群が外に膨れ、手応えの良い馬が直線で決め手に勝り、追走で苦労した馬がバテたという競馬。
ペースは目立って上がっていませんが、実質後半だけの決め手勝負となり、クロコスミアはこの距離で一変しての勝利となりました。
前走のコスモス賞では4着に敗れましたが、4コーナーで馬群を捌けずに、直線でも前がズラッと壁になってしまい立て直すロスがありました。
1ハロン標で外に出してからは良く伸びていただけに、もったいないレースとなりました。
不利を考えれば勝ち馬のラヴアンドポップよりもこちらを狙いたいように思えます。

★土曜日 共通
札幌11レース

アドマイヤエイカン
この馬はペースが上がっての対応という点が課題となります。
この時期の2歳馬なのでそういうところをクリアしてくる可能性もあり、プロフェットほど極端に緩い序盤2Fではなく、12.8-12.8という序盤のポジション取りだったため、対応してくる要素残されています。
それでもエンジンの掛かりが遅い感じがあり、最後まで突き放してきたのは評価できると言っても2F戦でのものです。
レース序盤のスピード面ということに関しても、リアルキングの方が上のような印象を受けます。
ペース自体がスローに落ち込んでくれれば問題ありませんが、このレベルになると前半49秒ぐらいには入ってくる可能性が高いため、クローバー賞組がレースを作ってきそうな事を考えると、流れに沿った競馬ができるのかどうかは不安もあります。
前走は逃げて結果を出しているだけに、序盤どういうポジションを取っていくのか、脚を溜めて中団ぐらいで進めるとするなら馬群の中でしっかり反応できるのかどうか、前走の感じでは瞬時に反応できていない面も見られました。

★土曜日 共通
札幌11レース

ラヴアンドポップ
コーナー4つの札幌1800mへの適性はある程度前走で見せてきた1頭。
レース前はテンションが高くて駄々をこねるような若さを見せ、ゲートは微妙な感じですが、前走も上手く押し上げながら競馬ができていたのでそれほど心配はありません。
今回はペースが上がってくる可能性が高く、前走のように五分のスタートではポジション的にも押し上げるタイミング的に楽はできなくなります。
ポテンシャルはまだ良い意味で未知数ですが、速い地点ではジリジリしていただけに、トップスピード面は恐らく足りないように思えます。
また、スピード面に関しても未知数で、ペースが上がってパフォーマンスを上げてこられるかどうかがポイントとなります。
血統的にはミスプロ同士の配合で、ペースが上がって良さが出てくる可能性は高いように思えます。
この2走で見せた狙える要素は、最後までバテていないという点ですが、2走とも前半スローというのもありました。
前走は直線でも渋滞があり、差し馬には流れがかみ合わなかった展開だったと言え、恵まれた印象があります。


プロフェット
新馬戦はコーナーでプレッシャーを受けながら後続が仕掛け切れずに待ってくれたというのもこの馬のタイミングで脚を使える要因になり、前半が遅過ぎるためあまり参考にはなりません。
札幌2歳Sは基本的には49-48ぐらいのレースとなるため、前半が52秒から3秒縮めて後半に影響しないかどうかがカギとなります。
これはこれまでのハービンジャー産駒の傾向から考えても不安材料となります。
血統的にはタフな洋芝自体は合いそうですが、前走はあまりにも極端なスローでレースレベルも量りにくい1戦でした。
当日の500万下の1800m戦は1:46.5でラップ的にも加速ラップで、当日1500mでレコードが出たように時計が出やすい状況だった点から考えても時計的には評価できません。
ただ、新馬戦では負担をかけずに勝てたのは大きく、昇級してどんな走りを見せてくれるかに注目したい1頭です。


リアルキング
新馬戦はは大外枠からハナを主張しきるまでに苦労しましたが、テンの速さは折り紙付きで、ゲートをもう少し上手く出られればというところはありますが、ひとまず1800m組でスピード面での比較なら最上位に位置する1頭です。
L1まで大きく落とさなかった前走は馬場を考えても立派で、底を見せないままの勝利とりました。
ただ、展開利も大きく、追われてからが甘い2着馬や、3着馬も含めて余力がありながらも初戦で速い脚を使えずメンバーにも恵まれた1戦と言えます。